肝の冷えた夜でした。
台風が大阪を直撃した22日、仕事のため出かけていて夜にびちょびちょで帰宅、メールをチェックすると大量の受信。
自然災害時の教室運営の判断をするため、おおさか防災ネットに登録しているのですが、これまでになく大量の避難所設置と避難勧告が飛んでいたんです。
更に夜が深まると緊急の避難指示に切り替わり、これはいつもの台風と違うとその時にやっと気がつきました。
窓を開けてみると、普通の降雨時とはにおいが全然違います。
土と植物のにおいがとても強い。
ツイッターには大和川が危ない、氾濫しかけているというツイートが夜10時過ぎに流れ出しました。
しかしTV報道はL字テロップだけで、画面は選挙報道ばかりです。
こういうときツイッターは実に強いけれど、その情報の真偽を確かめる手段がありません。
「いまの○○川」とUPされた写真が果たして本当に今なのか、前の台風の増水時のものなのか確認できないんです。
今日の日付の入った新聞と一緒に写っていれば疑いもありませんが、そんなことするヒマあるなら逃げてくれ。
河川の水位を表示しているサイトやライブカメラ、行政サイトはアクセスが集中して表示されません。
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当時のツイートをまとめたモーメント。
F5連打するしかない。
せんとくんのつぶやきの方が、よほどいい仕事してるやん。
善意の方が河川氾濫時のハザードマップをUPしてくれたけれど、それだって端末がない人には見られないわけで。
いざというときWEBサイトは頼りにならないんです。
災害時はテレビメディアが一番強い。
今回地元ケーブルテレビがどこまで報道していたのか未確認ですが、各TV局は選挙報道にだけ集中していた。
映像で候補者の絵は要らない、L字テロップで十分でした。
災害情報の絵の方が重要度高かったし、視聴者が望んでいたのは災害情報です。
●大和川はこんな川
■国土交通省近畿地方整備局 大和川河川事務所 わたしたちの亀の瀬 地すべりの被害 1/3

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■同じく大和川事務所 どうして、河川改修が必要?

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クリックすると拡大します。
大阪府南部を流れる大和川は、こんな高位にあるんです。
これが溢れたらどんな被害になることか。
で、大和川河川事務所の
■【出水報告】 2017年10月23日 平成29年10月22日・23日前線、台風21号による大和川出水速報
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速報値を見ると、


あばばばば
台風の速度が速かったので夜中をピークに水位が下がったけれど、いつぞやのように速度が遅かったらと思うと、実に際どかったのです。
翌日23日でも兵庫の友達は大阪に出勤するのに3時間かかり、JRのダイヤは夜まで乱れっぱなし。
台風時、JRは呼吸するように遅延や運休になりますが、私鉄(京阪、阪急、阪神、南海)はもりもり動いていたんです。
大阪市営地下鉄も震災時、安全確認できたら即運行というぐらい無敵だったのに、運休しました。
私鉄各線の運休で、関西民は台風の威力を知る。
22日夜中過ぎには多摩川の水位情報のニュースが流れ出して、おいおいこっちそれどころじゃないんですけどと、じりじりツイートを眺めるしかなかったです。
夜が明けて台風が関東直撃になれば、映像はきっと変わったでしょう。
■【国土交通省】川の防災情報(水位雨量)
このサイトは安定していました。
東京=日本じゃないんだぞ。
毎度上野動物園のパンダ出産ニュースに、パンダは東京にしかおらんと思ってないかと苦笑しますが、百歩譲ってパンダはいいですよ。でも災害はあかん。
選挙と人命、どちらが大事なのか。
せめてNHKだけでも、自然災害時は公共放送として視野を広く持っていて欲しいです。災害時こそスピード命なのに。
民放はプライドゼロマイナス、一切期待しない。
雨雲は気象庁のサイトで確認。
1時間3時間予報はここで。
1時間3時間予報はここで。


