室で、「先生の趣味はなんですか?」と聞かれました。
うーん、字は仕事にしちゃったし。

「調べ物が好きですね」

あっ、全然ピンと来ない顔!!
いまは靴選びに一番時間かけていますというと、

「靴のブランドとか、好きなパンプスがあるんですか?」

ああ、新鮮。
靴選びに難儀したことのない人は、こういう感覚ですよね。
靴どころか既製服も合わないから、こんな茨道(過去ログ参照)を歩いています。

●どっから猿でてきた


靴探しは決して趣味じゃない。
となると趣味は、好奇心のままに調べ物することかな。

さて性懲りもせず、山歩き用の靴を求めて流離ったときのことです。
わたしの足元を見て店員さんはすぐ細さ薄っぺたさに気がつき、インソールで調整を……って真っ先に言われました。

シダスのオーダーインソールを使ったこともあるけれど、良くなる感じがなく現状維持するだけなのでやめた、抵抗があるとはっきり言ったんですよ。
手札全開でいくのがわたしの買い物スタイルです。

そしたら、
「お猿さんはずっと木登りしているので足裏の筋肉は発達するけれど、わたしたちはそんなに足裏使っていないから筋肉は発達しないですよね。インソールで補った方がよりよいですよ!」

へ~たしかにそうですね~(^^)



なわけあるかい!!!!!!

サルとヒトは筋骨格から違います。
サルは舗装で暮らしとらんし。
せめて「お相撲さん」とか「靴を履かない○○民族」のように、同じ人類を比較対象にしてほしかったです。
健康系靴屋のこういうとこ嫌い。
健康系の店構えだからそれっぽく聞えるけれど、全然テキトーなこと言ってます。

が、顔に出さず、ここはもともとインソール商売が強いというのは知っていたから、ふーんと聞き流して、お試しに。

わたしのような足にはこれ(LOWAだった)しか……という一足がありました。
しかし、どうやっても前足部の厚みがでっかいので、中敷きを取り替えて試すのですが、あっちが良くなればこっちがいまいちとよくある試着光景です。

結局の所、購入後に気になるところを調整しますというのも、いつものこと。
うん……わかるんだけど、気持ちが動かないのです。
調整ありきなのは重々承知ですが、そのためには調整なしである程度合わないとあかん気がする。
経験上、試着でガチャガチャやった靴は、根本からして合ってないので、調整でどうにかなるレベルではない。

ここの出してきた中敷きの中足骨パットの位置がそもそも嫌なポジションだし、調整してもこの出っ張りなくならんやろ。

●感覚器を殺さないで


足の裏って感覚器です。
決して「地面を踏む」「体を支える」だけのものではない。
目が「ものを見る」だけの器官じゃないのと同じで、「厚みがないからドン」という雑な足し算で解決させてはいけないと思います。

すごく面白いのは、ヒール高のあるシューズで「前すべり防止」のパットなんかは、「文明の利器!」というほどなければならぬものなのに、フラットシューズのほうが中敷きガチャガチャすると足裏の感覚器に鋭敏に響き、
「嫌な感じ」
がするのです。

それに、中敷きがないと正しく歩けないっていうのも、本末転倒じゃない?

過去ログに書いた「インソールの入った靴じゃないから正しく歩けない」という光景が、忘れられないんです。
靴を脱いだら弱いシニアになってしまうことが、靴屋の帰着点なの??
納得いかないんですよ。

このようにこだわっているから、いまだ山歩きの靴は手に入らず流離っているのです。
中敷きより、厚手の靴下で調整したほうがまだマシな気がする。
そして梅雨入りにつきもうあかん、大阪は地獄の始まりです。

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