ずっと気になっていたマンガ、『親なるもの 断崖』です。
室蘭にあった幕西遊郭について書かれたマンガで、1988年の2月に始まって、1989年の初夏に連載終了。
コミックスはとっくに絶版でしたが2015年まんが王国で電子版が配信され、それが話題となって新装版の発売が決定したのです。
店頭で新装版を見る前に、電子版で話題になっていたのをWEBで散見して気になっていました。
■漫画家・曽根富美子 インタビュー:4人の女郎を描いた物語、『親なるもの 断崖』への思いを語る (1/3)
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1506/18/news025.html
『親(おや)なるもの 断崖』を読んでみて、これ一体どの雑誌で掲載していたのか不思議だったのですが、秋田書店の『月刊ボニータイブ』とあります。
少女誌ではなくレディース誌です。
いま、こういう漫画を載せられるレディース誌あるかな。
あらすじはこちらの方が書いてくれています。
掲載されている漫画のシーンは、えぐいシーンはない。心配りなんかな。
http://blog.livedoor.jp/yasujinrai-ken/archives/45244363.html
いちおうこの作品はフィクションですが、「ここは事実だろうな」という遊郭生活のディテールの細かさがあります。
歴史物としても読み応えがある。
ただ、こちらが承諾しない男性の性欲に晒された経験(痴漢など)がある女性が読むのは、しんどい。
こどもや10代のうちは「裸がある」「エッチなシーンがある」とこの手のマンガを興味本位で手に取れてしまうのですが、できれば20代になってからの方がいいと思います。
女性作家らしく汚れた描写もしっかりかかれているし、愛のシーンですら凄惨だから。
大阪にも遊郭はまだ残っていますが、労働者や農村の貧困と直結した遊郭じゃないです。
昭和33年に売春防止法で遊郭はなくなるけれど、あまりにも最近過ぎる。
売られた少女たちは美しくても醜くても地獄。生きるも地獄、それでも死ぬことができない。
宣教師によってキリスト教を知った遊女は、逆に知ったことでまた地獄。
アーメンアーメンと祈りながら男に買われ、梅毒で死ぬ。
驚いたのは、室蘭の神社の巫女は「半玉」(芸妓見習い)の役割だったということです。
礼儀作法を仕込ませる修行の一つだということですが、これ当然神社側も「半玉」がどういう生業なのか知っててじゃないですか。
室蘭の神社に巫女が登場したのは、遊郭のできた時期と重なるというのがなんとも。
これと、戦中の思想弾圧が重なってもうとにかく汚い部分をこれでもかと見せつけられます。
単行本ではあえて読まずに電子書籍にしました。
意図的に電子で読むものと書籍で読むものと区別しています。
でないとダメージ大きすぎて、立ち直りにまた時間がかかるので。
TV番組で誘拐特集をやっていたのですが、そこに中央アジアの「誘拐婚」が出てきました。
ここに詳しいです。
■無理やり連れ去られる女性 結婚相手は「誘拐犯」 キルギスの誘拐結婚(前編)
http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2500T_V20C14A6000000
■「誘拐」された女性が、結婚を受け入れる本当の理由 キルギスの誘拐結婚(後編)
http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK0901Q_Z00C14A7000000
ホオポノポノのヒューレン博士の書籍で、
「いま地球を癒していますが、女性の怒りがとても大きくて癒しの終わりが見えません」的な文章を読みました。
歴史の勉強をすると、こども女性老人の犠牲に必ずぶちあたる。 戦争が起ると惨禍は増します。
ついでに靴の歴史も、女性の隷属の歴史です。
知るといつも絶望で打ちひしがれるのに、知らずにおれないのです。
室蘭にあった幕西遊郭について書かれたマンガで、1988年の2月に始まって、1989年の初夏に連載終了。
コミックスはとっくに絶版でしたが2015年まんが王国で電子版が配信され、それが話題となって新装版の発売が決定したのです。
店頭で新装版を見る前に、電子版で話題になっていたのをWEBで散見して気になっていました。
■漫画家・曽根富美子 インタビュー:4人の女郎を描いた物語、『親なるもの 断崖』への思いを語る (1/3)
http://
『親(おや)なるもの 断崖』を読んでみて、これ一体どの雑誌で掲載していたのか不思議だったのですが、秋田書店の『月刊ボニータイブ』とあります。
少女誌ではなくレディース誌です。
いま、こういう漫画を載せられるレディース誌あるかな。
あらすじはこちらの方が書いてくれています。
掲載されている漫画のシーンは、えぐいシーンはない。心配りなんかな。
http://
いちおうこの作品はフィクションですが、「ここは事実だろうな」という遊郭生活のディテールの細かさがあります。
歴史物としても読み応えがある。
ただ、こちらが承諾しない男性の性欲に晒された経験(痴漢など)がある女性が読むのは、しんどい。
こどもや10代のうちは「裸がある」「エッチなシーンがある」とこの手のマンガを興味本位で手に取れてしまうのですが、できれば20代になってからの方がいいと思います。
女性作家らしく汚れた描写もしっかりかかれているし、愛のシーンですら凄惨だから。
大阪にも遊郭はまだ残っていますが、労働者や農村の貧困と直結した遊郭じゃないです。
昭和33年に売春防止法で遊郭はなくなるけれど、あまりにも最近過ぎる。
売られた少女たちは美しくても醜くても地獄。生きるも地獄、それでも死ぬことができない。
宣教師によってキリスト教を知った遊女は、逆に知ったことでまた地獄。
アーメンアーメンと祈りながら男に買われ、梅毒で死ぬ。
驚いたのは、室蘭の神社の巫女は「半玉」(芸妓見習い)の役割だったということです。
礼儀作法を仕込ませる修行の一つだということですが、これ当然神社側も「半玉」がどういう生業なのか知っててじゃないですか。
室蘭の神社に巫女が登場したのは、遊郭のできた時期と重なるというのがなんとも。
これと、戦中の思想弾圧が重なってもうとにかく汚い部分をこれでもかと見せつけられます。
単行本ではあえて読まずに電子書籍にしました。
意図的に電子で読むものと書籍で読むものと区別しています。
でないとダメージ大きすぎて、立ち直りにまた時間がかかるので。
TV番組で誘拐特集をやっていたのですが、そこに中央アジアの「誘拐婚」が出てきました。
ここに詳しいです。
■無理やり連れ去られる女性 結婚相手は「誘拐犯」 キルギスの誘拐結婚(前編)
http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK2500T_V20C14A6000000
■「誘拐」された女性が、結婚を受け入れる本当の理由 キルギスの誘拐結婚(後編)
http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK0901Q_Z00C14A7000000
ホオポノポノのヒューレン博士の書籍で、
「いま地球を癒していますが、女性の怒りがとても大きくて癒しの終わりが見えません」的な文章を読みました。
歴史の勉強をすると、こども女性老人の犠牲に必ずぶちあたる。 戦争が起ると惨禍は増します。
ついでに靴の歴史も、女性の隷属の歴史です。
知るといつも絶望で打ちひしがれるのに、知らずにおれないのです。