ぞろ歩きしている「ならまち」は、元興寺(がんごうじ)の旧境内エリアを指します。

元興寺の南、吉田蚊帳の斜向かいに近いところにあるのが、イスラエルの靴「NAOT」の奈良本店です。 

直営店だからフルラインナップだけでなく、アパレルや雑貨も扱っています。

ぶっちゃけ靴のデザインは、ドンピシャではないんです。
ここの靴は中川政七商店の服が似合うタイプでないと、難しいシルエットしています。
それでも興味があったんです、だってイスラエルの靴オンリーでやってるんですよ。

ならまち お散歩マップ | 近鉄×Lmaga.co | 奈良大和路
https://www.kintetsu.co.jp/nara/naramachi/


エルマガのマップに載っていませんが、10吉田蚊帳 を目指せばすぐわかります。

●眼福空間


お客さん、たくさんいました。
みんなNAOTの靴とお似合いのコーディネートだし、靴もゆっくり選んでいて、とても洗練された空間だと思いました。 
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入り口の緑がまた、ゆとりを感じさせる。
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他のお店ではまず見かけない、下の三足をご覧ください。
経年変化した靴です。
スタッフが実際に履いた靴が他にも保管されていて、新品の靴がこんなふうに馴染みますと、足入れできます。

お店ブログにもズラッとUPされています。


これって簡単そうで実はすごく難しい接客で、まず同じデザインの靴がずっと安定供給されていないと駄目だし、サイズもそれなりに必要です。
また中古靴という点でも、品質に自信がないとできないです。

経年シューズもさることながら、何人かに接客してもらって、店員さんがみんなNAOTの靴が大好きなんだというのが伝わってきます。
それと、足に合わせる難しさも。

痛いところをどう調整するのかいくつか提案してくれますが、決して強い推しはない。
それって合わせる難しさを重々理解しているからで、またファンがリピートして支えている「サイクル」があるからこそ、迂闊なことを言わずぐらつかない接客ができるんだと思います。

そりゃファンが多いはずだわあ……
靴の価格、高いと思わないもの。

買わなかったわたしでも、すごく気分のいい時間を過ごさせてもらいました。
あと、店員さんだけでなくお客さんも眼福であった。 

こんなに小さい面積なのに

NAOTのラインナップで特徴的なのは、サボの多さ。
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定番のサボ IRIS、左が経年シューズ、右は限定色の「Blue Slate」

足入れしてみると中敷きの良さもあるんですが、悪くないと思いました。
わたしはかかとがないと長時間歩くのが不安だけど、立ち仕事や脱ぎ履きの多い方にいいと思います。

なんせ、カジュアルなスタイルにすごく合う。
全身見てハッとしますよ。
カジュアル+スニーカー(ファブリック)だと「ゆるさ」しかないのが、「革」のサボが足元に来ると、ゆるさが抜けてパリッとします。

大阪人がよく言う「シュッとする」足元です。

靴は全身に対してほんとにちょっとの面積なのに、やっぱり革はいいなと思った瞬間でした。

10/8(金)、阪神百貨店5階に「ITTENMONO MARCHÉ with リンネル」という雑誌リンネルのセレクトショップができます。
こちらにNAOTの靴と系列ブランドであるループ舍の本が取り扱われるので、興味のある方は覗いてみてください。

つぎは奈良ホテルと、念願のアレ

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