ちょうど16年前の1月、初めて自分用のパソコンを買いました。
きりがいい周年でもないですが、もうこんな風に過去のパソコンを振り返る機会もなくなりそうだから、いまの4台目の設定に至るまでまとめます。

一台目1999年1月 シャープ液晶デスクトップ MN-825-H26

シャープ液晶デスクトップ MN-825-H26
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980731/sharp.htm
すごいですね、古いPCwatchのページがヒットしました。
画像はそちらのものです。

わたしのパソコン歴はそんなに長くありません。
初めてパソコンに触ったのは工芸高校の情報処理の授業で、ベーシック(Wiki)というプログラムです。
Wikiの例文にある
10 REM 5つ数える
20 FOR I = 1 TO 5
30 PRINT I
40 NEXT
RUN
これ懐かしー! 当時は英語の授業にしか思えなかったですね。
なんでデザイン科でこれをやっていたのかというと、マウスもなしにプログラムだけで
「切手シートのデザイン」
をやったんです。パターンの繰り返しで。
いまのデザイン科はプログラムなんて勉強しているのかな。

やりたかったこと

1、とにかくインターネット

さすがに音響カプラやニフティサーブ、パソコン通信は知識としてしか触れていません。
この頃はインターネット=テレホーダイ でしたが、うちは3分10円が5分10円になるふつうの家庭用プランで接続していて、接続ツールとにらめっこしながら「55秒」カウント時に切断する、けちけちネット。
それでもとにかくインターネットがしたかったので、嬉しかったですねー

このパソコンの発売時期は1998年8月、定価420,000円です。
42万円。
詳しいスペックはシャープのサイトにまだ残っていますが、抜粋して。
http://support.sharp.co.jp/mebius/myspec/spec_search.asp

CPU: Pentium II 266MHz
メモリ:64MB(最大128MB)
HDD:3.2GB
液晶:13.3インチ
液晶解像度:800×600ドット
ビデオチップ:Trident Cyber9397(2MB)
ネットワーク :56kbpsモデム(K56flex)
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これを99年の1月に25万950円で購入しています。
店頭展示品で価格が下がっていたとはいえ、このお値段。
ディスプレイがドット欠けしていたのですが、無償で交換してもらえました、ありがとうシャープ。
ディスプレイ一体型でコンパクト。ハンドルで持ち運びできて便利。

OSはWindows98ですが、のちにSEにしています。
余計なソフトがほとんど入っていない、よいマシンでした。
Word 98/Excel 97が付属でついていたけど、使うことなかったです。

拡張スロットが一つ空いていたので、SCSI(スカジー)増設してMOドライブをつないでいました。
大容量データを安価なメディア(CD・DVD)で焼けなかった時代、MOでやりとりしていたのですが、スカジーもMOも、20代には通じないでしょうね。
メモリも増設して128MBにしています。
この頃からちまちまカスタマイズするのが好きだった。のこぎりよりもドライバー。

HDD:3.2GBにビビりますね。
DVD1枚よりも少ない容量なのに、全然事足りていました。
大きなデータのやりとりもしなかったし、WEBサイトもダイヤルアップ対応でごくごく軽く表示されるよう工夫されていたから、画像なんて少なかった。

年に一度リカバリしていたけれど、故障もないまま安定して使えていて、わたしが二台目を買ったとき父に譲り、無線LAN対応に改造して、処分した2007年まで現役でした。

ブラウザはNetscape Navigator(ネットスケープ ナビゲーター)、
メールはPostPet(ポストペット)、ハムスター使い。
このときからすでにメールは長文で、キーボード操作楽しかったです。
やりとりする相手も少なかったし、HTMLメールもなく、動作は軽快。

当時、ブラウザのヴァージョンを上げるには、パソコン誌の付録CD-ROMからでした。
フリーツールも同様で、ダイヤルアップ回線だと雑誌なくては手も足も出ない感じでしたね。
それぐらいインターネットって敷居の高いものだったんです。
個人サイトの多くはカウンター、日記、BBSが標準。
たった16年前まではネットってごく一部の限られた人のもので、だからこそ暗黙の了解じみた「運用ルール」のなかですごく居心地よかったです。

最終的にやっていたこと

インターネット万歳。
スキャナを接続し、FAX送信とかしていました。受信はめんどくさくて…
ダイヤルアップでもヤフオク(落札のみ)やってた。
ペインター(Corelレジスタードトレードマーク Painter)とタブレットで絵を描いたり、 あとPCゲームもちょっとやるようになったけれど、カーソルで操作するのが苦痛ですぐにやらなくなりました。

このあたりから、パソコンのディスプレイはあのごろっとでっかいブラウン管みたいなCRTより液晶(TFT)に移行しつつありました。
液晶パネルが安価になったのと、省スペースで。
でも、本体と液晶が一体になったこのタイプは一旦市場から姿を消します。
ふたたび市場に出てきたときは、液晶パネル分離型の“なんちゃって一体型”でした。

CRTディスプレイは電磁波が問題視されていて、電磁波カットパネルがたくさん売られていましたが、実際には本体裏側からの方が電磁波が強力だと知って、なんじゃそりゃー。
なお、デスクトップ(TFTディスプレイ)PCより、ノーパソの方が電磁波は強いです。


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