春の遠足、検定前の5月に奈良県大和郡山市に行ってきました。
きっかけは2月、
大和郡山の本屋 とほんさん: 「栞展の出品栞を順次紹介してきます!(到着順) https://t.co/kd1H3hS4JF」 / Twitter
https://twitter.com/tohontohon/status/175579015997365476これなんですが、それ以前にコロナ禍のTwitterで奈良の遊廓を撮影した投稿を見かけていて、あれは洞泉寺遊廓(とうせんじゆうかく)の旧川本邸だったんじゃないかと思います。
とほんに行こうとマップを見ていたときに、近くに「町家物語館(旧川本邸)」というのを見つけて、あっと思いました。
●大和郡山、遊郭あとからスタート
大和郡山には近鉄とJRそれぞれでいけますが、恐らく近鉄のほうが観光向けです。郡山城跡がすぐ近くだし、飲食店も近鉄駅前のほうが多い。
JR郡山駅東口に観光案内所があるので、6月に郡山城跡に行く知り合いのために資料もらっておきました。
案内所のおばちゃんも、「町家物語館(旧川本邸)」オススメしてた。
ちょうど私達が町家物語館についたタイミングで、シニア街歩きグループと一緒になり、30分くらいの解説が始まるということでまとめて聞かせてもらえました。

すり減った階段、当時の建物をそのまま残していて、耐震工事を経て公開。以前は3階は工事中だったけれど今は上がれます。
市が買い取って管理しているので無料、休憩所のドリンクもワンコインです。
でも、コスプレイヤーに貸し切りビジネスしたら儲かると思う。


妓楼と経営者川本家の母屋が合体している家屋で、珍しいです。
立派な母屋を見て妓楼はさぞ虚しかったでしょう。
儲かるのは常に胴元、必ず胴元だけ。
中の作りは広大です。
普通の家屋と全く違う作りだから、ぼさっとしていると現在位置がわからない。

格子は当然開けることができない。
そして、外からは見えにくく内からはよく見える
3.75畳の一室で妓楼は暮らし、客を饗す。
昭和33年に廃業後は貸部屋として使われていて、NHK受信料のシールや電気のメーター跡がありました。
ガイドさんの話が非常に良かったです。写真で遊女を選んでいたとか、この部屋で何をやっていたとかリアルだった。
友達が「畳が大きい」と言っていたんですが、逆なんです、畳のサイズはどんどん小さくなっていってるんです。
だから畳数や部屋数が同じでも、今のほうが住居面積狭いです。

お値段表をよく見ると、サイダーが高い
リンク
室蘭の遊郭を舞台にした「親なるもの 断崖」作/曽根富美子を読んだものだから、実際に使われていた遊郭の屋内を見ると複雑な気持ちになります。もと遊郭であった施設を隠す観光地も多い中、だからこそ、保存管理している大和郡山市に敬意を評します。
かなり特殊な作りの建造物で、川本家の財力よ。

土佐柏紋
大和郡山の城下町は寺が非常に多く神社よりも寺が多いのは、戦時に備えてです。
戦時、寺は兵の宿舎になり人が集まると商業も遊興もいるというわけです。
参考に
JR側から行くとインバウンドどころか日本人の観光客ですら、少ない。
普通の町なので、観光していいの? という気になるほどです。
「町家物語館(旧川本邸)」から「金魚ストリート」に入るとちょっと様子が変わります。