その③からです。

ニューレザーコンテスト2014

たつの市皮革まつりニューレザー01
ホールのステージとシートに、ずらっと並べられているレザー。
たつの市皮革まつりニューレザー資料01
入り口でパンフレットと出展企業リストをもらいます。

ニューレザーコンテストは姫路市たつの市のタンナーによる、作品コンテストです。
村木さんは以前からこのコンテストに足を運ばれているため、展示数の移り変わりや歴史、見方を詳しく説明して下さいました。
この解説がなければさっぱり意味がわからなかったので、初心者ながらもとても勉強になりましたよ。
たつの市皮革まつりニューレザー02
どーん できたての革って感じ!!!
たつの市皮革まつりニューレザー04
これら一枚一枚の革は、紙管をカットした背もたれカバーをのせて、展示しています。準備大変。
たつの市皮革まつりニューレザー07
屋内でも光量が十分足りるよう照明もきちんと設置されていて、触って質感も確認できます。
たつの市皮革まつりニューレザー03
わたしはこの白い馬革がお気に入り。
たつの市皮革まつりニューレザー09
革には一枚一枚解説がついていて、製作意図や染色摩擦けんろう度が明記されています。

この革が乾燥と湿潤に対してどれくらい耐えられるかを、1~5級までの級数で表しているのです。
村木さんの説明で、数が大きいほど耐えられると判明。
検定試験だと1級の方が上級なのに、こちらでは5級の方がよく耐える数字ということです。
たつの市皮革まつりニューレザー05

たつの市皮革まつりニューレザー06 
なにがなんだかすごすぎて、圧倒される。
たつの市皮革まつりニューレザー10
どれもこれも思わずさわりたくなる。
たつの市皮革まつりニューレザー11
ステージ上は入賞作品です。
たつの市皮革まつりニューレザー12
ツヤだけでなくぷるっとしている!
たつの市皮革まつりニューレザー13
これすごい。まるで布地のように薄くて軽く、柔らかいんです。
もう布じゃん! と思いました。
たつの市皮革まつりニューレザー14

たつの市皮革まつりニューレザー15
謎技巧。
本ヌメ革に切れ込みを入れて、切れ込みを開かせてからスムースに持って行く。
それによって切り口に焼けが生じ、輪郭に濃淡が出る。
なにをどうやってこうなったのか、なるほどわからん!
でも、プリントでは確かにこうならないです。やってみようと思ったのがすごい。
たつの市皮革まつりニューレザー16
和装小物にあいそう。
たつの市皮革まつりニューレザー17
ちょっとわかりづらいんですが、サンプルの一部に下地の緑が見えています。
たつの市皮革まつりニューレザー18
実物を見ると緑がよくわかる。
つりこむとこの緑が見えるという趣向です。
こういう“隠れた色”の皮革が大好き。
たつの市皮革まつりニューレザー19
光り方がとても繊細で上品です。ラメとは違うんですよ。
たつの市皮革まつりニューレザー20
なにがすごいって、馬革。この固そうな質感なのに、馬!

このコンテストで気に入った革の写真を見返すと、馬革が多いんです。
触ったときと、見た目がとにかく柔らかそうなものに飛びつくんですね。
だから馬革って柔らかいものだと思いきや、こんな加工もあってびっくりしました。

長くなったからここでいったん区切ります。ニューレザーコンテスト、まだ続きます。