カラオケ行こ!
の掲示板に、映画のポスターが貼ってあるんです。
でもなんか、防犯ポスター? 行政とのコラボ? 企画ポスターだと思います。
そこで一度だけ見かけたのが「カラオケ行こ!」でした。

『綾野剛が胡散臭い大人の役やってる…面白そうやん』

それっきりポスターは別の作品になって公開日すら知らなかったんですが、1/12に公開されてからわたしのTLが「紅」に染まってきて、あの映画やんかと。

わたし、邦画はアニメしか見に行きません。
邦画って暗いし暗いし暗いしセリフなにゆってるかわからんし、アニメに比べて価値を感じられないんですよね。
それなのにゲ謎がイマイチ物足りんかったのでスカッとしたいわと、友達を道連れにしました。

はいセトリ、友達にもドンピシャ~~

映画、めっちゃ面白かったです。
マスクがあってよかった(笑)
マスクの中でニヤニヤしてました。

大阪は東宝系劇場が多くいつものイオンシネマになかったので、気軽にリピートできないのが残念。

大人2000円に鼻血出るかと思った。
2/4(日)までに観覧した人は、半券キャンペーンに応募しましょう。

以下、ネタバレ感想なので、見に行く人はブラウザクローズしてください。


●ネタバレ感想



















原作コミックは未読で鑑賞しました。

ヤクザの成田凶児役を綾野剛がやっているんですが、帰宅してすぐ身長調べましたよ。
綾野剛身長180cm、Wikiにこうあったので実際は178~179cmと思います。
ですがこの映画では「あしなっが!!!!!!(股下100m??)」って思ったほど、あしなっが!!!!!※100cmちゃうで100mやで
乙女ゲームのキャラかな?

そんな二次元スタイルのヤクザが、組で開催されるカラオケ大会での点数稼ぎアドバイスを合唱部の男子中学生に求めるというファンタジーヤクザ(脚本の野木さん談)映画です。

脚本と監督が「よくわかってらっしゃる」んですよ。
この映画、「漫画の実写化ではなく、映画化」と表現されているんですが、鑑賞後に原作漫画を読んでみてほんとにそうだなと思いました。
映画オリジナルの部分がすごくよいです。
オリジナル要素を盛り込むのめっちゃ難しいのに、この点はもっと評価されてほしい。

雨に濡れたシャツに透ける凶児の入れ墨や、おかしな柄の傘(ほしい)、聡実くんの自宅の描写に学校の友達の表現もマンガより細かく、でも違和感なく馴染んでいて、原作で“描かれていない部分”の読み込みが深すぎです(褒め言葉)。

聡実くんは変声期に入って自分も合唱の道を悩んでいるのに、凶児へのアドバイスがいちいち的確でなんていい子なの!!
そして凶児もちゃんとそれを実行している、合唱風の「紅」めっちゃ好き。
何より最初に聡実くんにめえつけたあたり耳はいいし、凶児の歌唱能力自体は悪くないです。
ただちょっと「紅」に心入れ過ぎなのよね……
高校までまっとうだったというだけあり、聡実くんの名前を「聡い果実」と表現するのインテリジェンス。

インテリ+バイオレンス+人たらし これぞファンタジーヤクザの真骨頂

わたしもあんなふうに自分にあう歌、聡実くんに教えてほしいわ……
「好きな曲と歌える曲は別」って、みんな頭でわかっててもなかなかやらんでしょ。

聡実くんがせっせと説明しているリストを全く見ず、ニヤニヤ眺めている凶児の気持ちめっちゃ分かる(笑)

中学生ってまだまだこどもやねんな……でも自分ではそこが苛つくんよね。
そういうゆらぎの中の、ええ子な中学生をよく演じきったと思います。

この映画の何がいいって、周りの大人がこどもを誑かさないんですよ。
子供扱いするけれど、嫌な扱い方じゃない。
大人はちょっとズルくて、これくらいの軽さがあっていいんじゃない?
こどもには出来ないことを見せる存在であってほしい、すごく気持ちの良い映画でした。
合唱部のももちゃん先生はどないやねん(笑) あんな顧問嫌やわ。

ところで学校シーンでは「シャツ+パーカー」スタイルで
『今どきの中学は服装楽でええな』
と思っていたら、最後に学ランが出てギャッ

そして原作では、カラオケ大会で凶児の鎮魂としてソプラノボイスまで捧げてしまう「紅」を熱唱する聡実くんを凶児がどんな顔しているのかは描かれてないんです 。

描かれてないんです。
 
描かれてないんですが、映画ではあるんですよ!!
すげえ!!

聡実くん、合唱部の部長やってるしリーダー的立場だけれど、ちょっと逃げちゃうのってすごいいいと思う。
あれ、できそうでできない。
 
原作だとお兄ちゃんがいるんですが、映画では一人っ子に見えます。
でも「なんかこうたろか?」と言われてちゃっかり買ってもらっちゃうところ、弟って感じしない?
わたしは長女だから大人にこんな事言われても、買ってっていえなかったな~

舞台は大阪なので出演者は大阪弁なんですが、マイルド大阪弁です。
かわいいなと思って嫌な感じしなかったし、むしろ「ブギウギ」のワテ子の大阪弁のほうが嫌……

イオンシネマには「ハコカラ」という超絶鬱陶しい個室カラオケボックス(歌声漏れまくり)がロビーに設置されていて、 この映画観たら「紅」を歌いたくなるのでイオンシネマで上映がなくてよかったと思います。

綾野剛はバンドやってたくらいやし、音痴役のヤクザの面々もちゃんとうまい人います。
それを「ちょっとアレに歌う」って、上手い人だからできるんですよね。
いいな~

●「紅」に染まれ



映画館で一番鳥肌立った曲、もっかいフルコーラス聞かせてえええええ!! ってなったし、これを売店で販売しなよ!!
パンフレットなんて影も形もなかったので、こういうの買えばいいんですかね
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