※前回のお箸を買う前に起きた一件です。
都河原町の駅トイレ、ホームの端っこなんです。
これだから古い駅は…… 
端まで歩かされ、数も少ないから並んでるし、観光駅としてはキツいわ。

さて自分の番が来て用を足していたとき、ふとトイレットペーパーホルダーを見ると、スマホが載ってる。

えっ本物!?

触るとハングル文字がびゃーんと出てきて、きっとさっきここを使っていた子のだわ!
すれ違ったとき、お友達とハングルで会話してた!
まだ手を洗っているかも!? とちらっと扉開けてみたけどいない。

慌ててパンツ上げて手を洗い、ちょい濡れたままの手で飛び出し、頼むしその辺にいてー!!
そしたら出てすぐのベンチに女子四人グループがまったりしていて、立っている二人がさっきトイレですれ違った子だと思う!!

「スマホ、忘れてないですか!?」
って印籠みたいに見せたら、
「アー!アリガトウゴザイマス!」「ヨカッタネー!」

ほんまやで

●記憶と印象

このとき浮かんだのが、「不適切にもほどがある」第二話のセリフ、 
「全部その(スマホ)中に入ってるんだね。失くしたら大変だ」
です。

appleユーザーはCloudで同期してるんだっけ?
わたしはパソコンやGoogle Drive、Photoで同期しています。
どれくらいの人がスマホをスタンドアロンで使用しているのかな。

それと、この件はほんの10分程度のことでした。
だから「さっきすれ違った二人の背格好」がまだ記憶に残っていたので、本人確認せずともすぐに渡したんです。

事件の捜査や裁判では目撃証言ってすごく重要視されているけれど、「今日行きしなの電車で向かいに座っていた人」が男性か女性かすら思い出せないのに、背格好人相の証言なんてできやしません。
人はいいように記憶を変えてしまうから目撃証言の信頼性って低いのに、未だ重要視されているのは怖いななんて思いながら、新京極商店街を歩いていました。
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