というわけで映画感想、ネタバレ編




たまたま新聞にリョータメインの話だと書いてあり、えっそうなん! ここまでは知った上で映画館に行っています
わたしSLAM DUNKの5人だとリョータが一番好きなんです
眠たい顔した男好きなんや  ダイアンユースケとか
あと、身長168cmてのがいい

モノクロのペン画から色がついて動き出してのOPサイコー
めちゃくちゃワクワクしました
肌色もハムじゃないし、井上雄彦のカラーが動いてるー!!

みんな書いていますが、試合シーンの臨場感すごかったです
ボールの音、ゴールネットの音、ダムダム音がリアルすぎてアニメ見ているのに目の前でほんとの試合を見ているかのようでした

原作読破しているから試合展開わかっていても、それでも「えっこのあとどうなったっけ!? 点どっちが入ったっけ!?」って夢中になり、ゴールが決まると立ち上がって拍手したくなるほどでした
したかった!! 応援上映ないの!?

キャラの動きもモーション使っているだけありリアルなのは当然なのですが、驚いたのは「マンガのキャラが動いている」とも思えるんです
なんかへんなCGムービー的なのではなく、あくまでマンガのキャラが動いているように見える
「マンガがアニメになるって、こういうことなんだ!!」って衝撃でした
どうやったらこんなことができるのか

宇多丸『THE FIRST SLAM DUNK』を語る!【映画評書き起こし 2022.12.23放送】 | トピックス | TBSラジオ FM90.5 + AM954〜何かが始まる音がする〜
https://www.tbsradio.jp/articles/63998/


「あるポイントで……要するに、「ここまでアニメ映像としてできるのであれば、自分が直接関われば、もっと“ちゃんとした『SLAM DUNK』の絵”になるんじゃないか?」という直感を得たそうで。」

東映アニメーションの技術すごいわ
そして原作者がそこに監督として入り、当然絵に手も入れているでしょう

試合はマンガより断然「何をやっているのか」わかりやすかったです
素早いパス回しとかポジションの変化など、「リアル時間軸」で進むからです
TVアニメだと「いつまでドリブルやっとるねん」「いつまでシュートポーズとっとるねん」という冗長な演出が気になったのに、今作では一切ない
だからまじで試合シーンは目が離せないです

そのせいか、流れが途切れると言われているのがちょくちょく挿入されるリョータの回想シーンなのですが、えーそんなに気になる?
わたしは全然気にならなかったです

SLAM DUNKってもともとキャラの家族がほぼ描かれないマンガなんです
徹底してバスケの楽しさを書きたいという原作者の気持ちなのか、家族がでてこないんですよ

原作でやらなかった家族を映画にぶっこんでくるのって、相当リスクだと思いませんか
賛否の「否」の人はこのせいで主役が誰かわからんとまで言って、漫画SLAM DUNKの映画ではないといってるけれど、『THE FIRST SLAM DUNK』なんだからいいじゃん

わたしは新しいことにチャレンジしてるのってほんとにすごいと思うし、何よりもこれまで見たことのないものを見せてもらってすごく大満足です
おもしろかったよ~~~~~

細かいところなんですがリョータの成長表現として、沖縄に帰ったとき子供の時の隠れ家的な洞窟(予告にありました)に行くシーン、入ろうとして屈んだ頭をごちっとぶつけるところ、ゾワッとしました

本人は体格の成長ってなかなかわかんないんですよ
身長という数字、服のサイズ靴のサイズが変わっても、大きくなったって意外とわからない

子供の頃遊んだ場所って成長してから行くと「こんなに狭かったっけ!? 小さかったっけ!?」と驚きます
小学校のデスクなんてミニチュアみたいに思う

それがあの洞窟で頭ごちんです
沖縄で体も精神も変わったことに得心を得るリョータ
すごく小さな演出だけれど、わたしは監督すごいと思いましたよ

山王編クライマックスのモノクロ演出も、OPがあってこそです
無音になったとき、キッズたちが「入れっ入れっ」って言ってて、ちょっとふふっとなりました

バスケしたくなった

できへんから、「第ゼロ感」延々聞いてる……

なお原作コミックスは配信一切なしなので、見終わった人は快活クラブ(漫喫)か全巻揃えるしかないんです
こういうところにも作者ポリシーが感じられる
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