“ポップアップショップ”ではなく、あえて“期間限定ショップ”と表記しています。

「KiBERA(キビラ)は誰もが気軽に買えるレディースオーダーシューズを世界で初めて作りました。
KiBERA(キビラ)の足にピッタリのオーダーシューズが素足と同様な動きを可能にすることでお客様の姿勢と歩行効率を良くし、お客様を輝かせ健康にします。
今後もKiBERA(キビラ)はKiRA KiRA BEAUTYに生きる靴を通じて、すべての女性の毎日を、その人らしく輝かせることができる世界唯一のレディースシューズブランドとしてオーダーシューズの世界を広げていきます。
お店ではシュージュエリスト(靴の専門知識をもった社員)がお客様一人ひとりに、きちんとしたおもてなしと細やかな心づかいで満足を生み出していきます。」

https://www.kibera.jp/
キベラではなくキビラです

キビラ登場を掲示板で知り、3D計測のオーダーシステムだというのでさっそくサイトに行ったのですが、がっがりして即記憶から消したため、その後の躍進を去年まで全く気がつきませんでした。
関東一円でしか展開していないし無関係かと思っていたのですが、2014年の段階で『ああ、これは関西に来るのは時間の問題だな』と。
そしたら、3/20～7/31までの期間限定で大阪エキマルシェに出店すると3/16にプレスリリース、関西進出を知ったのはオープン前日20日のこと。
ちょうど3/21に梅田に出るから立ち寄ってみることにしたのです。

その前にわたしがキビラWEBサイトに行ってがっかりしたことなど、まとめます。
「9900円から作れる日本製のオーダーシューズ」
というセンセーショナルな惹句でキラ星のごとく登場したキビラ。

社長はユニクロで「ユニクロシューズ」立ち上げを担当をしていた方です。
詳しくは日経トレンディに。

・9900円で国産靴をオーダーメイドできる!? 「キビラ」急拡大のナゾ
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140922/1060406/

見出しにもありますが、「オーダーメイド」「オーダーシューズ」という惹句がミスリードを誘っているのが、ずっと気になっていました。
一般的にオーダーメイドの靴というのは、足型をとって木型から作る、その人のためだけの靴のことだと思います。

しかしキビラは3D計測した結果を基に、足長は21.5cm～26.0cm、ウィズはSMLから選ぶ、パターンオーダーです。 セミオーダーともいう。

【現在のメニュー】足長21.5cm～26.0cm(10サイズ)×足幅S・M・L(3サイズ)×デザイン数18種類×21色素材

確かに革の種類やヒールの高さを選べるのでその中から「オーダー〈注文〉」する靴だといえばそうですが、実際に、フルオーダーだと思っていたら、これパターンオーダーじゃんという声がわんさとヒットする。
一人二人じゃありません、複数ユーザーが誤解する表記は、ミスリードです。
広告手法としてはいいかもしれませんが、企業体質としてはどうなんだろう。

オーダーシューズのオンラインサイトです。
https://www.kibera.jp/ordershoes/

素材　合成皮革　
イタリーレザーもありますが、エナメル。
なぜか一点だけ人工皮革。そして素材が明記されていない靴も。
合皮はともかく人工皮革の靴は珍しい。

というかですね、パターンオーダーで合成皮革、安いはずだわ。
エナメルも納得です。
エナメルはなめした革に樹脂で加工したもの。つまり、革の質が少々悪くても、加工したらわかりません。
イタリーレザーと書いていますが、革質は如何ほどか。
革の価格は高騰しているんですよ。

エナメルは熱や乾燥に弱く、履きシワの部分が破れたりひび割れます。
そしていちばんの特徴は、固いこと。
ふつうの革に比べて伸びず、足になかなか馴染まないから本来はハードルの高い素材。
ざっくり表現するなら、プラスチックの薄いシートを足に巻くようなイメージです。
こういった革の特徴をパターンオーダー時にシュージュエリストが説明しているのかというと、どうもしていないっぽいのです。

・【OL事情】【KIBERAレビュー】痛いヒールは無理！低いヒールも無理！絶対安心な痛くないパンプスを見つけるまで３
http://www.a-z-child.com/archives/1168

仰るとおり、素材です。
シュージュエリストから、素材の違いで着用感が変わることやそもそもいずれの素材が足に適しているのかといった説明などなかったのかと見受けました。
あとこちらの方の画像、着用一ヶ月でエナメルはげています。
ベージュだからわかりにくいですが、濃色だとやばい。

後半につづきます