千本ノックならぬ、「靴100足試着」ご存知ですか。
主に自問自答ガールズがnoteに記録をUPしています。
「100」で検索すると「1000」もヒットするのでおすすめ。
しかしGoogle検索だとヒット率が極端に落ちます。
これがnoteの現実ですよ。
●「お手入れすれば10年20年後でも使えますよ」
靴だけでなく鞄やアパレルアイテム、アクセサリーなど試着経験数を増やすのは手間だけれど一番いいと思います。
他人にアドバイスや診断をしてもらっても、最終的に自分の感覚が「ヨシ」とならなければ満足度は低く、では「ヨシ」の感覚を養うには試着です。
それだけやっても今度は身体の変化で以前使えた感覚が使えなくなりますからね、ゴールは自分で決めないといけません。
わたしが物を選ぶときに「除外」するワードがあります。
「お手入れすれば10年20年後でも使えますよ」
先日流し見していたEテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」でも失業中の50代女性の家計見直しで、着物代年間15万円、減らさないとだめだろうけれど減らせないというケースがあり、理由は、
「いまは出費が大きくても和服は10年20年着られるので、毎年服を買うよりは長い目で見たら節約になる」
ここで「うち断舎離しました」マニアのわたし、『やめとけ……』と思いましたね。
あの番組ではそれこそお茶やお華を教えていた方が、引退後どっさり和服をタンスの肥やしにしていました。
50代の今着ることができても、60代70代で同じように「着れる」かどうかは別問題なんです。
和服は傷まなくても、体のほうが例えば大病でガッツリ痩せて和服どころじゃなくなるケースもありますし。
同じことが靴と鞄でも言えます。
こっちのほうが深刻で、30代の肌艶にジャストマッチしたアイテムは、40代50代の肌ツヤと合うかどうか。
バンブーの固い持ち手に40代50代が耐えられるか。
たしかにいい革いい作りならお手入れすれば10年20年と「残り」ます。
でもそれを30代と同じように「歩けるか」「使えるか」は別なんですよ。
「今の自分の延長」=老化 と思ってるでしょう。
違う、もっと負債が増えるのが「老化」です。
違う、もっと負債が増えるのが「老化」です。
いいものを長く使うというのはもともと男性基準の価値観だと感じます。
女性と違って体が固く常時ホルモンの影響を受けないですから、そりゃ合うでしょ。
和装については「寿命が短かった」時代の価値観で、現代とはミスマッチだと思っています。
●質と感覚のバランス
これは余計な入れ知恵ですが、
・革製品からスタートしたブランドの靴
・靴からスタートしたブランドの靴
当然ちゃんと「靴」なのは、後者です。
鞄職人に靴は作れませんが、靴職人は鞄作れます。
例えばこちら、
https://www.motomachi-kitamura.com/
リンクはしませんが以前靴も売っていたけれど、いまはないです。
理由はお察しください。
ガルちゃんに2013年に転載されたあるかばん修理屋さんのブランドあれこれ、
わたしは鞄修理屋さんの本サイト掲載時代を知っているのでもうちょっと前の情報になりますが、この時代より質が良くなっているわけ無い、価格は上がっているのにね。
「10年20年」後も使うのを購入時の「理由付け」にせず、1年でもと取るぐらいの覚悟を持つほうがいいでしょう。
ちなみにわたしハイブランドがすべて悪いとは思いません。
神は細部に宿るをちゃんと表現できているアイテムもあります。
革職人によるHERMESのガーデンパーティーとパッチもんを分解したまとめをどうぞ。
10年20年後も使うのが目的なら、工房製品も千本ノックの視野にいれるべきでしょうね。