高校生がファッションの参考にする対象、男子は友達、女子はSNSに投稿する一般の人/LINEリサーチ

の調査は、

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年8月11日~2021年8月12日
有効回収数:1049サンプル

というごくごく限られた範囲の結果です。
それでも十分いまの「空気感」がでていると思いました。

「高校生が店舗で販売員からかけられたい言葉とは」の設問に対し、トップに来たのはこれです。
買いたくなる
セール中、◯%お得、つまり

お金

高校生なんだからお金に決まってるじゃないですか、魔法の一言でもあると期待したんでしょうか。

●心が動く

これまで接客ネタをちょこちょこ書いてきましたが、数多の先人の言う通り
「年を取ると接客に負けない」
場数(経験値)が勝負です。

それでも先日、グッと来る接客がありました。
黒の長袖カットソーを探していたんです。
ないんですよ、オーバーサイズでもゆったりでもスリット入りでもない、ごく普通の長袖黒、綿100%が。

ユニクロの「black」は「黒」ではなく「白茶けた黒」で深みがありません。
多くのアパレルの黒は、みんなこう。
うんざりしてさすらいながら、ふらっと黒っぽい売り場に入ったときのことです。

いい感じの一枚とは別に、
「長袖の黒でしたらこちらもありますよ」
と広げてくれたのが、縫い目の出し方が個性的なニット。

「縫い目の色と眼鏡のフレームが合ってるので、お似合いだと思います(^^)」

すごくない?

わたし、こんな見事なトーク初めて言われました。
そりゃこのフレームは使いだしてやっと一年だからというのもあるけれど、フレームの色とトップスの色を揃えるなんて、これまで考えたこともなかったんです。
ほしいのは綿ですが、試着してみたくなりましたよ!!

●目の前をちゃんと見る


ポイントは「わたし」を見たうえでの提案です。
いまの高校生はお金がないなりに工夫できるし、シーズンアイテムの考え方が違う、なにより「若さ」は大抵のことをクリアーします。
ぶっちゃけ、「個人」に振った接客を必要としないです。

でも万単位のものを「その場」で売りたいのなら、「個人」を見ないとダメです。
魔法の一言はないけれど、答えは目の前にあると思います。
何でもかんでも早道したがる風潮ですが、そういう「浅さ」はなにも残さないです。

あの店員さん、他のことでも「うわ、違う」と驚く接客だったんです。
どうやってそれを身につけたのか、学ばれたのか、すごく興味を持ちました。

 
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