編はこちらです。
※1/11 スニーカーの製法を追記しました

●靴の製法、中敷きの下劇場


後半は大木さんによる靴の製法のお話。
1227-02
うおー細かい!
名前は知っていても、靴の製法の違いは外からはなかなか判別できません。
紳士靴はブランドによって「○○製法に特化している」というのがわかりやすいのですが、レディースはほとんど明記していないです。

この日、コンフォートボロネーゼ(ボロネーゼ製法)を履いていくつもりが、Joyaを履いていっちゃいました。 (Joyaの購入と使用感レポはこちらに
でも参加者の中に靴作りをされる方がいて、中敷き抜いてごらんと。
中敷きの下
縫い目!!

左はわたしのJoya、右は母のヨネックススニーカー。
母のは雨の日用の合皮なのに、意外とちゃんとしたつくり。
へ~革靴以外でも、縫い目がわかる靴があるんだー

【※1/11追記】
このスニーカーの製法について、FaceBookページに古瀬先生がコメント下さいました!
ありがとうございます。
ストロベル製法だそうです。

カンペールが、いくつかをこの製法で作っています。

靴のつくりって外からはわからないですが、でも、「なんか履きやすい靴」の共通点が製法ならば、買い換えの際にすごく助かりますよね。
店員さんに聞いてもわからないのなら、もっと売り場で明記したらいいのに。

レディースの百貨店ブランドだと、モードカオリはボロネーゼ製法で作った靴を出しています。
http://modekaori.jp/
モードカオリ
阪神百貨店の売り場POPにも書かれていて、良心的。

あとは、ラボキゴシ(SAYA)も。
http://www.raboki.co.jp/index2.html
RABOKIGOSHI
WEBサイトの過去のプレスリリースに明記されています。

http://www.raboki.co.jp/press/bnumber/pr20121210.html
「外見はアウト・ストームに見えるパンプスは、
実はイン・ストーム。
そして作りは、ボロネーゼ。
つまりストーム入りなのに、返りがある。
かつデザインは、爪先が少し覗くオープン・トウ、
つまりピープ・トウ。」

モード・カオリは学生時代より友人の間で「履きやすい」と耳にしていたし、ラボキゴシはわたしも一時期よく履いていて、なおかつOLになってからも履きやすいブランドだと周囲が挙げていました。
いつまでもこういう靴作りを続けてほしいし、もっとレディースの靴でも製法を打ち出してほしいです。

●いい靴だと製法が気になる


GOHAN
こちら、銀座にある「GOHAN」というマニッシュなレディース靴を作っているお店です。
こういうマニッシュな靴だと、ほんと製法が気になる!
ブログの過去記事にいまはもう取り扱いのないマウンテンブーツを、グッドイヤー製法で作ったとありました。

なにより、こちらはかかとの調整もしてくれる!
・踵の悩み
http://blog.gohanshoes.shop-pro.jp/?eid=855931
「そろそろ木型を見直す時がきている。
そのように思うのである。
いずれ、幅が細くて、甲が薄くて、踵が細い、
いわゆる“新しい足”が市民権を得る日も
そう遠くないに違いない。」
わたしが生きているあいだに、叶ってー!
以前大丸梅田に出店していたという情報があり、また大阪に来てくれないかなあ。

●写真がなくてすみません、トウシューズをさわらせてもらいました


この日は靴の製法がテーマで、紬美さん
「トウシューズくらいしかネタがない」
いえいえ、それ是非見せて下さい!!
さらに、わたしが見たことのない「ささ型」の足袋も持参してくれたのです。

トウシューズって…すごい履き物ですね。
歩くためではなく、つま先立ちするためだけの履き物でした。
でもそれって、ハイヒールも同じことがいえる。

トウシューズは左右区別がなく自分の足に合わせてせっせと工夫するけど、ハイヒールはそうじゃない。
足に合わせる手間と時間を惜しむと、足を壊すのはどんな履き物も同じなんだな。

そして自分でもなんで? と笑えるのですが、この日紬美さんとお話しするまで男性もトウシューズ履いていると思っていました。
やってること全然違うじゃんか!
舞台も何度か見ているのにねえ…思い込みです。

大木さん含め皆さんトウシューズもささ型の足袋も見たことがないから、あれこれ質問大会でした。
すごく楽しかったです。
このような機会を下さり、大木さんありがとうございました。
皆さんとお話しできて、大満足で年の瀬最後の靴ネタを締めくくりました。