硬筆書写検定準1級、理論も合格し、無事合格証も届きました。やれやれ!
硬筆実技の用具と学習法に続き、理論編です。
第7問~10問が理論、準2級と2級はマークシート式、準1級と1級は書き込み式で用具は自由です。
以前はボールペンサインペン万年筆だったんですが、現在は鉛筆フィニッシュOKです。
●第7問 旧字体と書写体
準1級は旧字体5文字、書写体5文字を常用漢字の楷書に書き改める問題です。
1級は逆に常用漢字を旧字体書写体に書く問題で、ぐっと難しい。
テキストに載っている頻出文字を中心に覚えます。
間違えやすい字を把握することが大事。
わたしは書いて覚えるタイプなので、文字を隠しながらドリルしました。
一つ10点全問正解で100点、80点目標。
●第8問 草書、古筆を読む
【A 草書】
近年は書譜からの出題ばかりです。
草書5文字、一つ10点。
この5文字は「書譜」をコピーして難読文字を除き“出そうな5文字”に山を張るのもありですが、特にこのための学習をしていません。
50点満点中20点取れたらいいという“捨て問題”にしました。
運がいいと50点とれます。
【B 古筆】
たいてい「粘葉本和漢朗詠集」からの出題。
変体仮名をきちんと平仮名で書かないといけません。
読み慣れていないと、変体仮名を解読するのがとてもしんどいです。
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図書館で見つけた本、アタリでした。
学生向けだから「なぜこの漢字がひらがなの●となるのか」という解説がきちんとされているので、いきなり古筆の学習をするよりよほどいいです。
50点満点、読み違いは2点減点。40点目標。
●第9問 書道史
【A】
日本と中国の書史や書道用語、ひらがなカタカナの字源など5問。
マルバツ問題で「◯3☓2、◯4☓1」のパターン、オール◯オール☓はない。
ぶっちゃけさっぱりわからんときはオール◯にすると、最低でも30点とれます。
わたしはこのマルバツが一番苦手でした。
「こうです」と言い切られる出題だと、心理的に全部「◯」に見えてしまうんです。
40点目標。
【B】
筆者と関係のある作品名を回答する5問。50点満点目標。
中国と日本の書道史なんて、国文でもないとやってないと思うでしょう。実は高校の日本史でそこそこやっているんです。
工芸高校時の日本史教科書(山川出版社)がとても役に立ちました。
が、そんなものは皆さん持ってないと思うので、まずは年表を自作しましょう。
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この書籍を参考に年表を作り、過去問に出た筆者と作品にチェック。
トイレに貼っていました。
それと、わたしは「視覚タイプ」なのでマンガ。
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試験中、望月ちゃんのコマが浮かび助かりました、ありがとう。
自分の学習タイプを知るのは大事です。
●第10問 常用漢字の字体
一番好きな間違い探し。誤りや不適切な字を探して、正しく書き改める問題です。
間違いは10個、意地でも10文字探しましょう。
一番のボーナス問題なので、満点100点を落としてはなりません。
2級はマークシートで漢字20字出題。
誤り10文字が長かったんですが、令和になって誤り11文字がちょくちょくあります。
1級の間違い探しも今後10文字固定ではなくなるのかも。
●優先度を決める
準1級の理論は400点満点で305点以上が合格です。
各問の「目標◯点」を合計すると、330点になります。
第8問の草書50点満点取れなくても、他で補えるようにしておいたらいいのです。
過去問を分析して優先度を決めて学習することは、試験対策の王道です。
硬筆書写検定準1級合格、良い年越しになりました。
1級の壁は厚いけれど、草書と古書の知識が増えてきた手応えがあるので継続して受験します。
2024年の年賀状宛名書きには、草書を書きます。