9~10月、梅田心斎橋難波を回遊したウールパンツ探し、まとめです。

●予算と原価


まずは予算設定にあたり、ウール原価について。
2018年にウールとダウン原価は跳ね上がりました。

昨年値上がりしたユニクロのメリノウールリブタートル、2020AWのいまも同じ2990円が定価なので、品質は変わっていないと思います。
しかしいま、ウール原価は下がっています。

この春、高級食材が一般スーパーに流れてきたのと同じく、高級スーツ用のウール需要が減ったからです。
入札結果を見ると、2019年初めにはキロ当たり20.16豪ドルだったメリノウールの基準価格は、9月初めには1キロ当たり8.58豪ドル(6.1米ドル)まで下落した。その後はやや回復したものの、辛うじて10豪ドルを上回る程度だ。
先日も映画「鬼滅の刃」のヒットが世界で報じられましたが、のんきにウールパンツほしいと言えるのは日本だけなのか?

いま日本市場に並んでいるウール製品に、コロナダメージのウール原価が反映しているか分かりません。
でも、来年のウール製品には影響出るだろうと考えています。
それもあって記録しておこうと思います。

予算の基準は、
①2008年に購入したウール95%化繊5%裏地なし、フルレングスで15,900円
②2010年のウール94%カシミヤ3%化繊3%裏地はポリ100%、フルレングスで22,000円

①は百貨店ブランドではなかったから、2020年だとウール原価も鑑みて2万円台からスタート、他にほしい冬アイテムもないため上限5万にしました。
なぜならわたしの条件が難しいからです。

●黒パンツ、以下の条件で求む


1、○ウール50%以上
2、△ウエストゴム
3、△裏地

4、×テーパード 飽きた
5、×クロップド 飽きた 寒い

百貨店のアパレルフロアも、うめはんなら通常3・4階ですが6階も行った。
大丸梅田だと7階まで。
4、5の条件がめっちゃ難しいのです。どこもかしこも短い。
だから、【ダバダバして長い黒いパンツ】のあるところを、片っ端からチェックしたんです。

ネットである程度絞り込むのですが、
【ウールライク】
 ⇒お前の名は化繊。毛なんて一本も入っていない。
【ウールブレンド】
 ⇒お前の名は混紡。体感ウール50%以下。食器洗い。
通販用のネーミングでしょう、検索のノイズでしかなく、ただただ邪魔。

そしてこれまで穿いていたパンツのサイズは、40とか11号だったのが、現在ウエスト62.5cmヒップ90cm。
ローライズからハイライズに形が変わったので、数値だけ見てもサイズ感がさっぱり分からず、いけそうなパンツを穿いてみるしかなかったのです。

どのお店もウールはクロップドで、コーデュロイならフルレングスなんですが……と申し訳なさそうに提案してくれるんです。
うん、ごめんね……それならユニクロにあるねん……

スーツ屋のウールパンツはフルレングスだけど全然ときめかないし、12本穿いたところでもう今季はユニクロのボアパンツで過ごすか? と諦めていたとき。
ふつうにGoogle検索でヒットした一本のパンツがありました。

●DAMAサロンへ


ディノスの、DAMAです。
ちょっと年上のマダムブログでやたら見かける、DAMA。
でも通販でしょう……
パンツは試着必須だからとウジウジしていたら、よく見ると【サロン展示】というアイコンがくっついています。

DAMAお客様サロンのご案内|通販 - ディノス
https://www.dinos.co.jp/catalog_s/dama/salon/

あー!! 心斎橋で試着できる!!
電話で試したいパンツの確認をしてから、いそいそ出かけました。
DAMAサロンはもちろん初めてで、意外とお客さんがいて驚きました。
冬カタログの掲載アイテムも入荷していて、めっちゃ冬っぽい。
梅田で洋服フロアを回遊したときあんまり冬っぽさを感じなかったのに、ここは真冬だ。

接客してくれたマダムがまた、よかったんです。
複数試着していずれも61サイズがちょうどなんですが、
「このあたり(お腹周り)のラインが、Aの方が綺麗ですね」
「Bだと、ちょっとぴったりすぎていました」
「おしりからのラインも、Aが綺麗です」

なんて鋭いの。
Bは穿くときに
『う……おしりが……』
とつっかえ気味、Aの方がスルッと穿けたんです。

パンツ丈が68cmと74cmあり、サンプルは68cmしかなかったけれど、いまの靴だと6cmといっても丈はこのくらいです。
裾はちょうどか、もし少し長ければお直しされるかブーツに合わせてもいいですね、など、テキパキと提案して下さり、いやもうウエストとヒップがピシッとハマり丈も長いものがあるなんて、フルレングス教のわたしとしては他になにを選べと?

サロンでオーダーすると送料無料になります。
サロンでは新品を買うのではなく、オーダーするだけなんです。
だから手ぶらで帰ってくるのが、なんかおもしろい。
ディノス
ありがとうアイコン。

●フルレングスを諦めない


ディノスから、変わった段ボールで届きました。
いまどきの段ボールには、羽根がないんですね。

そして、ガーメントカバー+ハンガーにきちんと挟まれていました。
不織布のカバーで持ち運び用のハンドルはないけれど、シーズンが終わるとそのまま衣類カバーに使えるようになっていて、なんて助かるんでしょう。

2万円以下のパンツなのに、ディノスでボトムを買うとみんなこうなんですか?? DAMAだから?
百貨店アパレルでこんなサービス受けたことありません。

サイズ61、74丈のパンツ、ジャストサイズでした。
フルレングスパンツの基準が手に入ったわ。
ディノス
ディノスのタグをひっくり返すと、
ディノス
ご注意ラベルだった

DAMAのパンツ丈、70と76cmのパターンもあるので、フルレングス教はお試しを。

今季、どうしてもなければウール+ゴムウエストで裏地付なら○にするつもりでした。
整体の先生には、ゴムウエストはどんどんラインが緩むから止めた方がいいと言われているんですけど、ないんだもん(涙)
しかし、想定予算以下で手に入って嬉しいです。
最後まで候補に残っていたのは、LIMI feu (リミフゥ)でした。

全集中、毛の呼吸。これにて完。


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