いつものまちライブラリー@シューフィッター大木さんのお勉強会です。
バックナンバー等はタグ「シューフィッターと語ろう」から行けます。
眼精疲労とパソコン買い換え作業が間に入り、いまごろですが感想です。
大木さんのイベント概要より抜粋。
革は生き物なので、おなじものに出会えないですよね。
フルオーダー靴の二足目が、一足目より不満を感じる要因でもあります。
資料と革の見本帳。黒いのはスエード。
ところで漢字表現によって「かわ」の違い、ご存じでしょうか。
皮…動物から剥いだ状態。端的にいうと“毛”がついた皮。「スキン」または「ハイド」
革…皮を「なめす」など加工した状態。「レザー」
人間の皮膚を思い浮かべるとわかりやすいです。
人の“皮(スキン)”は、“革(レザー)”とは表記しません。
スキンケアに対して、レザーケア。
先日ネット上で読んだ小説に、
「○○が皮のジャケットを着て現れた」
「そろいの皮のパンツを穿いている」
と皮表記がじゃんじゃん出てきて、わたしは毛皮をもっさり着込んだ映像が浮かびどうにも困りました。
漢字変換で最初に出てきたんかなあ。
ATOKだと、右に「同音語用例」が出てくるのでまず間違えないです。
銀面(ぎんめん)英語:Grain グレインといえば、スコッチグレイン!
革の表面、ぴっかりしたあの部分の光沢表現。うまいこといいますね。
画像はこちらでご確認を。
http://ouchi-original.com/contents/tenui/tenui03.html
この銀面、スエードとベロアの違いに影響していました。
わたしはスエードの靴が好きなんですが、お店でスエードが好きですといっても、出てくるのがベロアなことがあるんです。
『…わたしが好きなのは、もっとシルキーなあれなんですが…』
なんでこんなことになるのかというと、店員さんも意外とこの区別がついていないんですね。
靴のタグにも【材料:牛革】とあっても、スエードやベロアの表記までないです。
で、この違い、わたしも説明できません。
シルキーなビロードっぽいのがスエード、ベロアはなんかぼそっとした艶のない感じとしか。
ベロアとヌバック
スエードは銀面があって強度がある。
ベロアは銀面がなく、その分強度がない。
見本帳を見ながら確認したら、あー!! と合点がいきました。
わたしはやわらかい革が好きなので、一年中スエード履いていたいタイプです。
秋冬はスエード、ベロアの靴が出回るので売り場で飛びつきますが、よい質のものはほんとにシルキーで、履くのがもったいないぐらいなんですよね…
なんとなくぽや~んとしか知らなかったのですが、消火セットと水を用意してから革のちっちゃなサンプルに火をつけてみました。
天然皮革、合成皮革ミックスです
合成皮革をペンチでつまみ火をつけると、くるくる~っと丸まってあれよあれよという間に燃え尽きました。
は、はや!!
それに対して天然皮革、火が広がりません。
じわ…じわ…じりりと燃えます。
なんか香ばしいにおいがする。
大木さんに消防士の方の防火衣に革が使われると聞いて、なるほどー。
わたし、革ってもっと燃える素材だと思っていました。
なんでかと自分でも不思議だったのですが、なんとなく被服のイメージが強いからかもしれないです。
それより恐ろしいのは合成皮革の燃え方です。
これ、花火なんかで知らずに火元に近寄ってしまうと、えらいことになるのでは。
石油製品だから燃えやすいのは当たり前だけれど、身につけているものが火に燃えやすいという感覚は、日常的にあまりないと思います。
・人工皮革と合成皮革(東京都クリーニング生活衛生同業組合)
http://www.tokyo929.or.jp/column/cloth/2.php
このページ(銀面のことも書かれています)の「注意点」に、熱に関することが多いのも納得です。
靴の素材については、快適性や馴染み具合という視点でしか見ていなかったので、実験込みでとてもおもしろかったです。
★おまけ
消防服で調べていたら、おもしろい取り組みを見つけました。
・消防服が!?床が!!?バッグに!! (松坂屋名古屋店)
http://blog.matsuzakaya.co.jp/nagoya/ladies/entry-4745.html
皮革製品の処分は有害ガスが出るものもあり、国によっていろいろです。
こういった特殊素材の衣服を再利用するっていい取り組みですね。
〈MODECO-モデコ-〉
http://www.modeco-brand.com/
バックナンバー等はタグ「シューフィッターと語ろう」から行けます。
