地図が好きです。ブラタモリも見ています。
観光地でも駅でも、周辺地図をまず探す。方向音痴なので地図がないと歩けません。
技術の集積である地図。
そこになにが隠されているのかを探っていく本がこちらで紹介されていて、すごく興味を持ったので購入しました。(買ったのは2011年です)
■なんでこんなに稚拙なごまかしを? 『地図で読む 戦争の時代』がちょうお勧め! (「住宅都市整理公団」別棟)
http://
記事内で紹介されているアプリの「時層地図」、WEBでも公開してくれないかなあ。
http://www.jmc.or.jp/app/iphone/tokyo/
iOSにしか対応していません。
東京だけでなく、大阪、名古屋とか各都市版を作ってほしい。
それぐらい魅力的なツールです。
似たようなサービスありました。
■WEB版今昔マップ
http://ktgis.net/kjmapw/index.html
本の紹介は上記ブログでもう遺憾なく語られているので、わたしの感想を。
戦争にまつわる題材なので仕方ありませんが、読んでいて実に切なくなります。
米国占領時代に日本の地図が書き換えられたこと、また同じく日本が占領を狙う他国の地図を書き換えていること、少女雑誌の付録地図が占領地図であることなど、常々地図は生き物だと思っていますが、特に戦争時代のものは政治の思惑も絡み、生き物というより誰も制御できない巨大な“なにか”であると感じました。
こういった戦時の痕跡は、現在も生活に密着してくっきり残されています。
歴史が好きなので地図からこれらを読み解く過程は、尚更興奮します。
上記ブログ内に誌面の写真が掲載されています。
一部地図が見えますが、これらは全て手書きです。
等高線はともかくフォントは写植だと思っていました。
地図を描く人の技術は相当なものです。
そんな人たちが作り上げる地図に誤りを書き込まないといけないのは、辛かっただろうと思います。
それでも、そんな時代でも地図を書く人々のちょっとした反抗心(じゃないかな~と著者は推測)のあとを、こうやって後世の人が読み解いている現実は、まだまだ捨てたもんじゃないです。
単純に戦争の話でもなく地図の話でもない。
人が作るもののはなしでした。
過去の地図ネタは宮部みゆきの「火車」感想にもあります。(こちら)
余談で上記ブログ「住宅都市整理公団」別棟過去ログに、震災後の珍しい写真があります。
■鹿島工業地域を見てきた
大鳥居は震災で亀裂が生じ、その後の余震で倒壊。
鳥居のあとの盛り土(?)の写真に驚きました。
こんな風にあとを清めるんだ!
大鳥居再建の様子は神社サイト(ここ)にあります。3年かかったんですね。