10代(中学)の頃に顎関節症を発症し、20歳の時に治療にかかりました。
(歯の治療がきっかけで、足と歯の関係を調べていた前回の続きです)


天満橋にある大阪歯科大付属病院で親知らず4本の抜歯、そのまま口腔外科で顎関節症の治療をしています。
このとき、タイムリーにも歯科大病院の公開講座のテーマが「顎関節症の治療」についてだったのです。
たしか9月~12月にかけて毎月一回だったはず。
当然全部出席して、冊子と修了証をもらいました。
探してみたら、修了証しか残ってなかったー。
冊子は20年近く前のものなので中の情報はもう古いだろうけど、いまさら読み返したいです。

講座で特に印象に残ったことがありました。
患者の性別数グラフが表示され、明らかに女性患者が多いのですが、講義内では
「女性の方が体の変調に敏感で診察に来る」
「男性は顎関節がガコガコいうぐらいで来ない。それに仕事を休まない」

という見解も仰っていたこと。

また、治療法のくだりで、
「ハワイに行ったら治ったという人がいた」
「ストレスがなくなったか、開放的になったんでしょうね」
とさらっと仰ったのですが、この時初めて、病と心のつながりを西洋医学の場で知ったんです。
ハワイの虹
だからですね、あしと顎関節症、噛み合わせについて調べていたとき、気になるサイトがいくつもありました。
ソース(資料や出典)もなく
「顎関節症の80%以上は“足裏の異常”が関係している」
と医療従事者が書いちゃうのって、どうなの。

顎関節症の原因は複数あります。そして複合的です。
こちらのブログにはアメリカ口腔顔面痛学会(AAOP)の顎関節症研究をまとめた本より引用して、解説されています。

・放っておけば治る!?顎関節症(相原歯科医院ニュース)
http://www.aihara-dental.com/news/news_18.html
※サイトリニューアルされてこのページは読めなくなったので、インターネットアーカイブのリンクを貼っておきます。【こちら

引用元はちゃんと末文に明記されてあり、AAOPの認定医の先生による顎関節症の本
「TMDを知る 改訂第2版」

1997年11月発行の初版を改訂して、2011年6月に上梓されたものとコメントにあります。
読んでみたいと思ったら1万円近くしているので、図書館で取り寄せてくれるかしら…
蔵書リスト
カーリル」で大阪府下検索かけたら、蔵書三カ所ありました。
阪大と歯科大、デスヨネー!!

「顎関節症は単一の原因によって起こるのではなく、いくつかの条件が重なってその人固有の耐久限界を超えたときに発症します。
それには次のようなものがあります。

歯ぎしりや噛みしめの習慣、頬杖、猫背などの姿勢、精神的ストレス、あごの酷使、暴力的な大開口、歯の治療などにおける長時間の開口、急激な咬み合わせの変化、打撲などです。」

姿勢の悪さや頬杖は、あしから来ている可能性はあるでしょう。
でも「顎関節症の80%以上は“足裏の異常”が関係している」は大げさだと思います。
自分自身、口内炎や顎関節症のように口腔トラブルが多かったので、口ってけっこう心の影響大きいよなとなんとなく感じていましたが、今回の一件で検索していて行き着いた歯医者さんが、ずばり言及していました。

・咬み合わせと健康(ならまちワンネス歯科が送る「シャングリラからの伝言」)
http://www.naramachi-oneness.com/article/13768755.html

ブログタイトルからすごい。
歯科医院名に「ワンネス」が入っている点でもすごい。
めっちゃスピスピしたことを書いている歯医者さんです。
こんな歯科医院があるなんて、驚き。

上記記事はテキスト量が多いですが、読んでいて思い当たる節があります。
歯茎が最初に腫れた2010年、そして現在。
この間口内炎はぐっと減りましたが、替わりに歯茎が腫れとったんか…
横顔
「好奇心は猫をも殺す」レベルの好奇心人間だから、嬉々としてこういったことを調べて読むのが好きなのですが、ふつうに体調の良くない人にはオススメしないです。
ネットの情報は「自分が見たいもの」しか見せてくれない。

上記、「放っておけば治る!?顎関節症(相原歯科医院ニュース)」より
また、「咬み合わせが全身の健康に悪影響を及ぼす」
という説を支持する科学的な根拠はありません。

本やインターネットには、根拠のない説明や治療法が多く出回っています。

ほんとそうです。
あと、【骨盤歪み教】も好きではありません。

今回歯科医を替えてみて、いろんなことががっしりハマった感覚でした。