ンタル利用が急激に減り、あれほど隆盛を誇ったTSUTAYAがレンタル以外の新業態を代官山ではじめ、それなりに成功したのを経て梅田に進出。

代官山 蔦屋書店
http://tsite.jp/daikanyama/store-service/tsutaya.html

ここは、単に通りすがりの書店ではなく、休みの日にわざわざ出かける人が集まる場所となっています。
「人生を深く愉しむ文化と生活を
もっと楽しむアイテムがつまっています。」
とあるとおり、巨大書店の品揃えではなく、文化ジャンルに特化しています。
品揃えならジュンク堂梅田の方が断然ある。

この梅田蔦谷書店がどういう業態なのかは、採用情報を見ればわかります。
http://umeda.tsite.jp/saiyou/index.html
「ライフスタイルを提案する書店」なので、書籍、デジタル機器、文具雑貨、そして施設管理運営。
いちばんキモは、施設管理運営の人材がどれだけ集まるか。
組織や建物は、しょせん人で決まります。
品数で勝負しないなら、なおさら。

こういった文化や生活スタイルの提案する土壌として、大阪は非常に弱いんですよ。
博物館美術館といった文化施設の少なさ、文化イベントも少なく、体育イベントも言わずもがな。
そういう環境で育った人間の感性がどれほどのものなのか、たかがしれます。
「こんな素敵なアイテムがあるよ!」と並べられて、それに反応できる人間が少ないと言いたいわけです。
財布も固いしね。

わたしは梅田蔦谷書店を知ったのは先日の報道においてですが、全くスルーしたのは、この点からです。
喫茶(というてもスタバ)ができる、上品なヴィレバンになるんじゃないの? って。
あとわたしは他人がスタバで飲食しながら読んだ本を買うのは絶対イヤなので、こういう店では買わない。
関西進出に向け、当然こういったことは分析済みのはず。
ペシミスト全開の冷ややかなわたしの危惧を打ち破るお店になるのか、見物です。


つづきは、なぜ関西圏は文化面が弱いのかについて。こちらに