坂の視覚情報センターで両眼視検査を元につくったメガネ、一ヶ月ちょっとすごしました。


4月からかけるようになって最初に気がついたのは、夜の眼の疲れ方が違うこと。
それと、パソコンを見ていて特定の色の見え方が変わったことです。

新しいメガネになったその夜、たまたま見ていた毛糸ミシン「Hug」のサイトでギョッとしました。
Hug
特にこの部分です。
ものすごいでこぼこの立体感で怖い。
ミシンがどーんと!!
ロゴの「毛糸ミシンHug」もこっちに出てくる感がすごいんです。
「メーカー希望価格」は少し沈んで見えるのに、「7980円」は一段手前に見えます。
ひい!! 怖い!! 

WEB制作をしていたので、こういったロゴがどのようなフィルタによってできているかはわかっています。
それにしたって10年以上なんとも感じていなかったフィルタで、突然奥行きを感じるなんて。
メガネを掛ける日数が増えれば増えるほど、WEBサイトを見ていてせり出したり下がっているものが増えてきました。
一番強烈なぼこぼこ感は、母の日によく見かけた素材です。
母の日素材
サムネイルのちっちゃな状態であっても、赤いカーネーションがぎゅーんと飛び出しぼこぼこ浮き出ていて、ピンクは一段ごそっと下がっています。
気持ち悪いぐらいに。
ディスプレイからもりっと生えているにみたいに見えるんですよ。

みなさんにはそこまで立体的に見えないと思います。
コンタクトレンズで同じ画像を見てみると、あれ、なにがあんなに気持ち悪かったんだろう? と不思議に思うほど見え方が違うんです。
メガネの時だとお盆の砂糖菓子のような立体感。

[お盆用品]砂糖菓子●お仏壇・仏具の浜屋

スーパーでも売ってます。
コロンバンバタクリ
じゃあこれならどうかというと(コロンバンの母の日ケーキ)、全然迫ってこない(涙)
奥のカーネーションも平坦です。

メガネを掛ける日数が増えてくるに従い、カーネーションのように濃淡のある画像だけでなく、赤い布の画像や赤文字のテキストも見え方が立体になっていることに気がつきました。

サンプル

サンプル

サンプル

この長さだと赤文字だけ一段下がって見えます。長文だと迫ってくることも。
赤についてはメガネを変えた夜(Hugのサイト)から起きている現象なので、眼筋がそんな超高速で緩んだわけではなく、レンズの違いです。
それとディスプレイとの距離。

街中で同様の見え方をするものはありません。赤であっても。
なんせはっきり見えていた遠くの物体はボケていますし、ディスプレイとの距離は40~50センチ、こんな近距離で街中でものを見ることってないんですよ。

それで先日ホテルのディスプレイに赤い花束があったのでぐーっと顔を寄せてみたのですが、パソコン環境と同じまで近づけなかったしガラスがあって再現しきれず。
再現しようとしてみてやっと、普段の端末との距離がいかに不自然か、異常なのかというのがよくわかったんです。
パソコンディスプレイでこれだから、スマホだとどうなのか推して計るべし。
オッペンRose Week 2017
自分で撮影したオッペンの赤いバラ、これもディスプレイで見ても立体じゃないんです。
画像って感じがする。

現在のところディスプレイだけの現象ですが、めがねのとよふくのレポートを書いた彼女のようにもし街中でこのように見えだしたら、そら別世界なのわかります。


田村先生の著作(絶版ですが図書館蔵書かAmazonのマケプレで買えます)に、「外向きの眼」「内向きの眼」をユーミンと中島みゆきで説明していて、とてもわかりやすくおもしろいんです。
心と体の説明とか、目は口ほどにものをいうというのがよくわかる。

わたしがユーミンの歌(外向き)にピンと来ず、中島みゆき(内向き)の方が好きなのも二人のものの見方のせいだなと納得。
最初、遠くがはっきり見えないことに冷や冷やしたのですが、いまではむしろ“見えすぎないことの快適さ”がわかってきました。

「眼が人を変える」の中に3D立体視のフルカラーページがあります。
参考■3D・立体視【1】(千寿製薬)
http://www.senju.co.jp/consumer/resteye/3d/001.html
大流行したときに、これっぽっちも! まったく! なんにも見えたことがありませんでした。
しかし今回ネタにするのに上記ページを見つけて、メガネを掛けてやってみたら、初めてうっすら見えたのです。

コペルニクスーーーーーーー!!
こういうことやったんか!! わーいわーい。
喜び勇んで<2>の画像にチャレンジしたのですが、つい見ようとしてぱちっと瞬きしちゃって霧散。
眼筋も筋肉なんだな、使えば使うほどちゃんと働くんだわ。
立体視がさらっと見えるようになるのが目標ですʕ•̀ω•́ʔ✧