回の続き、

990円のセール価格で購入したGUストレッチブーツ(サイズL)を調整します。
中敷き
GUの靴は黒いゴムで両足が繋がっていて、試着するときに分離しません。
セルフでいっくらでも試着歩行できます。

●ざっくり調整から


ここでおいでませ、わたしのアイテムボックス。
もともと靴に入っていた中敷きや靴ひもなど、関連アイテムをごそっとまとめている箱を引っ張り出し、イケそうな中敷きをあれこれ試してみます。

秋冬用のブーツ、ソックスは五本指ソックスです。
足首にはゲートル状に薄手のレッグウォーマーをかませる。

コンフォートサポートソックス

手持ちで一番ゴツいのはコンフォートサポートソックス。
そして中敷き。

ニュージュエリーイン・ソール1.5mm

サンダルやパンプスの前足部のみにいれる1.5mmのシリコンシートでは、物足りなかった。
もういっちょ厚みが欲しいので、一枚物にチェンジ。

画像左(黒)はシダスのレディースパンプス用インソール。
もともとヒールのあるロングブーツに入れていたので、これをいれるとさすが安定します。
でももっと気持ちよかったのが、真ん中のJoyaの中敷きでした。
ヒールカップでも何でもないペラものなのに、厚みがちょうど良かったんです。
よし、これでいくわよ。

既製靴は調整必須です。
セルフ補整というほどじゃなくても、手持ちの中敷きで履き心地が変わるのは助かる。
これがハズレだった場合はユニクロルメールの中敷きを転用してもいいし(2足持ってる)、ダイソーでヒールカップタイプを買ってきてもいい。
無印のスニーカー用インソールでもいけそう。
無印良品
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247062724
現在セールで500円。
ブーツの価格といい勝負ではないか。
大きいところはバッサリカットできるし、素材によったらカットしなくてもいいかも。これは履き心地と要相談。

おそらく今年の秋冬にもこの形(ショートストレッチブーツ)出ると思うんですよ。その時のチェック用に一足手元にあってもいいなという理由もあります。
レザーブーツよりストレッチの方が履き心地いいのに、ブームが去ると売り場から消えちゃうのが困りもの。

●合皮とのつきあい方


日本人は本革信仰が強いですが、海外のシューズは合成皮革の方が主流です。
百貨店以外のショッピングモールなどでも靴をチェックしていますが、合皮、または本革(ほんまかいなという質の悪さやけど)のポインテッドは、実に出来が酷い。不細工すぎてみてらんない。

Googleの画像検索「ポインテッド」で「なんかこの靴変だな」というのは、たいてい服屋の靴です。
同じブランド名でも服売り場にある靴と、靴売り場の靴は別物。
服屋の靴は雑貨レベル、手を出さないという買い物鉄則があるのですが、ユニクロGUも以前靴で手痛い失敗をしています。
そこから独立した人が起ち上げたのが、キビラ。詳しくは過去ログに書いています。(こちら
それでもまた挑戦してきたんですよ。ユニクロの底知れない前進力。

ユニクロ潜入一年

ここ2年くらいでユニクロGUの靴が変わった印象です。
倒産した靴メーカーの人材が流入したのだろうか。

この価格で中敷き調整程度で履けるのならば革でなくても問題ないし、むしろ履きならしがいらないぶん合皮の方が楽だとも言えます。
同じ木型で次のシーズンも再会できたら御の字。
わたしはポインテッドよりスクエアが好きで、いまスクエアの靴はなかなかないので、そりゃ助かります。
靴ばかりは、服のようにツヤガー色ガーどころではないんですよ。
数が少ないんだから、なりふり構っていられない。

歩行してみて、ごんぶとチャンキーヒールは「踏み台がくっついて来てんのかな!?」というぐらい安定しています。
そしてとにかく大腰筋(だいようきん)が伸びる。
ヘタしたら筋肉痛になるかもと思わせるぐらい、ぐっと意識がそこに行きます。
普段お腹丸まってるからな……
そういう体のクセを確認できるアイテムでもある。

履きならしゼロで5時間らくらくいけますが、合皮ストレッチというのは「締まる」より「伸びる」から痛くないという感覚です。
革のように馴染ませるではなく、伸びる。だから寿命は短いと思います。
2月に購入して3月にはもうスエード素材は厳しい。
気温が12月程度でも、陽光の色が冬ではないから履けないので、さほど傷むことがないまま今年の秋冬に持ち越してみます。

ちなみに事の発端である工芸の先輩は、フェラガモ全滅組です。
靴関係の仕事をされているし、わたしだってやっすい靴を履き捨てみたいな買い方はしたくないですが、靴は価格・ブランドで判断できないねえ、としみじみやりとりをした次第。

サイズ表記SMLの靴を買ったの初めてだと思います。
季節、素材とデザインの点で、ソックスと中敷きを使えばごっそり調整できるからこそ買えました。
調整なしで履ける足の方が実に羨ましいです。
危惧するのは、こういう安くてそこそこいける靴に馴染んでしまうと、ちゃんとした革靴は痛くて絶対履けない。スニーカーに慣れるのと同じです。
ほんとは場面に合わせていろんな靴を履きかえ、足を怠けさせなくすることが重要です。
「安」「楽」を覚えたお若い方の足元が、ますます気になる。