タンナー工場見学続きです。前回はこちら。
たつの市皮革フェアの最初からは、カテゴリから行けます。
工場二階に移動します。
ここにあるのはなじみ深い手触りの革。
どれだけの工程を経たのかと思います。
グランディング(磨き)。
アームの先にガラスがついていて、革の表面を磨き加工します。
つる~んとなります!
塗装。こちらは中にスプレーガン(エアブラシのでっかい版)があり、塗料を吹き付ける。
スプレーではなく、べたっと塗る方の機械。
色を変えるとき全部洗浄しないといけないから、少数ロットはすんごい大変。
クライアントさんのオーダー表。
これに沿って革を加工し、最終的に納品となります。
「こういうときはどうするのか」
「こんなケースがあった」
というならではのお話が聞けて、とてもおもしろかったです。
工場の環境は空調がないし、肉体労働部分と職人さんによる感覚部分もあって、繊細さも必要です。
そして、機械を使っているとはいえ、アナログ寄りの機械工程です。
社長さんはさらっと仰いますが、相当な労力。
革がなぜ高価なのか、今回一部の工程しか見ていませんが、ずっしり重みを感じました。
同時に、安い革はどれほどのモノなのかも、想像がつくというものです。
靴や鞄といった製品化された状態の革にわたしたちはずっと馴染んでいますが、製品化前の革に接することはなかなかありません。
今回のたつの市皮革フェアとタンナーオオヤさんの見学は、すごくよい経験でした。
オオヤさん村木さん、ほんとうにありがとうございました。
さすがに工場まではそうそう行けませんが、ぜひ、たつの市皮革フェアには足を運んでみて欲しいです。
日本の革の実力に感動すると思う。
あのイベントはもっと知られてもいいのになあ!
また来年、どうにかして足を運びたいです。
心残りは焼き栗と、生革と、バッグ!!
ピット製法については栃木レザー(株)の工場見学をされたレポートがあるので、参考に貼っておきます。
・9/18 栃木レザー工場見学会報告
卸と販売に関わられているので、わたしのあげる靴屋さんの話がさくっと通じるのです。
うーん楽しい、ぐふふ。
気になっていたお店の現状がわかり、靴屋さんとは違う横のつながりを見ました。
ショールームに行かれる際は、予約がオススメです。
・革の寿屋
http://www.v-kotobukiya.co.jp/
ところで寿屋さんは、幼少時から靴のお手入れが生活の一部なのです。
すごいですね。
わたしは革靴になじみがないから、自分の靴を磨いたのって、20代になってからです。
だから寿屋さんは靴だけはいいものを買う、と、お若いときより大国町で靴を購入されていました。
わたしは日本橋の大阪履物問屋街で年に一度のせいもん払しか知らず、「え、大国町って靴の街なの?」ですが、昔はたくさん軒を連ねていたそうです。
驚いたことに20年前に購入したこのときのヒールが現役!!
もちろんしっかりお手入れをされていて、ヒールのリペア時にお店の方に感嘆されるほどの状態の良さ。
当時で1~2万円のヒールですから、いまだといくらぐらいかなあ。
「でも、いまの1~2万の靴なんて、すぐだめになる」
「むかしは靴擦れなんて、したことなかった」
この何気なく口にされた言葉の意味は、相当重いです。
どんな靴を履けばいいという、足や靴の知識がなくても、靴擦れしない靴が普通に手に入っていたということです。
いまはもう、そんな靴は普通に売られていません。
靴の製造・流通が完全に変わり、小売りも変わったから。
寿屋さんの体験が非常に羨ましく、そして失われてしまったのがとても残念です。
以前は一度にまとめていましたが、情報量が多かったので二部に分けました。
【第一部】【かわいい靴はなぜ痛い?】
あしのサイズと靴について歩み寄る。
12/16(火)13時~、19時~、20日(土)19:15~
3回開催 いずれも内容は同じで、約2時間
【第二部】【くつと仲良くなる】
靴とのつきあい方。履きならし、履きおろしについて。
秋冬限定で「もこもこブーツの選び方」も話します。
12/23(火・祝)13時~、17時~
場所は京橋のポディアさんです。
ご案内ページをただいま作成中。→できました
たつの市皮革フェアの最初からは、カテゴリから行けます。
工場二階に移動します。
ここにあるのはなじみ深い手触りの革。
どれだけの工程を経たのかと思います。
グランディング(磨き)。
アームの先にガラスがついていて、革の表面を磨き加工します。
つる~んとなります!
