久しぶりに、足の計測ネタです。

丸の靴売り場には3D計測機が常設、結果をプリントアウトしてくれます。
そのプリントにはQRコードも印字されているので、
計測2021/2月
専用アプリを入れなくても、画像で確認できる。スマホ時代ですなあ。

ドリームGPの計測機は多くの売り場で見かけます。
片足ずつボックスに突っ込んで、にゅーんとライトが計測する仕組み。
「座位」「立位」が選べるようになっていますが、店員さんの操作は立位一托です。
座位でも計ってほしい……

これまでの計測結果リストは、プロフィールの中にずらずら並べています。
計測結果は靴選びの解決になりません。
ただ、一度も計ったことがないなら足の特性を知るのにお手軽で良いです。

<足長> 2021年2月
左 23.9cm 右23.3cm

安定の6mm差。ここ数年機械計測だと左右差はこのくらいです。
※i/288除く
しかし数値で見るとガクッとなるね、思わず「みんな左右差ないんですか……」って恨めしく聞いちゃったよ。
皆さん左右差ありますよ! って慰めてくれた店員さん、ありがとう。

●積み重なりの数値化

ここでユリシスの体験を思い出しました。
左の縫工筋が使えていない。

土踏まずも右の方がもりっとしているので、左足全体が右に比べて発達が足りていないのだろうと納得できます。
なんでこうなったのか。

「続きに足の左右差のデータがあり、左の方がわずかに長い人の方が多い。そして右足の方が足囲(ボールガース)が太い。
アーチ高は左の方が低く、右の方が高い。
このような左右差は、「支持足」と「機能足」が要因ではないかと推測されています。」
アシックスの書籍から。
右利きなら右足踏み出しも多いでしょう。
幼少、二次性徴、成人、シニアと、小さな動きでも積み重なれば左右差に繋がる。
自分で引用しておいて、いまごろ納得です。
わたしは20代ですでに左右差がありました。

●日本人のための製法

ところでこの左右差、下駄草履わらじ時代の日本人にもあったのでしょうか。

アシックスの本には、
「日本人の足はデリケート」
「欧米人より足の悩みが深い」
「欧米人よりアーチ剛性が低い」
「足が変形しやすい」
そして、「欧米では理解されにくい」
と、くり返し出てきました。

下駄草履わらじ時代の日本人の足に、足長差があったのかなかったのか。
靴の歴史書はあっても、「足長」の記録まで辿り着けません。
昭和初期の靴職人なら知見があったでしょう。

もちろん舗装やモータリゼーションで根本的に生活環境は変わっています。
でも、そもそも靴の製法は西洋人のもの。

推測:「西洋人のための靴製法」に合わせるのに、無理があるんちゃうんか、です。

とくに弱っちい、町生まれ町育ちの足にはサイズどころか靴の種類すら足りない。
わたしは好きで靴探しをしているんじゃありません。
痛みのない時間を少しでも増やしたいだけ。
ない靴を延々探すより、残り時間を考えると体変えた方がメリット多くない?

足の左右差は老いるほど増えそうですが、日本人だけだとしたらイヤなガラパゴスだなと思いました。

かといってこれは、新しい靴製法ではない。
4/22のプレス発表ですが、引用ツイートの反応を見ても、こういう製法だと「自分の足に合った靴ができる」と思いますよね。
https://twitter.com/fashionsnap/status/1385067246687457280/retweets/with_comments
「革でできたお風呂ブーツ」に一票。

●【正しい歩き方】


ついでに、アシックスの書籍に歩き方は「ストライド大きめ」と書かれていますが、前述の通りわたしは当てはまりません。
わたしが例外でしょうか。
むしろ、世間で言われる「正しい歩き方」って

・標準体格/健常者
・外反母趾内反小趾なし
・どこも痛くない
・(男性)

のための「正しい歩き方」に見えます。

情報って、ほんとに正反対の主張が同時に出てきます。
わたしは「正しさ」よりも「なにをもって」正しいとしているか、そういうところが気になるのです。

次回ももういっちょ左右差ネタです。


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