分の教室に行くときは香水はつけません。距離が近いのでそこはTPOです。

冬のあるとき、じゃあ教材見せてもらうねーとデスクに着いたら、
「先生、いいにおい、する」
ん? おやつのビスコじゃないよね。

「なんやろ…あ、もしかして」
パタパタッとユイちゃんの前で両手を振ったら
「これー! いいにおい。百貨店のにおいがする(^-^)」
サン・ジェルマン 34 シリーズ

diptyque(ディプティック)のヴォリュート(VORUTES)とサンジェルマン34シリーズのカクテルづけをしたときに、ニットに香りが移ったんです。

特にサンジェルマン34シリーズはパリサンジェルマン大通り34番地のディプティック本店の“店内の香り”です。
さまざまな香りが溶け込んだディプティックの店内をイメージしているので、百貨店のにおいというユイちゃんの指摘は大当たりです。
百貨店っていろんな香りのにおいするもんね。
わたしなら香水なんてなんでもかんでもおばさんのにおいって言っちゃいそうよ。

「百貨店すきー」
おっ気が合うね!! 先生も百貨店大好きよ!!

見えないからこそ見立てが必要


サンジェルマン34シリーズは昨年の秋誕生日の際に、店員さんがお薦めしてくれた香りです。(過去ログ
自分なら選ばない香りです。重いんですよ。

ベルガモット/カシス/イチジクの葉/ベチバー/パチョリ/イチジクの樹液/ゼラニウム/ローズ/チューベローズ/ローズベリー/シナモン/トンカビーンズ/グリーンカルダモン/クローブ/コリアンダー/シダー/シスト/サンダルウッド/ベンゾイン/ホワイトムスク

なんとなくオリエンタル、それとウッディな感じが伝わりますでしょうか。
香調が重くて「えっわたしにこれ!?」と驚いたけれど、まだちょっと暑い9月の大阪、でも気温が下がり始めている秋からにぴったりですと。

それから3月の気温が上がり始めるまで、ずっと愛用していたのですがとにかく好評でしたね。
件のユイちゃんもそうですが、友達に限らず年上の女性にも「いっつも違う香りで、いい香りがする~」と言われました。

違う香りになったのは、ヴォリュートをカクテルづけしたときです。
ヴォリュートはタバコの香りを基調としていて同じく重いのですが、真冬の寒い時期に34と重ねるとたまらず豊かな暖かい香りなんです。寒いからこそ響く香り。気温が上がるとダメ。
持続性もよくて、冬が終わるのが残念に思えたほどの体験でした。

見立ててくれた店員さんとは過去に香りのWSで何度かお話しもしていたのもあるでしょうけど、なんて上手いチョイスなのだと感服し、今後はこの方におまかせしよう、いらっしゃるときにお買い物しよーなんてニコニコしていたんです。

しかしあるときからお店を通りかかったときに姿がない。
異動されたのかしら…
違ったんですよ、退職されていたんです。
無念を抱え別の直営に足を伸ばし、似た感じの方いないかなと見に行ってみたのです。このしつこさよ。

わたしと年代の近そうな方とお話ししていたとき、あちらの●●さんにお世話になったんです、退職を知って残念で…と言ったら、この方の顔つきがこれまた無念そうでして。
そしたら「よろしければ、●●にお伝えさせていただきます」と。
もうぜひ!

通販でもいいんですが、こんな風に自分では選ばない香りを提案してもらってそれが当たりだった体験があると、スタッフの力ってわたしはまだ期待したいのです。特に目に見えない香りですから。
なんのかんのいって香りはディプティックに落ち着いています。
たっかいけどねー!!

【ディプティック】 オードトワレ ロンブルダンロー 50ml EDT SP


【ディプティック】 フィロシコス EDT SP 50ml

これからの季節にはロンブルダンロー、フィロシコスがいいです。