NHKスペシャル「熊本城 再建 “サムライの英知”を未来へ」
NHK 熊本城 再建“サムライの英知”を未来へ
番組紹介動画があまりにも素晴らしかったので、16日に放送された番組を録画して観ました。

圧巻、ひたすら圧巻の映像。映画を観ているようでした。
ただのドローン映像と思っていたら4Kドローンだったんですね。
ああいう【鳥の目】で記録できてしまうと、これまでは気がつかずにいた部分がつまびらかになり、それはそれで一長一短だなと思いました。

日本人ってずーっと地震と戦ってきて、そして立ち向かっての繰り返し。
タダではやられんでというしぶとさ。
これは、自然が相手だからどうしようもないではなく、逃げることができないならば工夫でどうにかならないかという、しぶとさマインド。だって逃げ場ないんだもの!! 狭いから!!

加藤清正は昨年の大河「真田丸」で家康に暗殺されたっぽい退場の仕方でした。
大阪から遠い熊本の地であんな強固な城を築いたのも、秀吉への忠義かと思うと、泣けてくる。

コンピューターでシミュレーションもできない時代、地震に強い石垣の積み方をどうやって検証したんでしょう。
仮に積んでも人力でウンウン押すんじゃ、検証にならないですよね。

永青文庫(細川家の書庫)に残された記録から、清正没後の地震対策が発見されます。
清正ののちに熊本城に入城した細川家、清正がいなくても石積み職人は残っていただろうから、彼らを重用して対策を考えたんだろうか。

ああいう文書の記録を見ていつも思うのは、財力と“残すこと”への執念です。
過去の知識から学ぶ体験を積めば積むほど、自分も記録を残そうとする。
当時書物はとても高価でした。紙はもちろん、御右筆を雇うという点でも。
最高の紙と人材によって、いまでも読めるものになっています。細川家の財力すごい。
そしてただの記録ではなく、現在に活かせる知識の累積。
電気がないと読めない今の時代のものを、わたしたちの子孫は読もうと、知ろうとしてくれるのかしら。

同じものを再建するのではなく、知恵と最新技術でより地震に強いものを作るという視点は、ハッとします。
復旧の一歩先だなと。
天守閣が再建されたら、今度こそ見に行きたい。

それにしてもあの数式、どうやってインスピレーションを得たんだろう。
日本だと算術っていうのかな。
数字と向き合っていてもおそらく出てこないと思うんですよ。たぶん自然物のなにかがヒントじゃないかと思うのですが、番組内でも仰っていたとおり、当時の人にほんと尋ねてみたい。

【再放送】18日火曜日深夜です。
NHK 熊本城 再建“サムライの英知”を未来へ
熊本城 再建“サムライの英知”を未来へ
総合 2017年4月19日(水)午前0時10分〜0時59分(18日深夜)
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170416


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