靴選びの入門としてよく出てくるのが、
「あなたの足は、ギリシャ型? エジプト型? スクエア型?」
という決まり文句だと思います。
靴選びWSをやっていたとき、この文句は絶対使わないと決めていました。
役に立たないんですよね、この情報。
誰も彼も決まり文句を使いますが、実際の買い物において不要な情報だと思っています。
現在の一軍シューズを上から撮ったところです。

詳しい方ならすぐわかる、これは第二趾が長い<ギリシャ型>向きのシューズです。
売り場にはそんなこと書いていないし、ギリシャ型を意識して探したことはありません。
過去の靴選びで出てこないワード、ギリシャ型ですが、代わりにくどくど出てくるのは、「捨て寸長め」です。
●譲れない特徴
一軍シューズには、非常に重要な特徴があります。
それは「左右差を感じさせない」です。
左足が1サイズ弱長いため、試着すると
・左足がみっしり
・右足がちょうど
になることが多いです。
多くの方が失敗するのは、このような場合に1サイズあげたシューズを選ぶのですが、それをすると足長だけではなく、足囲やかかと全部のグレーディングも上がるんです。
足長だけでいいのに、全体的におっきなった。
ちょうどだった右足も、ガバガバのお風呂ブーツになります。
大きすぎて調整できるレベルではないのです。
グレーディングについての過去ログ
特に定価一足分の価格で二足買えてしまうセール時は、思いあまって2サイズ買おうかと思うのですが、絶対ダメ。
理想はブラのサイズ選びと同じで、
「足長を上げてウィズを下げる」
そんなサイズ展開はそうそうありません。
となると、中敷きで調整、靴ひもで調整になるんですが、調整ありきで靴を買うと本当に失敗しちゃうんです。
それは紐靴であっても、ダメ。
自分で読めないんですよね、調整加減が。
加工のない状態で左右差を感じさせないレベルのフィッティングでないと、調整してもダメなんだなというのがよく分かりました。
<調整ありき>よりも<靴ありき>
店員さんの言葉よりも、自分の足の感覚を重視できるようになったのは、失敗の経験あってこそです。
捨て寸長めの靴でもこれらは、本来は入り込まない部分に左足がちょっと入っているため、左右差を感じることなく快適に歩けるのです。
日本の靴って、捨て寸短くないですか?
ハイヒールならともかく、ローヒールで捨て寸5mmって短すぎだと思います。
そんなにあしをちっさく見せたいんですかね。
●スニーカー選びの難しさ
紐靴、スニーカーなら失敗しないと思うでしょう。
むしろ、革靴より選びにくいのがスニーカーだと思います。
ネットにはアタリや良かったことのレビューが多くても、失敗分析は少ないと思うので、載せます。
「買ったシューズ」に載せることもなく処分したスニーカーが二足あり、一足はアシックスのGEL-KAYANO(ゲルカヤノ)。
このシリーズは足囲細めもあるので、「既存シューズの足の幅が合わない」というと、ランニングやってる人は必ずこれを上げてきます。
フルマラソンランナーも使うらしいGEL-KAYANO、ソールが固くてわたしが歩行するとカッタンカッタン、カスタネットみたいでした。
そしてアシックスは、どのブランドも前足部が分厚すぎです。
これに懲りて、ソールの屈曲を確認した上で、ニューバランス FUEL CELL PROPELを買ったんです。

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真っ黒
ブランドシューズレビューは、海外の動画の方が参考になります。
入念に下調べしたのに、ダメでした……
まずソールが気持ち悪い。
最近のランシューによくある高い反発力のソールがたいそう気持ち悪くて、ぶよんぶよん跳ねるような歩行に、ドクター中松のシューズかいなと。
足入れ感はめちゃくちゃいいのがまた、イヤらしい。
反発力のあるソールが膝の故障を防ぐとか、膝を守るわけじゃないんやで。
膝はなにをやっても消耗品です。
もういっこ、足より大きいソールが気持ち悪いのです。
こんなちょっとのことでも、“かんじき”を履いているように感じるんです。
リンク
かんじき履いたことないけど。
ふたたび一軍シューズ、今度は後ろからの写真です。
テキトーに逆光で撮ってた。
結局の所、あしの形から乖離した形状はわたしにとって“ノイズ”でしかなく、シンプルな方がストレスなく歩けました。
スニーカーは回転が速く、頻繁にセールになります。
加えてどんどん廉価になり、選ぶ基準がぶれがち。
買い物時に求められる「克己心」が、より一層重要なのがスニーカーなので、革靴より選ぶのが難しいと思います。
こういった基準は失敗しないと分からないことだから、くじけることなく“自分なりの基準”を見つけて下さい。
10年やってるからはっきり申しますが、情報探しの時間よりも試着経験を重ねる方が早道です。
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