永はきもの資料館、やっと第1展示室です。
8つある展示室のうち、第1と第2がはきもの展示。
そして企画展用の第8展示室は「粋な履き物の美」という履き物企画展で、ラッキー。(2018年9月)

第1展示室は縄文人のあしあとからスタート、そして草履と草鞋の違い、説明できますか?
松永はきもの資料館
展示を一通りみたいまだと、違いは「乳(ち)」の有無かなあ。
松永はきもの資料館
タイミング的に、水災害に見舞われたばかりでこの下駄には驚きました。松永はきもの資料館
水害用の下駄!!
こういうのを見ると、日本がいかに昔から水害と闘ってきたのかがよく分かります。
名称は違えど各地にこういった履き物があります。
現在水害用の履き物ってせいぜい長靴ぐらいでしょう。歩きにくい。
松永はきもの資料館
わたしの愛する足半。これは鵜飼匠のもの。
松永はきもの資料館
松永はきもの資料館
海苔をとるときに履く下駄、浮かないように石をつけています。
陸地だけでなく水辺においても、仕事をするためにいろんな履き物があるんです。
松永はきもの資料館
茶葉を切るための、チャッキリゲタ。
松永はきもの資料館
松永はきもの資料館
文楽の人形演者が履く下駄。 “大道具”という扱いなのね。

こんなにたくさん下駄の種類があると知らず、本当に驚きました。
もしかして、仕事の数だけ履き物あるんじゃない? 
そしておそらくここまであしに仕事をさせている国は、日本だけじゃないかと。
美よりも仕事、実用です。
松永はきもの資料館
あー!! 缶下駄(ポックリ)って昔はこんなんだったんだ。
紐一本で、足指でしっかり挟んで遊ぶもの。

いまは空き缶に紐を通して、靴を間に差し入れていますよね。
http://www.omocha-album.com/okugai/pokkuri/
 
子どもの頃、給食室の業務用みかんのでっかい缶で作っていました。
靴履いたままよくできたな、こんなこと。
そしたら文庫本「日本はきもの博物館」でも「運動靴で乗るのは危ない(P96)」とあります。
紐一本でないと、パカパカ早駆けできないですよ。
昔と同じことをやっているつもりでも、全然違うということにショック。
松永はきもの資料館
金属の履き物、もちろん歩くためのものではなく副葬品です。
そして実にヤバい、あれもこれも気になって第1展示室から進めません。
全部写真に収めたいぐらいであった。
貸し切り状態なのもあり、堪能しまくりです。


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