わたしがパソコンを購入したのが99年1月、丸16年のネット歴になります。
ニフティ通信もしていなかったぴよっぴよですが、同年代の女性の中ではネット歴長い方だと思います。
今回振り返っていたとき、パソコンのスペックもですが、なによりパソコンとインターネットによって、これまでの常識や価値観の変化が恐ろしく加速したことを、しみじみ実感していました。
靴のWSで価値観の話をします。
価値観は時代によって様変わりし、歴史の勉強をしているとそれは顕著ですが、していなくたって、
「子供の頃は隠れて愛好していたものが、大人になったらなぜかステータスになっていた」
という経験は誰でもあるでしょう。
99~2004年くらいかな、まだブロードバンドが高額でやっとADSLが一般家庭に普及してきた時代までが、個人のテキストサイトのピークだった。
テキストだけでいかにおもしろさを伝えるのか。
WEBサイトが一般的な様式だったので、コメント欄はなく、交流の場としてBBSがあったぐらいでした。
拍手メッセージなんてのもあったけれど、大手ならともかく個人のWEBなんてそんなに読者のリアクションがなかった。
「隠しページ」という、表に出しにくいコンテンツをソースの中に紛れ込ませたり
<!--コメント--> ←こういうの、
背景色と同じリンクにしたり、いずれもソースを見ればてきめんにわかるのですが、なんかおもしろかったんですよね。
いまでもWEBサイトのソースを見ることに抵抗がないのは、とっかかりがこの“おもしろさ”だったからだと思います。
2000年ぐらいからは、WEBサイトの作成がすごくお金になりました。
個人事業主でWEBサイトを作るにはまだ高値だったけれど、HPビルダーやレンタルサーバの価格がどんどん下がり、
起業=WEBサイト
が鉄板に。
でもまだサービスメニューと連絡先があればよしという形式で、広報ツールの一環というポジションでした。
2005年ぐらいからブログユーザーが増え個人事業主は最初楽天(またはYahoo!)のブログサービスを使っていたのが、mixiをビジネスツールに、 そしてアメブロへと移行。
WEBサイトは更新されないまま、「集客にはまずブログの更新」というコンサルが増えてきます。
2000年代に作られた個人事業主のWEBサイトには特徴があるので、すぐわかります。
リニューアルしたいだろうなというのがなんとなく見えるのですが、ちょうど永江さんがネタにされたので、リンクを。
・サイトリニューアルしようと思う場合の最大のポイントについて
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=17089
現在はWEBサイトの一コンテンツであったブログがすごく影響力を持ち、2014年Googleのトップページから【ブログ検索】が消えてしまい不便で Googleバカめ!! と憤ったのですが、あれを
と推測している方がいて、そんな見方もでき
るのかと、頭を冷やしました。
■参考:Google「ブログ検索」が消滅。遂にサービス終了か。
いまはソーシャル(FBやツイッター、LINE)も必要ツールの一つになっていますが、これらはあくまで拡散ツールでしかなく、良さを伝えるものじゃありません。
大勢が読んでいるから、シェアしているからといってその記事がよい内容だとは限らないからです。
ただ、シェアされているだけ。
流れていくもの。
この辺をちゃんと意識して使い分けないと、ツールに振り回され、新しいサービスが出るたびにあわわとなる。
でもこれまでの歴史をちょっと振り返っても、そのツールが果たして5年後でも一般的かというと、怪しい。
最初、フリーメール(Yahoo!やhotmail)は信用性がないと、ECや会員制サイトの登録時に不可でした。
これは固定電話と携帯電話でも同様です。
それがいまや、携帯電話、フリーメールを会員(ID)登録時に使うのはOK。
むしろ不可だと手も足も出ないという人の方が多い。
Gmailが市民権を得たのが大きく、価値観が短期間で変わった顕著な例だと思います。
多くの人が使うと価値観が変わる。
わたしのプライベートの名刺にはPCメルアドを入れています。
昨年「この変なアドレス、なに?」といわれたんです。
わたしよりも年上の女性に。
「このアドレスに送ってもいいの?」って。
Gmailでもなければ携帯のキャリアメールでもないプロバイダーアカウントを、もう見慣れていないんですね。
いちばん信用性高かったはずなのに。
メールやネットのとっかかりが携帯のキャリアメールで、スマホからネットにつなぐことが多い人は、わたしのようにパソコンでネットをする人とは全く別人種なのだと、よくわかりました。
重ねていうならネット歴の浅いユーザーは、自分が便利なツールでのコミュニケーションを、ある種の傲慢さで突きつけてきます。
メールの方が履歴がわかりやすいし書きやすいので、じゃあ詳しくはメールするねというと、
「迷惑メールが多いから(携帯)メール見ない。なんでLINEしないの」
とさらっという。
えっ、じゃあいただいた名刺のメルアドは、なんのために記載しているの…
迷惑メールが多いのは自分でフィルタ設定や振り分けをしないからで、わたしから見るとそれは怠慢に感じられるけど、ツールを使いこなすという概念がそもそもない人は、「迷惑メールが来ない」ツールに定着するんだな。
そして、もっとも大きな学びは、既存の価値観にこだわることのばかばかしさ。
こんなに変動するんだから、他者の価値観ではなく自分の価値観で楽しむ方が、よほど自分のことを大事にしている。
人は生まれたときから残り時間が限られているので、どこにこだわってどこを流すのか自分でコントロールしないと、まさにそれは時間の浪費、人生の浪費となる。
そんなことをパソコン購入履歴(16年前から)を振り返り、考えていました。
