年より週刊文春でユニクロ潜入レポートが連載され、毎回読み続けています。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6837

法的に名前を変えてユニクロに勤務していた記者が解雇されるくだりは、こちらのブログに詳しく書かれています。そしてお店の疲弊っぷりも。
http://blog.goo.ne.jp/souhaits225/e/af508cd4df59c55fc90e5f3a3f3b25af
http://blog.goo.ne.jp/souhaits225/e/9e27305c47537cadfba8bc3a185ac318

東京の大型店舗の話で、大阪しかも自分の地元なんて一地方のお店だから別だろうと思いたいですが、店員さんの入れ替わりが早いなと感じます。

厳しい勤務形態や業務内容、そして学生主婦アルバイトの現実を読み、お店に行っても店員さんと売り場を見る目が変わりましたよ。
誰かが鏡の前で試着してボタンを開けたままぽいっと戻されたカーデを見ると、ボタン閉めようよ!! と、棚整理したくなる。 棚が乱れていると査定がー!!
※素人だからヘタに手を出さない方がいいとわかっていてもだ

試着エリアのスタッフがプライスダウンアイテムの袋詰めをしているのを見ると、手伝いたくなる。
オンラインでは「店頭在庫有り」になっていても店頭に一点もない理由がよくわかったんです。
うかうかと在庫ないんですかと訊く気にはもうなれない…

届けられるアイテムのコントロールもお店でできたらいいのに。
バックヤードを把握できないなんて売り上げを逃がしていると思うのですが、それでもいまの状態の方が売り上げあるのだろうか。

レポートの第一回二回をまとめた電子書籍が配信されています。
1/27より一ヶ月間限定で100円配信、以降は200円。

この連載がきっかけで文春を初めて読んだのですが、思っていたよりもおっさん向けヌードグラビアがないんですね。もっとゲスい中身を想像していました。

『ユニクロ帝国の光と影』著者の渾身レポート 

ユニクロ潜入一年【文春e-Books】

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感想(1件)

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疲弊するサービス業


ユニクロの潜入レポートが特別ではなく、「サービス業」はどこも人手不足でブラック化していると感じます。
アパレル小売り、飲食、運送業といった業態ではなくて、介護まで全部含めた広義の意味でのサービス業。
わたしの書写教室も実は「教育サービス業」です。学習塾もそうじゃないかな。

月末金曜日を早上がりにするプレミアムフライデーが2/24から実施されるんですが、これハッピーマンデーと同じくJTBがいっちょかみしてんちゃうの?
月曜も金曜も休みにして自社商品の売り上げUPをしたいと。
確かに時間は有限だもん、休みを増やしたいでしょう。

しかし、肝心のそのサービスを提供する側の休みは??
旅行業、飲食業、小売業。
特に飲食は夕方開けていたのが前倒しとなり、人件費も増えるわけです。

それでなくても人手が足りないのにどうするのやら。
そんなことよりまず有給を確実に消化できる仕組みを執行することと、サービス業の業態を変えることの方がもっと経済効果あるでしょう。

ユニクロレポートには中国人留学生アルバイトにも触れていて、彼らは「延びれる?(勤務時間延長の意)」と聞かれてもすっぱりお断りして帰っている。しかし日本人は断り切れないんです。

留学生は目的が明確でこの辺ぶれない、さすが大陸民だと感心しました。これくらいのメンタルでないと、サービス業に就いたら自滅するってことです。
2月2日号の文春には、大学生が家庭の事情でバイト退職の意を伝えたところ、
「認められない。いったん入ったら卒業する4年の最後まで働くことになっている。契約違反だ」
おいおい、年季明けまで働けって女郎屋かいな。労基もびっくりやで。

そして先日セブンイレブンのバイト事件でもありましたが、同じようにユニクロでも休むときは自分で代わりを見つけないといけません。

自分の都合のいい時間で働けるという宣伝文句は全くのウソ。わたしが学生のとき、周りを聞いてもこんなバイト環境はなかったです。でも現在これは特殊なことじゃないのでしょう。


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