大分県別府市にある、書肆(しょし)ゲンシシャ
Twitterをずっとフォローしています
古書店でもあり博物館のようでもあり、美術館のようでもある
仮にも図書館名乗ったブログやってるぐらいですから、大好きに決まっています
●書物の扱いに文化レベルが現れる
去年の7月、京都市左京区の「午睡書架(ごすいしょか)」という古書店にてゲンシシャ展が開催されていたんですが、完全に見落としていてタイミングが合わず行けなかったんですこの店構え、自力で行き着けるか実に自信がなかったのですが、今年は行けたで!!
自分で撮った外観を見て気がついた
二階の窓、潰していますね
紫外線、よくないもんね
この一間は企画展エリア、「続・ゲンシシャ京都展」の展示品です
気をつけてなら触ってもよし、読んでもよし、写真もOK
一階奥のお手洗いは、文化住宅の友達のうちに行ったときとそのまんま同じでびっくりしました
このまとめに引用されているものと比べたら、かなり状態がいいです
説明「明治期に天然痘を予防する種痘を実施した証明書です。ワクチン接種により免疫を与えます。江戸において、漢方医の勢力が強大であったため、反蘭方医活動が行われ、種痘の普及が遅れました。民衆の間には得体の知れないものへの恐怖がありました。」
●思い出が嗜好の対象に
本日より新しい展示品を加え、続・書肆ゲンシシャ京都展定刻オープンしております。
— 午睡書架 (@gosuishoka) June 4, 2022
戦時に兵士たちに配られた避妊具「突撃一番」や終戦時に各基地に届けられた「ポツダム宣言受諾書」などの希少な品々。
また死体関係をはじめとした書肆ゲンシシャ様の直売古書も到着しております。 pic.twitter.com/WGjUeWOcZu
こちらに写ってる死体関係の本、すでに一部売れていました
「人体の不思議展」の図録は懐かしい
あれは死体というより完全に標本でしたが、問題が噴出してもう開催されないだろうから、大学生が熱心に見ているのも無理はないと思いました
会場は大阪、尾道、東京
大阪は梅田の大丸ミュージアム、昭和63年8/31~9/12
図録はハードカバー、それに真ん中をくり抜いたトレーシングペーパーのカバーでした
恐ろしくお金かかっているでしょう
いまの企画展でこんな製本、まず見かけません
店主さんと図録話で盛り上がりました
わたしはヤフオクで処分したのですが、30年前に自分が生で見た企画展が、こんな風に嗜好の対象になるなんてね……
大丸ミュージアムはエッシャーとか海外の作家作品がたくさん見れたのに、今やアニメのイベントばっかりです
ここにも衰退を見ます
●水無月忘れてた!!
2時間ほどゆっくりさせていただきましたお茶まで出していただいて、恐れ入ります
一人でいっても店主さんとお話したら、興味のある本の紹介してくれますよ
この間20代男女がちょこちょこやってきたのですが、どうやってここ見つけたの!? って驚くのと同時にわたしに気を使ってくれたりとてもお行儀がよくて感心しました
単に、壁際で黙々と読書してるBBAがキモかったんかもしれんけど
でも、見つけられないんですよ
図書館に行くときすでに目的を持っているもんだから、目当てのものに突撃してとても蔵書網羅なんてできません
だからこそ、こういったジャンル特化した古書店はないと困るのです
「ある」ことを知らないと、探せないでしょう
そしてここは普通の古書店と違い滞在時間長めにいれるので、他のお客さんのやり取りも興味深かったです
これから行く人に向けて、ネタバレ少なめにしておきます
営業日時は、Twitterで確認したほうがいいです
わたしが行ったルートは、京阪電車出町柳駅から
バス停Bのりば 17か203「錦林車庫前行」に乗って「浄土寺」で下車しました
運賃230円
京阪電車を使うなら、帰りも出町柳にしたほうが楽
手前の神宮丸太町からもいけますが、帰りが夕方だと特急で座れないです
それと6月の京都といえば、水無月やん!!
すっかり忘れていました、「ふたば」に寄ればよかったー!!
5時半閉店、予約して行って