NHKの戦争特番と「映像の世紀」が筆頭なんだけど、2020年以降歴史資料のカラー化が目につくようになって、あんまり好きじゃないんです。
塗り絵じゃん……

白黒当時の解像度の低かった画像を高解像度にするのは「復元」に該当するなと思うんですが、AI着色⇒人が修正という今のカラー化って、わたしは見ていてかなり不快になるんです。

肌色がほぼ一色でむしろ人間味がないし、衣服や植物の色にしても同じ。
一体誰のためのものなのか、すごくモヤモヤする。

同じ様に違和感抱いている人をTwitterで発見、𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞さん、しかもメディアをリンクしてくれてる!!

「「読んだ。的確だが短すぎてもったいない。このテーマに関して、より本格的な論評を展開してくださる方がさらに現れることを期待します。 副田一穂「色眼鏡を外す―歴史資料のカラー化にまつわる倫理的問題について」『芸術批評誌REAR』47号、2021年」

同じく𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞さんがリンクしてくれたこちら、一部しか読めないけれどすごく良い内容です。

(2ページ目)大山 顕 戦前・戦争写真のカラー化は何を見えなくしたのか――色づけが生み出すスペクタクル|歴史|中央公論.jp
https://chuokoron.jp/history/121375_2.html

「実際の色であろうとなかろうと、色がなかったものに、あとから色を付ける行為自体が、一種の偏見、あるいはこう言ってよければ「政治性」を帯びざるをえない、ということだ。」

大山氏の文章を読んでいて、気がついたんです。
わたしが違和感を感じた理由、「日本がカラー化している」映像しか見たことがないんです。
NHKがご自慢の技術で着色した映像を、現地の専門家に見てもらうっていうパターンばかりで逆は無し。
BS世界のドキュメンタリーを見ていても、白黒に着色した動画なんてない。

これはすごく珍しい、カラーフィルムのノルマンディー上陸作戦。

日本は肌の色に無頓着だから、逆にできてしまうのでは?
肌の色は非常に政治性を帯びているので、大山氏の言う通りアメリカではこんなことできないと思うし、大問題になるだろうなと。
実はこんな書籍もすでにでていて、紹介文を読んでびっくりした。

「戦前から戦後にかけての写真は、もっぱらモノクロです。カラーの写真に眼が慣れた私たちは、無機質で静止した「凍りついた」印象を、白黒の写真から受けます。このことが、戦争と私たちの距離を遠ざけ、自分ごととして考えるきっかけを奪っていないでしょうか。」

教授、おいくつ? ※検索したらわたしと同い年だった

雑誌や書籍、新聞など私達の生活を取り巻く印刷物にはまだまだたくさん白黒写真は掲載されていますよ。
白黒写真は過去のものじゃないし、フルカラーでないと他人事に捉えるだなんて、読者をそんなふうに想定しているんですね。
むしろ加工だらけの今のフルカラーのほうが、フィクションでしょう。

●モヤモヤの正体


写真のマニアに「こういうことでモヤモヤするんよ」とぼやいたところ、

「(着色は)出来るからやる、みたいなのと一定のバズ効果があるからだけだと思うよ。商売するほうは売れればいいからね」

なるほど、あっと驚かせたいみたいな制作者の意図が透けて見えて、わたしは不快だったんだわ。
このモノクロ着色問題、なかなか記事とかメディアに載らなくて難儀してるの……と引き続きぼやいていたら、

「これを問題と唱えるほうが異端児扱いやろね。
カラーがある方がベターだろ?って、簡単にみんな片付けると思うわ。
でもどのようなこともそんな単純ではないし、多角的に物をみれるのが知性だと思うよ」


聞いてくれてありがとう!
わたしは気になることには異を唱え続けて生きていくわ。

ついでに、「手記」を「エゴドキュメント」と称するのも理解不能。
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