18日の東京、風が強くてね……
いったんホテルの外に出たけれど、あわわわとUターンしてヒートテックレギンス仕込みました。
さっそくケアソクを履いて出かけたのですが、足首が寒いっつうの!! 
レッグウォーマーをぎゅうぎゅう下げての出陣です。

指すは印刷博物館!

印刷博物館 Printing Museum, Tokyo

印刷博物館の最寄りは江戸川橋駅なのですが、乗り換えが楽だったJR飯田橋駅で下車。
すると改札出てすぐに竹書房の案内が(笑)
写真撮ってないので、こちらをご覧下さい。
「竹書房!? 破壊したはずでは……」 飯田橋にポプテピピックの道案内看板が登場 - ねとらぼ

あとJR東日本はキン肉マンのスタンプラリーもやってて、お子さんがスタンプ帳片手に楽しそうでした。
お母さんは隣でスマホ駆使して、ルートをせっせと調べていた。
JR東日本 キン肉マンスタンプラリー:JR東日本

飯田橋駅はキューブマン。
平成最後の年なのに、めっちゃ昭和やな。

●凸版の底力


飯田橋駅から印刷博物館の入っているトッパン小石川ビルを目指します。
高速道路沿いなのでまず迷いませんが、なんせ初めての土地だし、思っていたよりも遠くて、途中『合ってる?? こっちであってる??』ってドキドキしました。
トッパン小石川ビル
見えたー! よかった。
冬の寒空に冴える美しさ。
日建設計じゃないよ(調べたら、日建設計の本社飯田橋だ)、トッパン小石川ビルは設計・監理「(株)岡田新一設計事務所」。
印刷博物館
賢そうなモニュメント。
印刷博物館
着いたよー。コートと荷物はロッカーにボーン。

受付に今回の企画展の美しい連作フライヤーが並べてあり、もうそれだけで来た甲斐があった……
凸版の力をみよと言わんばかりの力作、黒に金の箔押しで4枚繋げるとA2ポスターになる。
ほんとは8枚連作だったのですが、会期終了間近で4枚版しかなかった、それでも幸せ。
折らずに全部回収。

この方、うまく撮影している。
4枚繋げて額に入れたいぐらい、美しいです。は〜ため息。

入ってすぐのプロローグ展示ゾーンは常設です。
印刷以前、そして図版の歴史、活字の登場と大量印刷から現在のデジタルへの流れが展示されていて、空間をたっぷり使った見せ方です。
印刷物の見せ方は難しいんだよ。

それから企画展示ゾーン。
1/20までやっていた「天文学と印刷」、そのあとは総合展示ゾーンという流れです。
企画展のないときはプロローグ展示と総合展示を見ることができる。
体験とか感覚に重きを置いた展示の仕方だし、印刷工房があって活版印刷機が稼働しているところを見られるようになっているのは、お子さんにも楽しいと思いました。
ちょいちょい大人向けにも印刷ワークショップやってて、いいなあ。わたしも活版でもりもり作りたいわ。
印刷は工芸高校時代にシルクスクリーン(孔版)をやったことがあり、ペロンと版から紙をはずす感触とか、すごく楽しかったのです。

●技術者は学者でもある


企画展「天文学と印刷」は、以前グランフロントで見た「世界を変えた書物」展
ここで眠りたい「世界を変えた書物」展@グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルイベントラボ 11/23(月・祝)まで : わたしの図書館
が好きな人なら、間違いなく楽しい展示でした。
印刷と天文に絞っていますが、共通しているのは飽くなき探究心。

このときの印刷技術者は同時に学者でもあり、自分が刷った内容に間違いがないのか、自分で確認できないといけないんですよ。
だから家の上階で天体観測、下で印刷工房といった環境もありました。
印刷技術があってこそ、地動説が成り立ったともいえる。

日本の和暦、中国の暦の展示もあり、漢字を必死こいで追いかけます。
楷書体が多くてわりと読めました。 美しい字、やっぱり墨はいい。
海外の天文学者名を漢字の当て字で表記しているのとか、工夫が見えて面白い。
展示室は作品保護のためめちゃくちゃ照明が暗く、ちょっと気を抜くといい気分になるのが落とし穴。

一番興奮したのが、コペルニクス「天体の回転について」の活版印刷複製本です。
手袋が用意されていて、手袋越しにページを繰ったり触ったりできました。
ポコポコしてるー!
撫でまくり。

出品目録がすごくて、

黒紙に銀刷りです。
あまりにも異様な目録で、最初目録だと気がつかなかった。
力入れすぎですよ、凸版さん。
もちろん頂いて帰った。

めちゃくちゃかっこいい図録。
表紙と、各章見出しのコールドフォイル印刷(上記ツイートから見ることができます)がパキッとして美しい。
この章見出しのパターンでなにかグッズが欲しかったです。

黒の印刷の光具合と紙の感触、それと装丁にデジャヴを感じ帰宅して確認したら、春画展の図録、凸版印刷でした。
こんだけ熱弁ふるって「天文学と印刷」図録は買ってないんだけどね★
会期終了後も、ミュージアムショップや通販で購入可能です。

※追記:第53回造本装幀コンクールにおいて「日本印刷産業連合会会長賞 印刷・製本特別賞」を受賞されました(^-^)


印刷博物館で美しいものを2時間半ほど堪能し、2階にあるレストランかカフェでランチと思っていたけれど、タイミングが悪くてナシ。
同時展示の「世界のブックデザイン」展を見て、博物館をあとにしました。
東京の人の多さは辟易しますが、美術館博物館の充実っぷりは世界に誇れる。
文化度は、大阪はもう全然ダメダメです。

次は三軒茶屋へ。
風が強くて寒いよー

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