元々は硬筆書写検定の草書の学習がつまんなくて、
『なにかストーリー性があれば面白いのに』
と、山口県文書館の古文書入門講座に応募しました。
それが一年前のこと。
3月下旬に「受講決定」、7月が第一回ですよのご案内が届き、ヤッター!
7月から毎月一回、オンラインで受講し先日最終回でした。
全部で8回、がんばった……
3/1が締め切りなので、興味のある方は以下のリンクから各講座の開催月日など詳細をご覧ください。
ネットで申し込みできます。
過去に使われたテキストへのリンクもあります。
わたしはぴよぴよの初心者なので「入門」からなんですが、初めて過去テキストの古文書を見たとき、『……マジで読めるようになるんですか……』って真顔でした。
でもいまだと、ちょっとわかるんです! ちょっとね!!
受講決定すると、講座の前に使用テキストPDFが案内されます。
セブンのネットプリントで出力、だってきれいじゃん。
【右】一行の文字数をカウントして、ちょうど良さげなノートを購入。
予習でテキストの読める字をノートに書き、わからないところは空けておきます。
【当日】
先生の解説後音読、やはり学習には音読が一番大事だと本当に痛感しました。
ただ目でくずし字を追うだけでは頭に入ってこないんですよ。
灘では休み時間もずっと音読の声が響き渡るといいますが、書くだけではダメです。
オンラインでも、先生や現地の方他の受講者と一緒に音読するのは楽しかったです。
(カメラはずっとオフ、受講者同士のやり取りはありません)
またテキスト以外の古文書や山口県の歴史についての話が大阪人のわたしでも興味深く、ちょいちょい入る先生の山口弁に『萌へ』ていました、ふふふ。
テキストに出てきた土地に行ってみたくなります。
【美しいテキスト】
国文科出身の知り合いに、
「国文にはくずし字を読む授業があるんでしょ。いまこんなテキストで勉強してるんだ」
と一部披露したところ、
「こんなきれいなくずし字じゃなくて、全然読めないグッチャグチャの古文書だったから初回から全く読む気になれなかったわ!」
という返答でした。
思い出したのが、NHKの歴史番組で長州藩の文書管理のすごさが語られていたことです。
業務を属人化せず、「誰があとを継いでもスムーズに遂行できる」ような管理システムだったと。
システムが安定運用され、教育も行き届き、脈々と関ヶ原の雪辱を晴らす機会を伺い維新の原動力となったという内容で、怖……
それを踏まえて講座のテキストを読むと、「あとの人に読ませる」意識が見えるんです。
くずし字は「自分さえ読めれば良し」的な要素も大きいです。
入門編というのもあるけれど読みやすいくずし字に、「こんな細かいことまで普通は書かないですね」ということまで書かれていて、ストーリーだけでなく背景までよく見えて本当に楽しかったです。毎回ワクワクしました。
テキストの回答は毎回送付されるので、おさらいにもいいです。
今なら自力でどれくらい読めるかやらないとダメですね。
●変体仮名文字を知っていても、「これがそう」と断定できない
わたしは漢文を中学の国語でしかやっていません。古文書には漢文の読み方が出てくるので、「あー!! レ点も返り点もないの!」ってなりました。
変体仮名文字自体は多少知識があっても、くずし字の中にしれっと出ると、
『これは変体仮名文字? 漢字をただくずしただけ??』
が判断できないんです。
先生の回答を聞いて、やだー変体仮名文字で良かったのって地団駄でした。
リンク
予習に使おうとはりきって辞典を図書館で借りたものの、使い方が難しい!
次の基礎編で学ぶみたいだから、受講したい~
大阪の図書館等でもくずし字講座はあるんですが、人気があって抽選漏れでね……
山口県文書館の講座はオンラインハイブリッド方式のため、大阪人でも潜り込めたんだと思います。
現地スタッフの方、お手数をおかけしました。
すごく楽しかったので、また令和6年度もお会いしたいです。
山口県は秋吉洞しか行ったことないから、萩城下に行きたいですね。
【便利ツール】
【今日の一冊】
西餅さんの無料コミック2巻に萩のことがちらっと出てきます。
Kindleなくてもブラウザで読めますよ!