年の秋は滋賀(近江八幡)、京都(市内複数・宇治・嵐山・石清水八幡宮)、そして奈良と合計7箇所遠出した。
短期間にこれほどお出かけしたことはありません。人生で最多記録。抜くことはもうないだろう。

どれもmixiには記録を残していますが、ブログは抜粋して奈良の萬葉植物園をピックアップ。
行ったのは10月末、春の藤(過去ログ)とは全然違う景色なので、ペアでUPします。

植物が好きな友達がいて、自分で撮った写真をアート作品に仕上げています。
だったら写真を撮るのに萬葉植物園すごいいいよと提案しました。
以下の写真にはわたしのコンデジと友達のすんごいデジイチ写真が混じっていますが、圧縮してもその違いが伝わるでしょうか。
萬葉植物園・秋
まずは園の入り口、春にはなかった標本がずらり。
おばちゃんがすごく詳しく説明してくれました。
植物に知見のないわたしが聞いてもとても楽しい。へえええ~
萬葉植物園・秋
いろんなどんぐり! 鹿もボリボリ食べています。
DSCF3316
春日大社参道でもちょいちょい見かけたエビフライ。
ナンバンギセル
ナンバンギセル(南蛮煙管)https://yasousuki.exblog.jp/7077305/
ススキの根に生えるのですが、おばちゃんによると自生が難しく10植えて1根付くかどうか。
ナンバンギセル
咲いてたよ~かわいい花。
萬葉植物園・秋
ぬばたま(ヒオウギの実)
「これは去年の実だからもうツヤがなくなっちゃってるわ」
え、十分ツヤがあるように見えます。
ヒオウギ
ヒオウギ
緑からだんだん黒くなっていきます。
ヒオウギ
ヒオウギ
確かに今年の実の方がツヤッツヤ!!
稲作
春にはなにもなかった稲作コーナーに稲が干されていました。
モチ
奉納であった。
梨
なんですと?
梨
梨だー! 地面にぽてぽてと落ちていました。
確かに頭上注意。

秋の萬葉植物園は人出が少なく、お陰様でみっしり2時間堪能しました。
午後の日差しの変化で写真の表情もずいぶん変わって、隣で見ていても面白かったです。
なにもないと思っていた椿園でも椿の花が咲いていて、一年中楽しい園だと思います。

●正しく緑髪


日本では美しい黒髪のことを緑髪と言いました。
ぬばたま(ヒオウギの種子)を初めて見て、つくづく納得です。
緑がかった黒の美しさ。
TVで「もののけ姫」をやっていましたが、サンの髪色は緑色です。
もののけ姫
もののけ姫
アシタカと並んだ方がわかりやすい。
写真撮ろうとして初めて気がつきましたが、この作品夜のシーン多いな。

「「もののけ姫」はこうして生まれた。」というメイキングで、

「もののけ姫」はこうして生まれた。 [DVD]


監督と色彩計画担当の保田道世さんがサンの髪色を決めるにあたり、「昔は緑髪と言った云々」というやりとりがありました。あったはずだよ! 
当時ビデオで一度見たきりですが、DVDになっているのでまた見たい。

保田道世さんの色彩計画は本当に美しく、そして破綻なくまとまっていました。
ジブリ映画を観て古さを感じさせないのは、色の影響も大きいです。
架空の世界を一から創造するにあたり、色は感覚なのでAIで計算できるものじゃありません。
正確に計算してしまうと違和感を感じる、人間の目はええ加減です。
そこんところを加味しながら世界の色を作り上げるってどういう作業なのかを、ジブリ映画を観ていていつも深く感じ入るのです。

■宮崎駿の“戦友”だった、ある女性の物語。彼女は「ジブリの色職人」と呼ばれた
https://www.buzzfeed.com/jp/keiyoshikawa/ghibli-museum-paint

さてぬばたま。万葉集にいろいろ歌われています。
https://art-tags.net/manyo/four/m0573.html
原文: 野干玉之 黒髪變 白髪手裳 痛戀庭 相時有来
作者: 沙弥満誓(さみのまんせい)
よみ: ぬばたまの、黒髪(くろかみ)変(かは)り、白(しら)けても、痛(いた)き恋(こひ)には、逢(あ)ふ時ありけり(上記サイトより引用)

わたしはこの歌がグッとくるわ。
ところでジブリ映画につきものの「髪切り」。
いつも気になっていたのですが、今回のネタにからんでとうとう見つけましたよ検証サイトを!

■ジブリキャラが髪を切った時の違和感を美容師目線で検証してみた
https://prosolsakaitaihei.wordpress.com/2014/07/11/ziburi/
インターネットありがとう。

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