写教材には、時間を書き込む欄があります。

教材の開始・終了時間を書くためで、これは早書きをしていないか、逆に時間をかけすぎていないか(よそ見など集中していない可能性)を測るものです。
あと、教材の欄外だけれど、数字の字形と書き順なんかも見ています。

教室にはアナログの置き時計を用意していて、目が悪い子には机の前まで持っていき、自分で読ませるようにします。

高学年でもアナログ時計を読めないお子さんはいます。
連絡用の携帯電話を持っているので、デジタル表示に慣れているんですよ。
だから、教材に時間を書き込んでいても、それが
「時計を読めている」
とは限らないのです。

単純にデジタルを書き写していることもある。
しかし、アナログ時計が読めないのは今後間違いなく困ります。
読めないことに驚かず、ヒントを出すようにしています。

あるとき
「もうすぐ時計買ってもらえるねん(^-^) デジタル時計にする!」
と教えてくれた子がいました。
アナログ時計の方がいいぞ~。

「なんで?」
「じゃあ、この時間、4時55分ね。これを“4時55分”以外で説明できる?」
「?? 4時…わかんない!」 

「答えは、“5時5分前”」
「ああ!」

「○時○分って時刻を断定するデジタル時計だと、例えば○時に待ち合わせまであと何分っていうのがわかりにくいねん」
時間の量的表現とでもいいましょうか。

子どもの頃、デジタル時計がめっちゃ流行ってね、一時期にアナログが売れなくなったんだけれど、10年後には売り上げが回復してきたのよ。(年数はうろ覚え)
デジタルな見方では、不便があったってこと。
 
「時間の見方はいっこじゃないねん」
「なるほど~ʕ•̀ω•́ʔ✧」

子供心にデジタルってかっこよく見えて、一本だけ買ってもらったんですが、すごく使いづらくて以降アナログ派です。
時計
こっちの時計よりも
時計
こっち。
時計が読めないお子さんにも
「長い針が4から5になるあいだに書いてみようね」
と言えます。

小学生の時、リビングの時計が壊れました。
上のような12文字タイプで数字がもっと大きなフォント。

買い替えにあたり、母が
「これを買ったとき、数字の勉強できるよう、大きな字の時計にしたのよ」
と言っていたのを、時計を買うたびに思い出します。
あの時代、そんなことをどうやって学んだんでしょう。
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