格診断カテゴリに(完)ってつけたけど、補足。

「コマネチパンツ」で締めた前回に、少なからず反応をいただきました。

さよなら骨格診断 : わたしの図書館

いただいた中に雑誌セブンティーンに骨格診断のことが載っていたとあり、世も末だな、若向けに使えるか? と興味を持った結果と、わたしが「パーソナルデザイン診断」を受けない理由もまとめておきます。

●10代に必要か?


監修は二神さん、ICBです。
他団体の診断が雑誌に載ることめっきりなくなったのは、雑誌仕事を受けるのが二神さんだけなのか?
二神さん、顔診断ロジックお嫌いですよね。
昨年夏の例のつぶやき、削除されたからリンクはしませんが見ています。

セブンティーン2020年9月号
掲載誌は9月号でもう店頭にはありませんが、Amazonで一部確認できるので画像を拝借いたしました。
よりにもよってストレートのコーデがまるっと載っています、ありがとう。
Kindle版プレビューより。
セブンティーン9月号
これが令和のおしゃれなの?
だとしたらわたしは骨格診断を捨てて全く後悔なしです。

3タイプに合ったアイテムを選ぶのは、ぶっちゃけ試着室で時間を費やせば可能です。
そこにトレンドを加味して調整してくれるのが、上手いアナリストやイメコンの仕事だと思います。

上記コーデでとくにひどいと思ったのはミニスカの二つなんですが、

セブンティーンアカウントでは、ミニスカをストレートのサンプルに掲載してあり、せめて右上のパンツの子じゃない?
編集部の総意がこれで「Good」であるなら、昭和BBAのぼやきで結構です。

それとティーンモデルの栄養失調ボディにゲンナリです。
わたしはよく「痩せててなんでも着れるからいいねー」と言われるのですが、これを見るとわかるでしょう、

痩せているからなんでも着れる=なんでも似合う 

ではないことが。
頭ばかり目立ってかわいそう。

診断には賞味期限がある

パーソナルカラー、骨格診断、パーソナルデザイン(PD)。
右に行くほど診断方法が曖昧で根拠がなくなり、アナの主観と消去法の当てもん風味になります。

イメコンオフ会のPDごとに集合写真撮ったあれ、ひどいと思いました。

・ちんちくりん
・コスプレ

のいずれかです。
コスプレは【キャリアOL】【マダム】【キャバ嬢】など。
ちんちくりんってのは、日本人はミックスでない限りどうやっても頭がデカいです。
骨格診断はボディのシルエットは整えますが、頭の大きさは目の錯覚で整えるしかないので、これはアナの手腕です。
診断通りの服を着ても、頭のサイズは変わりません。

PDは、タイプによったら頭を強調して子供っぽくなります。
「子」という漢字は、頭の大きな赤ちゃんの象形文字。
日本人が海外で若く見えるのも、幼さを感じさせる頭蓋骨のスケール感、それと気候による肌質が大きいと思います。

ビフォーアフターを見ると、アイテムはハマってもその人にハマってないのが目につきます。
タイプごとに集まってキャッキャするのは、着せ替え的な楽しさもあるのでしょう。
ですが、目的なしに当てもんで終わると、コスプレに終わります。

同年代の友人と百貨店のアパレルフロアを練り練りしていたとき、シマシマがダメになったわ! とか、変化ネタが複数出てきます。
シマシマがダメになるって、結構なデザインタイプの変化だと思いますよ。

以前はこうだったけれど、いまはこうですねーっていうのはパーソナルカラー診断も同じ。
診断には賞味期限があります。
若い子に○○診断なんて必要ないと思っているのは、これが理由です。

10代って成人にはない「成長」も手伝い変化がはやいのに、自分の変化に気づかずSNSの小さな世界で盛り上がって診断アイテムを買い集めてコーディネイトするのが、ほんとにおしゃれの楽しみでしょうか。

そして40代のわたしが○○診断をもう必要としない理由も同じです。
体も精神も変化して、似合う色もアイテムも年々変わるのに加えて、トレンドも変化します。
診断によるアイテムの賞味期限、どれくらいなのか考えてみたら、自分が本当に大事にしていることが見えてくるのです。

●きちんと着るのが一番きれい、そう思っていた時代がありました

女子高校生を見ていて感心したのが、夏服になっても長袖のブラウスの袖をまくっていました。
五分袖シルエットで肘のところ暑くないのと思うのですが、「二の腕隠したいから」というのです。
太っているのではなく、細すぎだからと。

半袖の浮きが似合うか似合わないかを、もうわかっているんだよね。
袖のまくり方もいろんな種類があって、まくり幅とか本当に細かく調整しています。

昔は「制服を着崩す=不良/ヤンキー」だったから、わたしは制服ってきちんと着ることが一番いいと思っていました。

袖のまくり方とかだれに教わったのか聞くと、周りを見て学ぶと。
「お金がない」「制服」と学生には制限があるけれど、自分を客観的に見つめて、出したいところ・カバーしたいところを把握して工夫している姿は、これこそおしゃれの本質だと思ったんです。

スタイル系診断のビフォーアフターは「着せられ感」「コスプレ感」が強くて、日本人はなにをやっても頭のでっかいちんちくりんだなと思うばかり。
さらにいまのインスタやネットの画像はスマホの補整がお節介なほど効いているので、良さげなアフターのスタイルですら、もう信用できないのです。
2016年に読んだこの本、先日再読したのですが、また新たな発見と納得がありました。
4年でこれですからね。
でも変化のスピードはみんな違うので、そこは忘れないで下さい。

2016年の感想。
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