葉植物園、後半戦です。(前半

ずっと気になっていた藤の香りについてです。
小学校の校庭や公園には藤棚があり、花ももちろん見ていますが香りの思い出がありません。
でも藤には香りがあると知り、家の庭に藤があったという人にどんな香りか聞いてみたけれど、
「蜂がぶんぶん集まってくる思い出しかない」
「いろんな虫が集まっていた」
など虫ばかりで、香りについて誰も言及していないんですよ。

では藤の香りとは。
藤
園内で特にいい香りがするのは白い藤でした。
左側は麝香藤、右側は白甲比丹(シロカピタン)。

橋を渡っていたとき前からおばちゃん達の声がして、
「ジャスミンの香りみたい」
白甲比丹はジャスミンの香りに似ています。
わたしはジャスミンティーが苦手ですが、この香りはジャスミンではないです。
でも近い香り。

となりの麝香藤はジャコウというだけあって、濃厚な香りがします。
雨の日でこれなら、晴れたときはもっと強いのかな。虫がめっちゃ集まってきそう。
ここは左右に白い藤が植えられているので、間を通り抜けるときおじさんが「むせかえりそうだ」と言っていました。
わたしはいい気分でしたよ。
ところで麝香の麝は「鹿を射る」ですね。

紫の藤の花の香りはというと、白ほどはっきり香りがしないのです。
顔をぐーっと近づけて、微かに香るかな。
紫ばかりの藤園にいくと違いがわかるかも。

●貸し切り気分


橋
これからがシーズンの花菖蒲園、「男心」ってどんな花を咲かすんだろう。
他の写真はFBページのアルバムにあります。
八重黒龍
八重黒龍
八重の黒龍藤です。
こちらの方がブドウっぽいシルエットかな。
野生の藤
野生の藤
樹木の上の方に咲く藤、野生のものです。
春日大社の参道でも見ることができる。
あんな上まで伸びんの!? と驚くほど、上で咲いています。
繁殖力すごい。
藤の園
東受付から見た藤園。
春日大社の駐車場がすぐ塀向こうにあるため、修学旅行生の声がとても賑やか。
藤と杉
けっこう立派な杉が何本も植えられています。

●姿はないのに大合唱


浮き舞台
浮き舞台
遥拝石
ぼさっと歩いていたら藤の園を出ていて、浮舞台に出てきた。
遥拝石。「神」の一文字、どちらに繋がっているんだろう。
別の神社にあった遥拝石は、伊勢神宮をお詣りできる石でした。
藤
もみじ
藤と菖蒲
雨が降ってひときわみずみずしく鮮やかな新緑。
そして水辺はカエルの大合唱でしたよ。

帰りに受付のおばちゃんに、藤がとても良かったこととカエルの声すごいですねと言ったら、
「やっぱり雨の日は鳴き声が元気になりますね~」
ああ、そういうことなのか! 
気まぐれで鳴いてるんじゃないんだ。
カエルってほんとに合唱するんですね。
一匹鳴きだしたら方々からゲーコゲーコ囲まれて、おぬしどこにいる!? と目を凝らしたのですが、全く見つけられませんでした。
藤
ジャスミンの香りに似ている、白カピタン。
遅咲き
ピントが合わなくて諦めた、こちらが遅咲き。稲穂みたいにじわじわ伸びています。
藤の園
藤
貸し切りみたいに見えますよね、雨の日に行って大正解でしたよ。

他にも観光客がいるのですが、藤は上にボリュームがあるので向こう側の人があんまり見えないんです。
洋服だと様にならないけれど、和服だと足元だけが見えるので、とても風情があるでしょうね。
ロマンチックかつ、逢い引きという文字が似合う光景でした。
藤
横に縦に広がっている白野田の後ろ側へ回ると、
藤
3本から生っているんです。職人さんのワザ。
花菖蒲
雨はポツポツ。カメラと傘で手が痛くなってきた。
カッパで来た人、大正解。

萬葉植物園には2時間滞在しています。
園内にはたくさん休憩スポットがあるのに雨で濡れていて一度も休憩できず、トイレでやっと座れた。
あしが棒のようになったけれど、雨の日に行って大勝利でした。
細い橋が何本もあり、晴れの日は大渋滞起こすのが目に浮かぶ。
石畳の箇所もいくつかあるし、さっさか歩こうにも泥に足を取られないようにと慎重な運びに。
何度も言いますが、1mm程度の雨ならば日本の神社仏閣は風情があるので大勝利できます。
スニーカーはかつてないほど泥だらけになるので、そこはお覚悟。

このあと春日大社の砂ずりの藤を見に行きます。