塗装。こちらは中にスプレーガン(エアブラシのでっかい版)があり、塗料を吹き付ける。
スプレーではなく、べたっと塗る方の機械。
色を変えるとき全部洗浄しないといけないから、少数ロットはすんごい大変。
クライアントさんのオーダー表。
これに沿って革を加工し、最終的に納品となります。
日本の革のすばらしさ
合間合間に「こういうときはどうするのか」
「こんなケースがあった」
というならではのお話が聞けて、とてもおもしろかったです。
工場の環境は空調がないし、肉体労働部分と職人さんによる感覚部分もあって、繊細さも必要です。
そして、機械を使っているとはいえ、アナログ寄りの機械工程です。
社長さんはさらっと仰いますが、相当な労力。
革がなぜ高価なのか、今回一部の工程しか見ていませんが、ずっしり重みを感じました。
同時に、安い革はどれほどのモノなのかも、想像がつくというものです。
靴や鞄といった製品化された状態の革にわたしたちはずっと馴染んでいますが、製品化前の革に接することはなかなかありません。
今回のたつの市皮革フェアとタンナーオオヤさんの見学は、すごくよい経験でした。
オオヤさん村木さん、ほんとうにありがとうございました。
さすがに工場まではそうそう行けませんが、ぜひ、たつの市皮革フェアには足を運んでみて欲しいです。
日本の革の実力に感動すると思う。
あのイベントはもっと知られてもいいのになあ!
また来年、どうにかして足を運びたいです。
心残りは焼き栗と、生革と、バッグ!!
ピット製法については栃木レザー(株)の工場見学をされたレポートがあるので、参考に貼っておきます。
・9/18 栃木レザー工場見学会報告
そして、靴の話へ
バス車内では、寿屋さんがいろんなお話を聞かせて下さいました。卸と販売に関わられているので、わたしのあげる靴屋さんの話がさくっと通じるのです。
うーん楽しい、ぐふふ。
気になっていたお店の現状がわかり、靴屋さんとは違う横のつながりを見ました。
ショールームに行かれる際は、予約がオススメです。
・革の寿屋
http://www.v-kotobukiya.co.jp/
ところで寿屋さんは、幼少時から靴のお手入れが生活の一部なのです。
すごいですね。
わたしは革靴になじみがないから、自分の靴を磨いたのって、20代になってからです。
だから寿屋さんは靴だけはいいものを買う、と、お若いときより大国町で靴を購入されていました。
わたしは日本橋の大阪履物問屋街で年に一度のせいもん払しか知らず、「え、大国町って靴の街なの?」ですが、昔はたくさん軒を連ねていたそうです。
驚いたことに20年前に購入したこのときのヒールが現役!!
もちろんしっかりお手入れをされていて、ヒールのリペア時にお店の方に感嘆されるほどの状態の良さ。
当時で1~2万円のヒールですから、いまだといくらぐらいかなあ。
「でも、いまの1~2万の靴なんて、すぐだめになる」
「むかしは靴擦れなんて、したことなかった」
この何気なく口にされた言葉の意味は、相当重いです。
どんな靴を履けばいいという、足や靴の知識がなくても、靴擦れしない靴が普通に手に入っていたということです。
いまはもう、そんな靴は普通に売られていません。
靴の製造・流通が完全に変わり、小売りも変わったから。
寿屋さんの体験が非常に羨ましく、そして失われてしまったのがとても残念です。
ちょこっと告知
そんなわけで、12月から靴選びWSを再開します。以前は一度にまとめていましたが、情報量が多かったので二部に分けました。
【第一部】【かわいい靴はなぜ痛い?】
あしのサイズと靴について歩み寄る。
12/16(火)13時~、19時~、20日(土)19:15~
3回開催 いずれも内容は同じで、約2時間
【第二部】【くつと仲良くなる】
靴とのつきあい方。履きならし、履きおろしについて。
秋冬限定で「もこもこブーツの選び方」も話します。
12/23(火・祝)13時~、17時~
場所は京橋のポディアさんです。
ご案内ページをただいま作成中。→できました