べら、うまく使えますか?
というか、靴を履くときに靴べらを使っている方が少ないかも。
わたしは、服の試着室に靴べらがあるかどうか必ずチェックするのですが、肝心の靴べら使いが下手です。
でも、下手だと思っていなかったんです。

「気がついたら足が入っている」 


大木さんと初めてお会いしたとき、とても鮮烈な体験をしました。
2012年、大阪中央図書館でのイベント時です。
日記はこちら
http://nuinui358.dreamlog.jp/archives/33625054.html

足のサイズを測ってもらったあと、自分の靴を履かせてもらったのですが、そのときの靴べらの使い方が魔法のようでした。

「気がついたら足が入っている」

のです。
えっいま何やったんですか!?
もっかいやって下さい! とあまりの気持ちよさにアンコールしたくなります。

店員さんに跪かれて靴を履かせてもらうことに抵抗を感じる人がいるそうですが、わたしは好んで履かせてもらいます。

抵抗の理由として他人に靴を履かせてもらうのがこどもを連想するみたい。
この発想はたぶん男性だと思います。
他には、履かせてもらうのが申し訳ないとか、足のにおいが気になるとか。

わたしは逆に履かせてもらえず、靴べらをハイご自由にと渡されると、
『え、ここABCマートじゃないですよね』
と心中でツッコミ入れたくなります。
安い靴→セルフ って感じがする。
セルフにはコスト削減の意味があるから連想しちゃいます。
あと、ご自分が販売している靴に対して、愛がないんかなって。

靴べらの意味


靴を履くとき靴べらを使わないと、傷むのがはやいです。
普通に購入した靴を靴べら使用で履いたものと、履かなかったものでは履き口の劣化が明らかに違う。
かかとは靴の命です。
ちょっとのことですが、足を入れるときの加重が履き口にかかる影響ってある。
販売する靴のことを考えるのなら、高額であればあるほど、靴べらを使って履いて欲しいのが本音だと思います。
でも、靴べら渡してもいりませんってお断りされることが多いんでしょうね。だから、履かせることもしないのかな。

ほんとは人に履かせてもらうのは、とても気持ちがいいんですよ。
自分で履くよりもストレスなく足が入って、こんなに違うものなのかと驚いたのが、大木さんの靴べら使いだったんです。
ライブラリー靴べら01
黒はプラスチックの一般的な靴べら。
右が大木さんご愛用の、30年前に大手メーカー様からの頂き物の靴べら。
(入手について「ご購入」から訂正しました)
靴べらというより、スプーンとかレンゲの形状に近いです。
すでに廃盤。

大木さんはこの靴べらを内ポケットからすっと差し出し、スプーンでかかとをすくい、流し入れるように足入れされるのです。 (と、わたしには感じる)
ゆで卵がつるっとすべり入るように、靴の踵にぴたっと収まっている。
たまご  レンゲ
つるっと

わたしが自分で靴べらを使っても、こんな風に入りません!!
【靴べら使ってる感】ありあり。
かかと+靴べら+靴
サンドイッチ状態なんです。
きっちりサイズの靴を履いているので、当然挟まった靴べらが抜けない!!
ていうか、靴べらの厚みのせいで踵が広がっちゃうよ!!
焦ります。
(私信:同体験のメッセージ、ありがとうございます!  (´・ω・`)人(´・ω・`)ナカーマ
だからこそ、靴を傷めたくないから、試着時は店員さんに足入れして欲しいんですよ…

靴の試着から伝わること


大木さんが繰ると靴べら感が全くなく、気がついたら入っている。
いつ靴べらが離脱したのかわかりません。
極上の試着体験です。
すごく、大事にされている感じがする。
なんでも買いたくなる(笑)

ライブラリー靴べら02
(手は大木さんでもわたしでもありません)

こんな風に握り、反対の手で靴のベロ部分をつまむようにし、足に対して角度をつける。
この角度がないとするっと足入れできない。
足入れするときの靴べらへの加重で
『あ、こっちの足はきついな』
というのがわかるそうです。

跪かれての試着に抵抗のある方は、これまでよい試着体験をされていないのかも知れません。
一度この体験をすると、試着という行程に店員さんのホスピタリティを全部推し量ることができるのです。
わたしは、この体験で自分の靴べら使いが下手なんだと判明しました…

既製靴は購入して終わりではありません。
自分の足に合わせるようカスタマイズする必要があり、こういった試着体験ができたらその方を信頼してその後のケアや、リピートに繋がる。
服の試着と違って、靴の試着は顧客任せにしない方がいいと思います。

靴べらレッスン…


自分で履くとき、靴は床に平置きです。
大木さんは靴を持ち上げているので、自分で履くときは真似ができません。
自分で踵を流し入れるような靴べら使いができるようになりたいです。

靴べらをかかとのどこに当てるのか、丁寧に解説してくれているサイトはあります。
・あまり意識することがないけれど、結構大切な靴べらの正しい使い方。
http://lifestyleimage.office-kabu.jp/?p=2329

が、靴ひもと同じく、再現できるかどうかは別なのだ…
わたしもこんな風にやっているけど、足と一緒に靴べらも履き込んじゃうのだ…
靴べらを抜くタイミングがうまく測れず(これはかかと踏んじゃいそうで抜くのが怖いから)、ずっと添えてしまうのです。
靴ひもはマスターしつつあるので、次は靴べら使いだ!

【次回予告】
大阪駅のエキマルシェにKiBERA(キビラ)が期間限定出店しています。
行ってきたのでその感想の前に、キビラについてまとめました。