三連休舐めていました。
月曜日気分で梅田に行ったら、もんのすごい人出。
りくろーおじさんが見たことのない長蛇でしたよ。
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夏休みの課題図書、苦手な幕末にチャレンジする。
りくろーおじさんが見たことのない長蛇でしたよ。
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課題図書二冊のうち、先に読んだのがこっち。ジャンル:歴史・時代小説なので読みやすいかなと。あと、紹介文が面白そうだったので。
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「序章、坂本竜馬と中岡慎太郎は、近江屋の隠れ家で語り始める。かつて少年時代、岡田以蔵と人魚の肉を食べた日のこと。以来、人格の変わった以蔵は人魚の肉と血を秘かにずっと隠し持っていたが、京都で浪士組(新撰組)に追われた際にそれを相手に渡してしまったのだ、と。土佐の須崎に伝わる八百比丘尼の伝説によれば、人魚を食べると不老不死になるという。しかし、実際に人魚ノ肉を食べた者たちは妖(あやかし)に憑かれ、信じられない最期を迎えることに――。血の香りにむせかえるような濃密な書下ろし8編!」
初めて読む作家さんですが、ほんま紹介文通り血の臭いとか京都のじっとりした肌感覚の表現がものすごくうまく、読んでいる期間中ずっと悪夢を見ていました。
寝る前に本を読むのがいけないのですが、それにしたって描写が生々しいのですよ。
この本では人魚の肉を食べると妖(あやかし)に、血を飲むと不老不死になるという設定です。
人魚ものといえば高橋留美子の「人魚の森」シリーズ。
作中に出てくる“人魚の鱗”“人魚の肉”は、まんま高橋留美子が描いた絵で想像していました。
妖の姿は“なりそこない”に変換です。
こんな風に変に映像を手に入れているものだから、余計に自分の想像に苦しんだ気がする。
坂本竜馬、芹沢鴨、近藤勇、土方歳三、沖田総司、斉藤一、岡田以蔵など有名どころだけでなく、脇のキャラクターの使い方もうまいので、一度読んでから読み返すと、あーここそういうことやったんかと腑に落ちます。こういういっこのモチーフを巡る短編集って好きだわ。
岡田以蔵の変貌、沖田総司の喀血なんかは、そうくるかと。
なにより、京都の描写がすごくいい。
隣の県ですが異次元の国に感じる。
いまや外国人に埋め尽くされて別の国みたいという意味ではなく、繋がっているけれどどこか分断された閉塞感が伝わってくるんですよ。
そこに邪教が加味されて、オカルト臭でむせかえりそう。
●もう一つの「幕末史」: “裏側”にこそ「本当の歴史」がある!@半藤 一利
もう一冊の幕末もの課題図書。
著者が反薩長なだけあって、大変に読みやすいです。
著者は東京生まれですが祖母が新潟在住、なにかと長岡藩がらみで薩長に対する怨みを聞いてきたそうで、世間一般が述べていることはあくまで勝者の論であり、真実ではないと子どもの頃に知るのっていいね。
ちなみになんとなく伝わるかと思いますが、わたくし反薩摩の毛があるよ。
反長州ではなく、反薩摩。
官軍ではなく一貫して“西軍”で通している所なんて、いいじゃないですか、ふふふ。
その西軍と東軍、わたしが分かりづらいのはこの軍内部でも大きく二分派に別れているところ。
最初にその4つのグループを一覧で分かるようになっているので、しまった、最初からこの本片手に「西郷どん」見てたらもっと面白く見れたかもと思いました。
いや、それはないな。
「西郷どん」マラソン、半ば脱落しています。修業気分で見てる……
今のところベストオブ幕末ものは、「JIN-仁-」と「八重の桜」。
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