ーソナルスタイリング(服選び)の有料サービスは2回受けたことがあって、一人はお金持ちのマダム。
もうひとりは、パーソナルカラー診断とショッピング同行がセットメニューだったときです。

前者の方が「わたし」をよく見て選んで下さり、満足度がとても高かった。
後者で買ったものはPC診断に基づき現場でいろいろ合せてみて選んだって感じ。こちらは大半処分して、かろうじて一点残っているだけ。
この違いは、アパレル出身かどうかが影響してるんじゃないかと、あとで思いました。

PC診断や骨格診断のアナリストって、アパレル出身者“ではない”ことの方が多いです。
むしろ[純アパレル出身者によるPC・骨格診断なしのパーソナルコーディネイトサービス]って、あるの?


政近さんとこでもPC診断取り入れてる。

だから四元さんのブログ
■アパレル販売員出身のパーソナルスタイリストがいまいちパッとしない理由。
http://ryoheiyotsumoto.com/to-talk-backwards/
 
を読んだとき、アパレル出身をウリにしてメニュー出してる人がそれなりにいるんだと初めて知りました。検索しないと存在に結びつかない。 

「「お客さんの悩みを解決する」事に重点を置く」

ユーザーはすでに、アパレルの店員がこういうことを念頭に置いて売り場に立っていないことも、知っています。 だからアパレル出身者に相談できないんです。

だって似合ってなくても「お似合いですよ〜」「いま流行りの丈なんです」「かわいいですよね〜。わたしも買いました」って言うじゃないですか。自社側に立って。
似合っているの説明も感覚的だし、信用できない。
そんな経験値を積んだ人に“わたしをよく見せるスタイリング”ができるっていう可能性を感じられないのは、当たり前です。
ノルマ達成が厳しそうな知り合いのお店とかに連れて行かれそう。

そもそも販売員って「面倒な存在」ですよ。
(過去ログ「バーゲン売り場とトレンド予報の乖離。量産系女子はいない」)
面倒な存在にお金払ってスタイリング依頼する人、おるか?

重ねていうと「「お客さんの悩みを解決する」事に重点を置く」発信の仕方なんて、アメブロの野良コンサルですらいまや無料で公開していることです。
このままコピペして使って下さいっていうテンプレ文言だってあるし、セールスレターを手軽にスマホでホイホイ読んでいる側から見ると、

「数多くのお客さんをコーディネートしてきた販売員出身の私が、あなたをお洒落にします!」

これが全く心に響かないってことぐらい、自明です。
20代にあれほど浸透しているPC診断、別にメニューにいれなくてもいいんですよ。
今後は診断を受けた人に向けて、より深みのあるスタイリングを提案できるパーソナルスタイリストなら十分ニーズはあるでしょう。
青空
顔上げていこう

化粧品はPCに沿って開発されていないので、カウンターのBAさんには知識のない方もいます。
むしろPCに沿って開発しちゃうと、つまんない品揃えになると思います。
だから別に知識なくてもいいけれど、ネットに溢れるブルベ=色白という誤った印象を持つぐらいなら、BAさんも勉強された方がいいです。

だって今後PCの知識を持ったお客さんがどんどん増えるから。
「あそこのBAわかってないから、タッチアップだけしてあとはネットで買おう」
ってやられますよ。

そして百貨店のメイク売り場は照明計画もっとちゃんとして。特にうめはんは酷い。
あんな光源では、タッチアップは購入前提だという不文律も崩れるでしょう。
わたしなら「自然光で確認したいので」と、タッチアップオンリーのお断りをいれます。

ちなみにわたしは服屋でも化粧品カウンターでも、自分のPCは口にしません。
先入観持たれるのがイヤだからです。
自分では気がつかないところを接客の方に求めていますし、
「わたしはブルベなんで云々」
っていうお客さんの方がめんどくさそうじゃない? 悪い意味で選択肢が狭まる。
コントロールよりも自由でいたい。