眼精疲労とパソコン買い換え作業が間に入り、いまごろですが感想です。
「革の好みは人によって千差万別、しかも同じ革に私は出会ったことはない。
年齢や大きさで取引されている革、靴が難しいと言われる一つに革が上げられる。
職人は裁断に格別の神経を使い革を使いこなしている。
しかも靴は左右あり、左右の革の品質が同じであることが求められる。
そのような革にもっと関心を持ってみたい。」
大木さんのイベント概要より抜粋。
革は生き物なので、おなじものに出会えないですよね。
フルオーダー靴の二足目が、一足目より不満を感じる要因でもあります。
皮と革の違い
資料と革の見本帳。黒いのはスエード。
ところで漢字表現によって「かわ」の違い、ご存じでしょうか。
皮…動物から剥いだ状態。端的にいうと“毛”がついた皮。「スキン」または「ハイド」
革…皮を「なめす」など加工した状態。「レザー」
人間の皮膚を思い浮かべるとわかりやすいです。
人の“皮(スキン)”は、“革(レザー)”とは表記しません。
スキンケアに対して、レザーケア。
先日ネット上で読んだ小説に、
「○○が皮のジャケットを着て現れた」
「そろいの皮のパンツを穿いている」
と皮表記がじゃんじゃん出てきて、わたしは毛皮をもっさり着込んだ映像が浮かびどうにも困りました。
漢字変換で最初に出てきたんかなあ。
ATOKだと、右に「同音語用例」が出てくるのでまず間違えないです。
革の風合いを表現する言葉
資料にずらっとあるのですが、【銀面】という用語は初めて見ました。銀面(ぎんめん)英語:Grain グレインといえば、スコッチグレイン!
革の表面、ぴっかりしたあの部分の光沢表現。うまいこといいますね。
画像はこちらでご確認を。
http://
この銀面、スエードとベロアの違いに影響していました。
わたしはスエードの靴が好きなんですが、お店でスエードが好きですといっても、出てくるのがベロアなことがあるんです。
『…わたしが好きなのは、もっとシルキーなあれなんですが…』
なんでこんなことになるのかというと、店員さんも意外とこの区別がついていないんですね。
靴のタグにも【材料:牛革】とあっても、スエードやベロアの表記までないです。
で、この違い、わたしも説明できません。
シルキーなビロードっぽいのがスエード、ベロアはなんかぼそっとした艶のない感じとしか。
ベロアとヌバック
スエードは銀面があって強度がある。
ベロアは銀面がなく、その分強度がない。
見本帳を見ながら確認したら、あー!! と合点がいきました。
わたしはやわらかい革が好きなので、一年中スエード履いていたいタイプです。
秋冬はスエード、ベロアの靴が出回るので売り場で飛びつきますが、よい質のものはほんとにシルキーで、履くのがもったいないぐらいなんですよね…
革の難燃性(なんねんせい)
革の特徴に丈夫さ、難燃性があります。なんとなくぽや~んとしか知らなかったのですが、消火セットと水を用意してから革のちっちゃなサンプルに火をつけてみました。
天然皮革、合成皮革ミックスです
合成皮革をペンチでつまみ火をつけると、くるくる~っと丸まってあれよあれよという間に燃え尽きました。
は、はや!!
それに対して天然皮革、火が広がりません。
じわ…じわ…じりりと燃えます。
なんか香ばしいにおいがする。
大木さんに消防士の方の防火衣に革が使われると聞いて、なるほどー。
わたし、革ってもっと燃える素材だと思っていました。
なんでかと自分でも不思議だったのですが、なんとなく被服のイメージが強いからかもしれないです。
それより恐ろしいのは合成皮革の燃え方です。
これ、花火なんかで知らずに火元に近寄ってしまうと、えらいことになるのでは。
石油製品だから燃えやすいのは当たり前だけれど、身につけているものが火に燃えやすいという感覚は、日常的にあまりないと思います。
・人工皮革と合成皮革(東京都クリーニング生活衛生同業組合)
http://
このページ(銀面のことも書かれています)の「注意点」に、熱に関することが多いのも納得です。
靴の素材については、快適性や馴染み具合という視点でしか見ていなかったので、実験込みでとてもおもしろかったです。
★おまけ
消防服で調べていたら、おもしろい取り組みを見つけました。
・消防服が!?床が!!?バッグに!! (松坂屋名古屋店)
http://
皮革製品の処分は有害ガスが出るものもあり、国によっていろいろです。
こういった特殊素材の衣服を再利用するっていい取り組みですね。
〈MODECO-モデコ-〉
http://