教科書の編集・発行している光村図書から、学校や教育委員会向けに広報誌が出ています。
■広報誌ラインアップ(光村図書出版)
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/company/kohoshi/index.html
「小学校 国語教育相談室」に以前連載されていた宮澤正明先生の講演を聴き、バックナンバーを拝読しました。
いまの子供たちが学校でどんな国語教育を受けているのかなど、親とは違う目線で書かれていてとてもおもしろいです。
その中に、おそらく宮澤先生の教え子であろう岩下育子氏が山梨大学の卒論「小学校中学校国語科書写における平仮名指導の考察」にて、平仮名がどれくらい定着しているのかを調査されています。
平仮名を自力で完成できたのは
・小学
一年38%
二年40%
三年47%
四年63%
五年67%
六年49%
六年でがくっと下降し、さらに中学に入ると
・中学
一年45%
二・三年11%
1998年の調査ですが、現在よりも基礎学力のあった時代だと思うので十分参考になると考えます。
そして字形については、低学年ではなかなか定着しなかったのが中学年で整うのに、高学年・中学生になると字形に乱れや自己流の傾向が出てきて、またもや平仮名への意識が低下し始める。
平仮名は始めに学んで以降の、継続的指導やアフターケアが必要である、とあります。
かきかた教材では、漢字の学習にはいっても単一漢字を黙々と繰り返すのではなく、文章を書きます。
そこにひらがなとカタカナが混じっているので、学んだことが定着する仕組みにはなっています。
でも、より定着を測るため、漢字教材に入ってもひらがな・カタカナ教材を組み入れることもあります。
プログラム教材の便利なところ。
書写力を測るのには、診断シートを使います。
現在の書写力を知るためのシートで、テストではありません。
ひらがなの問題になっていますが、あえてカタカナで書いてみるように渡したところ、
小学三年のレン君は全部書けなくて、 そのまま空けてていいよ別に怒らないよと言ったのですが、
「待って!! 思い出すから!!」
とたっぷり時間をかけ、全部書けました。 おお、すごい。
小学二年のリコちゃんは、
「せんせいー!! ヒントー!!」
えっヒント!?
「“ね”のカタカナのヒントー!!」
“しめすへん”に似てると言っても通じないしなあ… ヒントこそ、難しい。
「じゃあ、“に”のヒントー!!」
ひらがなの“に”にそっくりやんか!!
「えーわからんー」
「じゃあ、漢字の“二” はい、漢字書いてみ。これ以上はヒントないで!」
「え~」
「にーにーにー…」
わかったーーーーーーーーーーーー!!
なーんや、漢字と同じやーん♪
リコちゃんは6文字くらい書けず、ヒントをあげて埋めました。
カタカナはひらがな以上に書く機会が少なく、ひらがなよりも定着率が低いです。
高学年でも全部書けないケースは普通だと思ってください。読めるからといって書けるとは限らないんです。
そうやって書く機会がないまま、どんどん苦手になってしまいます。
タブレットが小学校の授業に本格導入されるんですが、あれは「書く」じゃない。
書くというのはもっと感覚を使うものだから、固い端末に慣れてしまうとますます字が書けなくなりそう。
興味のある方は、光村サイトにデジタル教材があるので、どうぞ。
■デジタル教材(光村図書出版)
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/digital/index.html
未来の社会は、いずれ書くことは必要なく読めるだけで十分な仕組みになるのだろうか。
考えた内容がディスプレイに文字化される、みたいな。これだと自動翻訳も可能。
SFマンガの世界がすでに実現化しているから、あながち夢物語ではなさそう。
■広報誌ラインアップ(光村図書出版)
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/company/kohoshi/index.html
「小学校 国語教育相談室」に以前連載されていた宮澤正明先生の講演を聴き、バックナンバーを拝読しました。
いまの子供たちが学校でどんな国語教育を受けているのかなど、親とは違う目線で書かれていてとてもおもしろいです。
その中に、おそらく宮澤先生の教え子であろう岩下育子氏が山梨大学の卒論「小学校中学校国語科書写における平仮名指導の考察」にて、平仮名がどれくらい定着しているのかを調査されています。
平仮名を自力で完成できたのは
・小学
一年38%
二年40%
三年47%
四年63%
五年67%
六年49%
六年でがくっと下降し、さらに中学に入ると
・中学
一年45%
二・三年11%
1998年の調査ですが、現在よりも基礎学力のあった時代だと思うので十分参考になると考えます。
「平仮名への意識が六年生以降急激に薄れ始めることを物語っています。」
平仮名は始めに学んで以降の、継続的指導やアフターケアが必要である、とあります。
かきかた教材では、漢字の学習にはいっても単一漢字を黙々と繰り返すのではなく、文章を書きます。
そこにひらがなとカタカナが混じっているので、学んだことが定着する仕組みにはなっています。
でも、より定着を測るため、漢字教材に入ってもひらがな・カタカナ教材を組み入れることもあります。
プログラム教材の便利なところ。
書写力を測るのには、診断シートを使います。
現在の書写力を知るためのシートで、テストではありません。
ひらがなの問題になっていますが、あえてカタカナで書いてみるように渡したところ、
小学三年のレン君は全部書けなくて、 そのまま空けてていいよ別に怒らないよと言ったのですが、
「待って!! 思い出すから!!」
とたっぷり時間をかけ、全部書けました。 おお、すごい。
小学二年のリコちゃんは、
「せんせいー!! ヒントー!!」
えっヒント!?
「“ね”のカタカナのヒントー!!」
“しめすへん”に似てると言っても通じないしなあ… ヒントこそ、難しい。
「じゃあ、“に”のヒントー!!」
ひらがなの“に”にそっくりやんか!!
「えーわからんー」
「じゃあ、漢字の“二” はい、漢字書いてみ。これ以上はヒントないで!」
「え~」
「にーにーにー…」
わかったーーーーーーーーーーーー!!
なーんや、漢字と同じやーん♪
リコちゃんは6文字くらい書けず、ヒントをあげて埋めました。
カタカナはひらがな以上に書く機会が少なく、ひらがなよりも定着率が低いです。
高学年でも全部書けないケースは普通だと思ってください。読めるからといって書けるとは限らないんです。
そうやって書く機会がないまま、どんどん苦手になってしまいます。
タブレットが小学校の授業に本格導入されるんですが、あれは「書く」じゃない。
書くというのはもっと感覚を使うものだから、固い端末に慣れてしまうとますます字が書けなくなりそう。
興味のある方は、光村サイトにデジタル教材があるので、どうぞ。
■デジタル教材(光村図書出版)
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/digital/index.html
未来の社会は、いずれ書くことは必要なく読めるだけで十分な仕組みになるのだろうか。
考えた内容がディスプレイに文字化される、みたいな。これだと自動翻訳も可能。
SFマンガの世界がすでに実現化しているから、あながち夢物語ではなさそう。