茶会なのでレポートは書かないのですが、NAZ(ナツ)CAFEお陰様でとても楽しかったです!!
皆さまいろんなネタをお持ちで、わたしが一方的に話すだけではないのですよ。
そして、わたしの足のおさわりと靴の試着など、個室の良さ炸裂。

これはわたしのこだわりなのですが、WSもお茶会でも“体験”を重視しています。
知識も大事だけれど、いちばん印象に残るのはやっぱり体験です。
見ること、触ること、感じること。
なによりも雄弁です。
全然沈黙の時間がなかったなあ(笑)
皆さま本当にありがとうございました!

そして今回は、お茶会でもネタにした「ケンネル&シュメンガー」についてです。

わかりにくいルクアイーレのご案内

KENNEL&SCHMENGER(ケンネル&シュメンガー)はドイツのシューズブランドで、大阪上陸前からかかと細めの靴を作っているということだけは知っていました。
「JapanFit」の欄。
https://www.kennel-schmenger.co.jp/

そして、大阪三越伊勢丹時代に靴売り場に入ったのですが、
KENNEL&SCHMENGER
左側が2012年SSのケンネルカタログ、日本語表記。
右の黄色いのは2015SS、本国版。かっこいい。

2012の中身。クリックで拡大します。
KENNEL&SCHMENGER KENNEL&SCHMENGER
KENNEL&SCHMENGER
当時の売り場にあったのは、このようなちょっと特殊なサンダルばかりでした。
ううん、さすがに試着する気は…

そうこうしていたら伊勢丹が撤退し、ケンネルは心斎橋大丸へ移転。
品揃えもぐっと減ったのです。
で、今回またルクアイーレに復活!
場所は地下一階エスカレーターに沿うようなエリアです。
なんですが、ウリであるJapanFitの説明は、全く別の場所にあります。
KENNEL&SCHMENGER
ほらほら、「踵が小さく甲が薄い日本人女性のために」って書いてあるじゃないの!!
ドイツのメーカーがこんなこと書いてくれているのに、日本メーカーは何やってんの!
この案内、引きで見るとこうなっています。
KENNEL&SCHMENGER
isetanシューズのコンフォートゾーンの案内図と、各ブランドの説明なんです。
(5/30に行ったとき、手前の靴は期間限定アートイベントのため撤去されていました。また復活すると思います)

案内図があるのは、こちら。
KENNEL&SCHMENGER
このパネルがある通りは人通りが少ない上に、わかりにくい。
せめてエスカレーター前か、横に設置してあげたらよかったのに。

履いてみたくなる靴

KENNEL&SCHMENGER
わたしが試着したのは、JapanFitの木型でシルバーの革がとってもきれいなオープントウパンプス。
ハイ、この段階でフィッティング難易度とっても高い。三重苦。

・オープンパンプス
・4.5cmヒール
・オープントウ

ただでさえヒールのオープンパンプスはフィッティングが難しいのに加えて、オープントウだもんな…
でも履いてみたかったのだ、だって美しいから。

店員さんはわたしの素足を見て
「トラブルがなく、綺麗ですね!」
ありがとうございます!
わかりにくいチャームポイントです…
かかとのみのモデルにいかがですか…

そして、このパンプスを出したとき靴べらではなくて、かかと部分をぷくっと膨らましてスタンバイされたんです。
枝豆を出すように、ぷくっと。
わたしは靴べらを使いましたが、こんな試着、初めて。
かかとを踏み込んじゃった方がいたのかしら。

試着してみて、踵はたしかに細めで抜けにくいです。
わたしが履くと左は抜けなくても右は抜ける、いつものアレ。
6.5cmヒールなら、つま先立ち状態になるので抜けないだろうなと思いました。
ただ、オープンパンプスの宿命で、わたしの開帳ウィズにはぎちぎちに感じられるのです。
以前も書いていますが、わたしの足入れの好みは

「足囲がぎちぎちしないこと」
http://nuinui358.dreamlog.jp/archives/40213450.html
(昨年そごうさんに行ったときの日記)

同じシルバーレザーのタイプでドライビングシューズも出してもらったのですが、ウィズがギチギチでした。しょぼーん。
KENNEL&SCHMENGER
そしてもうこれは間違いなくハマるだろうなとわかっていたのが、このスニーカー。
流行りのカモフラパターン、とっても上品でめちゃくちゃ好みです。
春夏に履いている白いパンツとマッチしまくってて、わたしのための一足かと。
これ、ケンネルのショップの中でもルクアイーレのみの取り扱いで、サイズごとに一足しかない早い者勝ちです。
39,000円(税抜)もしていますけどねー!
KENNEL&SCHMENGER
カタログで履いているページがありました。
拡大。
KENNEL&SCHMENGER
 KENNEL&SCHMENGER
サイドの画像。これはドイツ本国サイトから。
ケンネルはこういった上品なスニーカーも結構あるのに、日本に入ってくるスニーカーはぐっと種類が少ないのが残念。

あれこれ質問したわたしに、店員さんはとても丁寧な接客をして下さいました。ありがとうございました。
このスニーカー、買いたかったわー!!

日本メーカーの計測はなんのため

ケンネル&シュメンガーは1918年に創立したドイツのブランドです。
サイトには日本人女性200人以上の計測から、JapanFitの木型を開発したとあります。
たった200人(以上300人未満??)!? ってびっくりしませんか。

アシックスに限らず日本のメーカー各社も各地で計測実施しています。
が、計測を元に開発されるのは幅広ばっかし。
おばさん靴ばっかし。
時々無印良品や百貨店のPBでウィズ細めのものが出ますが、靴メーカーじゃないじゃん。
なんのための計測なんですかと、問いたい。

そして、開発や企画・デザインに関わっている人たちは、その靴を自分の大切な人に履いてほしいですか。
売り場にいる人は、売っている靴を、大切な人に履いてほしいですか。
「誰か」のことを全くイメージできない靴ばかりだから、日本の売り場は死んでいるんですよ。