人生において一番不毛で一番嫌いなのが、
「髪をドライヤーで乾かす」
時間です。
測ってみたら10分もかかっていないけれど、ほんま嫌い、嫌い、嫌い……
嫌いすぎて髪も洗いたくなくなる……
どうにかして有益にしようと、RECした番組を字幕表示して流すのが、お風呂上がりのルーチンなんです。
その日もTVをつけたら、海外ドラマを放映していました。
ひと目見て、
「これはアタリだ」
ドライヤーが終わってからもわくわく見続けていたら、
「前編終わり」
あ!? なんですって!?
番組表を見たらそのまま後編が始まるので、予約して寝ました。
それが「アストリッドとラファエル」です。
シーズン2が5/21夜11時より始まるのにあたり、シーズン1を深夜に再放送していたんです。
せっせと全部予約しましたよ。
楽しみすぎて、夜中2時過ぎに始まる再放送が15分ほど進んだ段階で録画を追っかけ再生1.5倍速で見始める夜ふかしライフでした。
翌日ガタガタですけどね……
シニアの夜ふかしもうあかん。
●楽しみすぎて眠れない
フランス発ミステリー。理論派文書係×熱血警視が事件を解決。とNHKではざっくり表現されていますが、理論派文書係がアストリッド、自閉症スペクトラム障害(ASD)です。ASDと名前、意味ありますよね。
アストリッドの演技がすごく繊細で驚きます。
子役もそのまんまの外見で、キャスティング層厚い。
日本人ならわかります、髪も目もだいたい同じ色ですから。
でも白人はそうじゃないです。
髪も目も、そして顔も「たしかにアストリッドの子供時代」と思えるキャストを、よく見つけたなと。
熱血警視がラファエル、口が悪い(笑)
口も悪いしまあまあがさつで、親権を旦那にとられてしまった……
なんとなく、親権審査(?)の時たまたま先方に与えた印象が悪かっただけじゃないかと思います。
ドラマを見ていると情に厚くて、親権を奪われるほどに見えないから。
上司とのやり取りなどからも、直線的すぎて反発が強くなり損しちゃっていますが、ASDのアストリッドを理解しようと少しずつステップを踏んでいく様子は、内面の篤さが伝わってきます。
脚本と演出が非常に優れているんです。
冗長さがなく、かといって派手な画面でメリハリを付けるのではない、細かなところが
「あー! そこ、後ろ!!」
ってきちんと視聴者に提示されています。
見えないところでこんなのありましたっていうやり方しないのも、すごく好きです。
毎回見ていて、どこかで「ぐふっ」って笑っちゃうところがあるんです。
シーズン後半になってだんだん増えてきて、それがアストリッドとラファエルの関係性の変化と比例しているのがすごくえびす顔になります。
アストリッドの吹き替えは、貫地谷しほり。
「あっ」と「ふふん」がクセになります。
シーズン1第7話「フルカネリの指輪」に出てきたルネサンス美術館、めっちゃ行きたい……
ドラマにも出てきた「アンリ2世の暗号箱」、どんなふうに動いていたの??
てな感じで毎回「これ実際にあるの!?」など気になることが多く、検索して行き着いたこちらのサイト、
充実しているので、見終わってからちびちび読むのが日課です。