もそもこの作品がBSで放映され、その直後に「ロード・オブ・ザ・リング」3部作一挙放送でした。
(指輪の思い出はこちらに
作品の順番でいうとこれが正しく、「ホビット」シリーズは指輪本編の前日譚にあたります。
わたしが読んだ原作の順番は「指輪物語」「追補編」「ホビットの冒険」なので、映画化と同じ順番になります。

原作「ホビットの冒険」自体は「指輪」よりも短いのに、映画ボリュームがめっちゃあるのは「追補編」からいろいろ肉付けしているからでした。
「ホビット 思いがけない冒険」のなかで映画「ロード~」にあった伏線などがほとんど回収されていて、さすが一作目だけあり映画ファンに対するサービスがとてもおいしかったです。

ワトソン君じゃないですか!

再生してびっくりしたんですが、若き日のビルボはワトソン君なんですね。
マーティン・フリーマン。
BBCドラマ『SHERLOCK (シャーロック)』のワトソン役、吹き替えも同じ森川智之なので、ワトソン君の姿がちらついてしょうがなかったです。

指輪の旅の仲間は
灰色の魔法使いガンダルフ
ホビット4人
アラゴルン
闇の森のエルフの王子レゴラス
ドワーフのギムリ
ゴンドールの執政の息子ボロミア

魔法使い×1
剣士×2
弓使い×1
斧使い×1
ホビット×4
パーティーメンバーのバランスが、武闘派だらけ。
ガンダルフは魔法よりも杖でばしばし殴りまくっているので、武闘派です。

ホビットの冒険はというと、
灰色の魔法使いガンダルフ
ビルボ
ドワーフ13人
さらなる武闘派。

ビルボは隠密というか忍びというか曖昧ですが、剣とって戦っています。
指輪物語はRPGの元になったと言われているけれど回復役が一切いないし、魔法攻撃は滅多にありません。
そして清々しいまでに女性がいない。いても、やっぱり戦う女性です。

画面が黒い

ドワーフ13人というボリュームは、たとえ身長が小さくても画面が黒い!!
でも冒頭のドワーフ王国(はなれ山)エレボールの空間表現すごかったです。
こういうのって映像化の妙味。
原作ではドワーフ13人の区別がないけれど、映画ではちゃんと個性がそれぞれあって、トーリンかっこいいじゃないですか。
あと、キーリも。
わたしはベタ髪が好きなんだよ。
ホビット
左がキーリ、真ん中がドワーフの王トーリン。
右はキーリの兄フィーリ。イケメンドワーフ兄弟。

旅の仲間との関連はこの一覧がわかりやすいです。

ドワーフの見分け方はこちらを。

そんで、ドワーフの中の人がわかりやすいのはここ
写真の真ん中線をスライドすることができます。

ちっちゃいながらも頑強なドワーフたちが、ごちゃごちゃ戦っているの楽しい。
大画面で見たら目が追いついたか自信ないわあ。

死にかけのハリネズミがえらくリアルで、CGの進歩すごいですね。
原作では名前しか出てこない茶色の魔法使いラダガストが登場したのには驚きました。
そんでまた、この描写がうまい。
そんな感じする~というキャラクターで、ウサギのそりのシーンもかわいい。
動物と植物と仲がいい魔法使いは、ある意味理想かも。

ゴラムの顔芸はますます磨きがかかり、吹き替えのチョーさんの見事なこと。
ゴラムが出てくると、それまで全く興味を示さなかった父ですら
「これどうやって撮ってるんや?」
と注目しだすのです。

かといって劇場に行くかというと

現在三部作の完結編である「ホビット 決戦のゆくえ」が上映されています。
二作目にあたる「ホビット 竜に奪われた王国」を見ていないのもありますが、オジサンスキーなのに映画館まで足を運ぶ情熱がないのは、なぜなのか。
わたしの映画への情熱は、3D作品が増えたのと反比例し急速に冷めていったのです。
「ホビット 思いがけない冒険」も一回見たらもういいなとなりました。

原作は瀬田貞二翻訳のものしか読んでいません。
児童文学者の方なのですが、いまはもう失われている昭和初期の美しい日本語で訳されていて、児童書と思えない格調高さなのに、読みやすい。遠藤周作著作に通じるものを感じます。
ゴラムの"my precioussss(本来はmy precious)"を「いとしいしと」に訳したセンスの奥深さよ!!

必ず図書館蔵書にある名作です。
また原作を読みたくなったところで、終わり。