Twitterで「神戸の麻酔博物館」を知り、やだ行きたいじゃん!! と早速調べてみたら、

開館日
平日(月~金)
開館時間
10 : 00 ~ 17 : 00
対象
公益社団法人麻酔科学会の会員を主にしておりますが、一般の方もご覧いただけます。

平日のみ……夏休みに行ったるで!
麻酔博物館
ポートライナー「医療センター」駅から直結の神戸キメックセンタービル3階です。
駅直結でも暑かった……
入館料は無料。
写真撮影もOKですが、引用は許可制なのでプレスなどにしか中の展示写真は上がってないです。
というわけでわたしのレポートも写真はこの入口のみ。
麻酔博物館
ですがサイトにある「麻酔博物館設立10周年記念小冊子」PDFがとても良い内容なので、遠方でこれない方もご覧ください。

写真付きのレポート、参考に。

●1、入口

小中学生向けに「麻酔科医の役割」というパンフレットがあって、麻酔科医になるには? ⇒医学部で6年間勉強、研修医2年、高校卒業から最短で10年目に麻酔科医になることができますと、バシッと書かれています。
そして入館してすぐのところに「麻酔科医一年目の先生の一日」が円グラフになってるんですが、先生ドカンと当直があって休みがないよ!! 
こんなことまで詳らかにしている麻酔博物館、好き。

●2、手術室の移り変わり

パネルの解説全部読みました。一番滞留したコーナーです。
手術台に乗ったとき、すごく印象に残っていたのが、
「寒い」
「(台が)狭い」
だったんです。
デブだとお尻はみ出すんじゃない? って思いました。

手術台は寝るためのベッドではなく、医師が手術しやすいための台なんだなとその時思ったから、解説の「医師と患者の距離を近くして手術しやすくするため」に納得。

そして手術中に地震が起きたときのこの動画、

画面右上の麻酔医が抜管を防ぐため台の下に入ってすぐに見えなくなっています。
どんな訓練したらこんな動きができるんですか……

●3、麻酔の歴史

年表大好き、全部写真撮りました。
麻酔と聞くと鎮静/睡眠/弛緩状態をイメージするけれど、その歴史は鎮痛から。そして魔術や呪いも混合です。
道具や薬剤を見ると科学だなと頭では理解しても、わたしには「魔法」に見えますわ。

●4、華岡青洲の偉業

麻酔といえば華岡青洲。
扁額や書画、世界最古の全身麻酔の図(乳がん手術)が展示されていて、深い知識と探究心、高潔な志がビシビシ伝わってきます。
書や解説は前述のPDFに載っています。助かる~

●5、麻酔科学の発展

年表の中に、
1938年
「永江大助、アメリカの気管麻酔の詳細を伝えるが、外科学会は無視する。」
医療の世界は皆さん御存知の通り、外科がトップ、切った張ったが一番の花形です。
わざわざパネルにするほど口惜しかったであろうというのが伝わってくるんです。
こういう展示こそ、私設博物館の醍醐味!

「麻酔科は、外科の助手ではない」『麻酔科医ハナ』に込めた思い | キャリアデザインラボ | m3.com
https://career-lab.m3.com/categories/case/series/case/articles/155

日本において麻酔が確立したのあまりにも最近で驚きます。
博物館で麻酔器の移り変わりを見て、Oh~……無理。
こんなの人の手でやってたの!? って衝撃の連続です。

そしてズラッと並ぶ気管チューブと咽頭鏡。どう見ても鎖鎌。
気管は開口部から肉眼で見ることが出来ないって、気にしたことなかったです。
わたしは術前に麻酔医から説明を受けた折り、「救急救命士による気管挿入実習の説明」があったんです。
法律が変わって救急車内で救急救命士も気管挿入できるようになったので、実習にご協力お願いしますと。
麻酔医も同席するし、いいですよー! と快諾したんですが、ちゃんと実習できたのか確認する機会もないままだったので、こんなことをやっていたのかと腑に落ちました。

気管挿入は海外ドラマ「ER」で何度も出てきて、「見えた! 入った!」ってやりとりしていたあのシーンですよ。

●こんな方にオススメ

医療に限らず技術全般言えるのは、戦時に飛躍的に進歩します。
そして先人の開発した道具などを見ると、今これほどの開発パワーがあるのかと気になりました。

理学療法士にそう漏らしたら、
「昔はゼロから一にするのが多かったからでしょうね。今はその一を掛け算で増やしていってるイメージです」
「あと、言葉は悪いですが以前は人体実験をバンバンできたんです。今は動物実験、それからヒトに効果があるのかを経て臨床まで時間もかかるようになったから、実用化のスピードは違うでしょうね」
なるほど。

「マニュアル(安全規則や手順書)は血で書かれている」といいます。
まさに、それがひしひしと伝わってくる場でした。
全身麻酔を体験した方、またこれから受けるという方にもおすすめ施設です。

キメックセンタービルの10階には展望ロビーがあるので、余力があれば神戸空港もご覧ください。
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