学の時、下校時にちょくちょく遭遇する「全身紫のおばさん」がいました。

習いたての英語を使いたいガキンチョは、「パープルおばさん」と揶揄していたんです。
わたしは耳で知ってから遭遇というパターンでした。

髪の色、傘、服やバッグはもちろん靴まで全部紫、インパクトありました。

思い出したきっかけは、冬になってから通勤電車で一緒になる「パープルおばさん」がいるんです。
こちらは、髪は部分的に紫、服も黒で「黒×パープル」のコンビなんですが、やはり靴やバッグは紫。

梅田でも、年配の方で全身同じ色のコーディネートは、紫率が高いです。
差し色でオレンジのコートとか、緑のバッグならままありますが(豹柄は意外とおらんで)、なぜ同色コーデは紫だけよく見かけるんだろう。
一貫して近寄りがたく、かといってほんとのお金持ちでもない独特の佇まいで、「道なんか聞かないでよ」オーラ全開です。

売り場を見ても、紫のアイテムって時代や流行を問わず安定供給しているイメージないです。
年配の方はどこで紫アイテム購入するのかなとチラリとバッグを見たら、鈍器のようなレザーバッグ。
ハンドルにはスカーフ巻いてて(これビンボくさいよな)、あーケリーバッグとかあっち系か。

●紫のパワー


なんで年を取るとワントーンコーデになるのか。
キャラの迷いがなくなるのもあるだろうけれど、“選択する”という余計な時間を省くのもあると思います。

選択って脳のエネルギーすごく消費するから、ヒトは本能的に選びたくないのよ。
楽したいのは当たり前。
選ばなくするには、選択肢を減らして固定化すればいいので。

ところで偶然にもいま借りている本が、これまた紫だらけなのです。
表紙はオレンジですが。
安野モヨコは1971年生まれ、同年代。
美人画報シリーズはVOCE創刊の1998年から始まったようです。
シリーズ単行本は3冊、最後に当たるのがこの「ワンダー」。文庫化もされている。

20代〜30代という、日本で女を生きるのに一番しんどい時期の「業」そして「あがき」と「揺れ」がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、「ワンダー」は買い物というより美容重視のせいか読んでいて苦しくなりました。

朝起きたら顔が1.5倍とか、どんな生活したらそんなことにと驚くんですが、過酷な漫画家業プラス、体にいいことやってない……
「はたらく細胞BLACK」のネタになるようなダメージネタがドカドカ出てきて、そりゃいくら美容にお金掛けてもプラマイゼロにはならんわな。
若さと仕事で乗りきった感があります。

デクレオールにキャロルフランクのオイルー!!
懐かしすぎて吐きそうです。ええ、どっちも買っていました。
いまでもあるんですが、ロゴが
「違う、そうじゃない」
パチモンかと思った。デクレオールは撤退してた。

当時の肌トラブルは、ホルモンバランスの崩れによる影響が大半だったんです。
せっせと高級ケアするより、ピルで解決。
代謝はいいはずなのにいろいろ病んでいた暗黒時代。

そしてこの「ワンダー」は、イラストにやたら紫色が使われていて目につきます。
コピックでじゅわっと塗られたピンクに紫の強烈さ故、寝る前に読んだら、紫色のスクール水着に襲われる悪夢を見ました。

紫は好きな色だけれど、分量が多いと周囲にストレス与えるんですね……
そら、中学のガキンチョが見逃すはずなかった。

VOCEは数々の「やらかし」の記憶しかなかったのですが、なるほどこの単行本シリーズがヒットした影響もあるのかと思いました。
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