続きは古いパソコンの処分
ニフティ通信もしていなかったぴよっぴよですが、同年代の女性の中ではネット歴長い方だと思います。
今回振り返っていたとき、パソコンのスペックもですが、なによりパソコンとインターネットによって、これまでの常識や価値観の変化が恐ろしく加速したことを、しみじみ実感していました。
靴のWSで価値観の話をします。
価値観は時代によって様変わりし、歴史の勉強をしているとそれは顕著ですが、していなくたって、
「子供の頃は隠れて愛好していたものが、大人になったらなぜかステータスになっていた」
という経験は誰でもあるでしょう。
99~2004年くらいかな、まだブロードバンドが高額でやっとADSLが一般家庭に普及してきた時代までが、個人のテキストサイトのピークだった。
テキストだけでいかにおもしろさを伝えるのか。
WEBサイトが一般的な様式だったので、コメント欄はなく、交流の場としてBBSがあったぐらいでした。
拍手メッセージなんてのもあったけれど、大手ならともかく個人のWEBなんてそんなに読者のリアクションがなかった。
「隠しページ」という、表に出しにくいコンテンツをソースの中に紛れ込ませたり
<!--コメント--> ←こういうの、
背景色と同じリンクにしたり、いずれもソースを見ればてきめんにわかるのですが、なんかおもしろかったんですよね。
いまでもWEBサイトのソースを見ることに抵抗がないのは、とっかかりがこの“おもしろさ”だったからだと思います。
2000年ぐらいからは、WEBサイトの作成がすごくお金になりました。
個人事業主でWEBサイトを作るにはまだ高値だったけれど、HPビルダーやレンタルサーバの価格がどんどん下がり、
起業=WEBサイト
が鉄板に。
でもまだサービスメニューと連絡先があればよしという形式で、広報ツールの一環というポジションでした。
2005年ぐらいからブログユーザーが増え個人事業主は最初楽天(またはYahoo!)のブログサービスを使っていたのが、mixiをビジネスツールに、 そしてアメブロへと移行。
WEBサイトは更新されないまま、「集客にはまずブログの更新」というコンサルが増えてきます。
2000年代に作られた個人事業主のWEBサイトには特徴があるので、すぐわかります。
リニューアルしたいだろうなというのがなんとなく見えるのですが、ちょうど永江さんがネタにされたので、リンクを。
・サイトリニューアルしようと思う場合の最大のポイントについて
http://
「目的を明確にしないとリニューアルの意味が無い。
部屋の模様替えとは違うわけです。
事業計画書書くつもりでトライしてください。」
現在はWEBサイトの一コンテンツであったブログがすごく影響力を持ち、2014年Googleのトップページから【ブログ検索】が消えてしまい不便で Googleバカめ!! と憤ったのですが、あれを
「ブログと一般サイトの垣根が無くなっているのが原因か。」
■参考:Google「ブログ検索」が消滅。遂にサービス終了か。
いまはソーシャル(FBやツイッター、LINE)も必要ツールの一つになっていますが、これらはあくまで拡散ツールでしかなく、良さを伝えるものじゃありません。
大勢が読んでいるから、シェアしているからといってその記事がよい内容だとは限らないからです。
ただ、シェアされているだけ。
流れていくもの。
この辺をちゃんと意識して使い分けないと、ツールに振り回され、新しいサービスが出るたびにあわわとなる。
でもこれまでの歴史をちょっと振り返っても、そのツールが果たして5年後でも一般的かというと、怪しい。
最初、フリーメール(Yahoo!やhotmail)は信用性がないと、ECや会員制サイトの登録時に不可でした。
これは固定電話と携帯電話でも同様です。
それがいまや、携帯電話、フリーメールを会員(ID)登録時に使うのはOK。
むしろ不可だと手も足も出ないという人の方が多い。
Gmailが市民権を得たのが大きく、価値観が短期間で変わった顕著な例だと思います。
多くの人が使うと価値観が変わる。
わたしのプライベートの名刺にはPCメルアドを入れています。
昨年「この変なアドレス、なに?」といわれたんです。
わたしよりも年上の女性に。
「このアドレスに送ってもいいの?」って。
Gmailでもなければ携帯のキャリアメールでもないプロバイダーアカウントを、もう見慣れていないんですね。
いちばん信用性高かったはずなのに。
メールやネットのとっかかりが携帯のキャリアメールで、スマホからネットにつなぐことが多い人は、わたしのようにパソコンでネットをする人とは全く別人種なのだと、よくわかりました。
重ねていうならネット歴の浅いユーザーは、自分が便利なツールでのコミュニケーションを、ある種の傲慢さで突きつけてきます。
メールの方が履歴がわかりやすいし書きやすいので、じゃあ詳しくはメールするねというと、
「迷惑メールが多いから(携帯)メール見ない。なんでLINEしないの」
とさらっという。
えっ、じゃあいただいた名刺のメルアドは、なんのために記載しているの…
迷惑メールが多いのは自分でフィルタ設定や振り分けをしないからで、わたしから見るとそれは怠慢に感じられるけど、ツールを使いこなすという概念がそもそもない人は、「迷惑メールが来ない」ツールに定着するんだな。
そして、もっとも大きな学びは、既存の価値観にこだわることのばかばかしさ。
こんなに変動するんだから、他者の価値観ではなく自分の価値観で楽しむ方が、よほど自分のことを大事にしている。
人は生まれたときから残り時間が限られているので、どこにこだわってどこを流すのか自分でコントロールしないと、まさにそれは時間の浪費、人生の浪費となる。
そんなことをパソコン購入履歴(16年前から)を振り返り、考えていました。
続きは古いパソコンの処分