ガー賞受賞の王谷晶さんの小説『ババヤガの夜』を読んでみようかと思ったんですが、関連して紹介されていた「BUTTER」を先に読んでみました。
全く前情報なく読み始めてみたら、木嶋佳苗事件がベースで驚き。
この表紙で「かなえキッチン」とは……

●死ぬのは男性ばかり「BUTTER」

食べ物の描写がえらく細かいです。
私もバター大好きで情熱のバタクリ日記をUPしているし、友達にもバター狂と思われています。バターくらいで胃もたれしません。

そして一番美味しい料理はフレンチと公言しているので、犯人である梶井真奈子(カジマナ/モデル木嶋佳苗)のいうことにいちいち納得でした。むしろ、仲間おるやん、ほらね~おいしいよね~~と謎の連帯感も。
でもわたし、ご飯にバターは無理なんです。
あんバタもいまいち、お餅にバターも同様。
ラーメンにバターも意味わからん。
「マツコの知らない世界」でラーメン特集の多さにげんなりする。サッポロ一番塩らーめんは好きです。

バターは小麦粉に合わせたいのであって、コメや小豆に合わせるもんじゃないというわたしの強固なイメージのせいだと思います。
食いしん坊ではないってことかな……

とにかく女性がパワフルで、死ぬのは男性ばかりです。
途中に出てくる老いた飼い犬ですら、メス。
中盤からの目まぐるしい展開に移動中も読みふけったほどでしたが、美味しいバターを食べたくなるのが強くてエンタメとしてもの足りず、同じような感想の人が「ナイルパーチの女子会のほうが面白かった」とあったので、すぐさま読みました。

●女は怖い?「ナイルパーチの女子会」

断然こっちのほうが面白かった! レビュー書いてくれた人ありがとう。
「BUTTER」ではバターに対するこだわりがわたしかな? 程度だったんですが、こちらにでてくる数々のほうがドンピシャでした。
レビューに、こんな人いないよ、マンガっぽいみたいな声が散見しますが、何を言う、わたしは実体験済みです。
柚木 麻子はわたしより若いのに、どういう取材をしてきたのかと驚きました。
連載が2012年~で、ブロガーってこんな風に見られていたんですね。
主婦ブロガー丸尾翔子とファンの商社勤務、志村栄利子の間で起きる友情を巡る話とまとめるにはあまりにも毒気が強くて、一気に読了しました。

栄利子は美人で仕事もできるのに、女友達がいない。会社内でも一緒にランチをする女性がいない。
わたしも、女友達ができない女性のことを2014年に書いています。

この女性とは2012年からの縁だったんですが、栄利子のようにパワーや理詰めで畳み掛けることはなく外見も口調も穏やかなんだけれど、
「おとなになって親友ができると思っていなかった~(^-^)」
「ソウルメイトだと思っている(^-^)」
と言われ、ん?????
いい年した女性がこんなこと口にするかな??

わたしは「わたしもそう思う!」なんて同意したこと一度もないし、こちらから口にしたこともないのに、何故か親友かつソウルメイトになっていて驚いたんです。さらに、彼女は結婚が決まったとき、結婚すると友達同士でお泊まりとかしにくくなるからと、宿泊に誘われました。
……そこに至るまで、それなりに遠出とかしたことあったっけ??
こういうもんなの??

翔子の気持ちわかるよ……
「友達ならこういうことやる」「やりたい」という「思い描いた友情の形」を求められるのって、友情じゃないんですよ。
その人の自慰行為でしかない。本人は気持ちよくなっているから、指摘もできないんです。
指摘しても、そんなつもりはないと返答されるでしょうし。だから距離を置かれ、女友達ができないというわけ。

レビューでツッコミが多い真織については、貧困女性が女友達のつながりを異常に大事にする理由を読んでいたので、それほど乖離していないと思いました。
多分この本だったと思うんですが、同級生しか「友達」になれない、年上だと先輩、年下だと後輩になり、真の意味で同等で頼れるのは「友達」だけみたいなことを書いてあって、実際地元に出戻ってきた女性同士の支え合いを見ているので納得です。

栄利子の男性同僚がやたら「女は怖い」というのですが、これは自分が圧倒的優位の立場であると自負しているからこそ、口にできます。
女は「男が怖い」と、おいそれといえないんですよ。

2018年にあった出来事を参考に

だから怖いと言われても、反応せず流すのです。でも女性のことをどう思っているのか透けて見えているので、賢い男性は口にしない。真織に絡め取られるのも無理はないのです。

そもそも友達の数ってそんなに多いものじゃないと思います。
何人いるとか気にしないでいられるのが、真の気のおけない関係でしょう。
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