選びの本を色々読んできましたが、今後の方はこれを一番最初に、そしてこれ一冊で十分だと思いました

わたしが靴選び系の本を手にとって、最初に確認するのは二点

①一番うしろの参考文献リスト
②JIS規格表


①文献の西暦が2000年代含むが望ましい
②表の前後に足囲についての記述があるはずだから、“ウィズ”か“ワイズ”どっちを書いているか

“ワイズ”だと読む気半減、何ならペラ見で書架に戻す
いっそ“足囲”だけでいいのにと残念に思います
いつまでもはびこるワイズ表記に、靴後進国を痛感するのです

著者の経歴がすごいんです
自身の投薬歴で体重増加、膝痛が悪化しあちこち不調が出ていたところ、靴との出会いで体重20キロ減
そこで終わらず、なぜこんな変化があったのかをいちから学び保健学博士もとっています
いまは静岡市でお店を構えている

オーダーメイドインソール | 足と靴の健康を科学する マイシューズストーリー | 日本
https://www.my-shoes-story.com/


そして森千秋さん、1970年生まれ
更年期にさしかかっているはず

【前編】50歳を過ぎると靴は合いにくくなる① | 人生がキラめく靴選び
https://ameblo.jp/kutsuiku/entry-12774886218.html


やはり骨の変化が出てきている
続きをお待ちしております

●トラブルからわかること

2023-02-14_21h44_25
あえて小さめ掲載、P25足と靴のトラブル特徴図

わたしが該当するのは「①かたい足」です
帰宅するとき外階段を上がってくる足音で、わかるって言われるんですよ
あとは「②やわらかい足」にも該当する

矛盾しているように感じますが、足部ってジャバラのようにスムーズに動くのが望ましいのに、一部がかたい、一部がやわらかいの混合になっていると思う
もちろん足だけが原因じゃないです

●読ませる本です

足幅率(%)=足幅 (㎜) ÷足長(㎜) × 100

P65
この式は「足幅率」といって、足幅を足長で割って100をかけたものです。 研究では、 この足幅率が41.5%以上の場合、開張足と推測できるとされています。

去年9月の計測データがあるのでやってみました

左 93.9÷239.4☓100=39.2
右 94.3÷233.9☓100=40.3

……あたいこんなに甲潰れてんのに、開張足ではない(笑)

P74
一番売れるはずの23.5㎝の靴が最も売れない理由

森さんのお店で一番よく売れているサイズ 22.5㎝
グレーディングは知っていますが、こんなにも差が出るものかと
そしてグレーディングさあ……靴作ってる人なら知ってるはずですよね、足長を5mmあげてもかかとも5mm上げるわけではないって
なんであんなかかとガバガバにするねん

既製靴の22と24サイズは、「合わなくて当たり前」レベルの品ってことです
狂った寸法の靴に健気に足を合わせて骨格が崩れるなんて、ショックで倒れるわ
P77
「足長が大きくなるほど、足は細身になるのです。」
わたしは左足のほうが足長あるので、計測すると右より細身になる
この現象、ちゃんと名称がありました

P106
「「外反母趾=幅広シューズ」という自動接客をする靴店は、専門性が低い傾向にあります。」

フィンコンフォートを取り扱っている専門店を避ける理由は、これです
開張足を見て幅広を合わせようとするからです
それとあし靴仲間でも共通した意見ですが、フィンを置いてる店はフィンに頼りすぎる
見立てで満足したことはないです

「なぜ靴が合わないのか」を追求した方の本なので、これまでの靴選び本の中で一番面白かったです
特に70ページ台は、わたしのブログリピーターの方におすすめです
それと、靴の世界は沼であるとはっきり明言しているのもいい
具体的なブランド名など載せていないのも、合点がいきます
結局自分で試着し続けるしかないんです

※追記:QRコードの動画について
3つの動画へそれぞれQRコードが載っていますが、3つとも同じURLです
靴紐動画しかアクセスできず、初版ではそれが正当です

この本が面白い方には、この動画もどうぞ
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