その④からです。

ニューレザーコンテストつづき

たつの市皮革まつりニューレザー21
これも馬革です。
どうもこういう「布っぽくみえる」革に
『毛布みたいやわ、布団にのせたいわ。持って帰りたいわ』
と、するする引き寄せられるようです。
たつの市皮革まつりニューレザー22
ヒョウ柄なんですが、毛艶感がすごいリアル。
ヒョウ柄って下手すると下品になるのにとっても上品で、苦手な人はこういう良品を見ると意識が変わると思います。
たつの市皮革まつりニューレザー23
つやーんとしたのも好き。
革ってほんとにいろんな表情があり、そしておなじものは二つとない…
たつの市皮革まつりニューレザー24
周りの革と比べて、くったり感がたまりません。
たつの市皮革まつりニューレザー25
布っぽいのに、革。
にぎにぎしました。
これぞまさに毛布っぽくて、くるまって眠りたいです。

このニューレザーコンテストで初めてべろーんと一枚物の革をたくさん見たのですが、
『毛布のようにくるまってみたい』
と感じたことが自分ではいちばん驚きでしたね。

革をこんな風に見たことも触ったこともなかったからです。
テキストのお勉強ではまず感じることができない

【革の魅力】【革のパワー】

というのを、このとき初めて知りました。
すんごい楽しかったです。
解説して下さった村木さん、ほんとうにありがとうございました。

けんろう度というのも、製品化されると消費者には全く表示されません。
でも、どの国の革もこういう試験がきちんとされているのかも、わからないです。
メイドインジャパンの革の質・実力に、目を見はりました。

これらの革でできた鞄や靴など製品が、もっとわかりやすく販売されていたらいいのに。
ご当地にはもちろんありますが、大阪梅田でも見かけない気がするんです。
もったいない。
この革でできた製品が並ぶと、革の良し悪しがてきめんにわかりますよ。

即売会つづき

ホールの革を見て満足したあと、即売会のお店を引き続き練り回ります。
すると、
「あっこれ!」
まさにホールでみた革を使ったバッグが、ざくざく並んでいるんです。
えっしかもこのお値段ですか!?
直売価格の恐ろしいこと…

オーストリッチの財布やバッグもじゃんじゃんはだかんぼで売られていて、
寿屋さん
「えっこのお値段で!?」
「えっこんな出し方で!?」
と目を白黒されていました。

オーストリッチはダチョウのことです。
あの独特の毛穴(クイルマーク)が生っぽいのと、年配向けのイメージでわたしは苦手なんですが、寿屋さんが

「クイルマークの目が詰まっている方が上等」
「クイルマークは全体の40%しかない」
「希少なためバッグの両面に使われているのは、とても高額」

など、オーストリッチの見方をおしえて下さり、実際にバッグを矯めつ眇めつしてよくわかりました。
今回並んでいなかったのですが、レッグ部分も独特のもようで人気だそうです。
こちらで見ることができますが、やっぱりなんかグロい~(;△;)
http://www.jra-zenpa.or.jp/leather/ostrich.html

独特の世界観とぬかりない、Prijewe(プリジュエ)

二階に出店していた、かわいらしくて思わず足が止まるお店。
たつの市皮革まつり17
他のお店と全然様子が違うのです。

そしてこういったお店に珍しく、しろまるひめとくまもんのグッズが!!
通常ハンドメイドやオリジナルアイテムに、ご当地キャラをあしらったものってまず見かけません。
利用料がかかったり、なにより自分の世界観があるからです。
なのに、珍しい!!
http://www.prijewe.jp/
サイトで見ることができます。
たつの市皮革まつり18
オリジナルプリントが、水彩のよう。
わたしのキャラクターとは違いますが、誰かにプレゼントしたくなるアイテムばかりです。

メンズらしい面構え、Unite(ユナイト)

即売会のお店の中でちょっとテイストが違い、こちらは男性用の木型を展示されていました。


お話を聞いてみると、靴も作っているとか。
男性っぽい店構えで、もうしっかり方向性が決まっている感じです。
こちらで惹かれたのは、靴べら。
革の靴べらってなかなかいいのがなく、カラバリやしなり方といい、うっわ~欲しいとなりました。
キーカバーもかっこよくて、小物のセンスがとってもタイプです。
わたしの好みは、メンズよりなんかな。

即売会もレザーコンテストも、全部とても楽しかったです。
正直一泊して、二日間みっしり味わい尽くしたかった。
予算があれば、あれもこれも買うのに!!

百貨店の革製品売り場ではさっぱりときめくことがなかったここのところでしたが、もうここは魔窟かと思うほど底なしに目移りしてヤバかったです。
たくさんお買い物している方がいて、ああ~いいなあ~~~~

バッグや衣料、小物といったレザークラフトが大半の中、ちょこっと靴を販売されているところもありました。
靴を作っているというより、皮革製品の一部として卸販売している感じだからノーブランドの靴ばかりだと思いきや、普通に百貨店で売ってるブランドがなにげに投げ売りに混じっていて、侮れない。

良質な革をたくさん見ることができて、大満足でした。
名残惜しく会場をあとにして、次は姫路市御着に向かいます。

後半のタンナー編へ。